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2025年07月18日07:18

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【特別編】前田日明のYouTubeにおける問題提起について(96)

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プロレスリング・ノア07年10月ツアーが終わると三沢光晴、森嶋猛、丸藤正道、KENTAはアメリカROHのリングに参戦しました。

まず、11月2日ペンシルバニア州フィラデルフィアのナショナルガード・アーモリー大会ではノア所属4選手によるタッグマッチ。

三沢&KENTA組vs森嶋&丸藤組の一戦は30分時間切れ引き分けとなりました。

今回のアメリカ遠征は日本テレビによる中継の他、ファイテングTVサムライの「有明モダンボーイズ」の収録もあり、フィラデルフィア美術館の前で三沢が映画「ロッキー」のおなじみのシーン、美術館の階段を駆け上がり、ロッキーの銅像の前で両手をあげるロッキーポーズを披露してくれました。

三沢は「みんながみんなロッキー好きじゃねぇんだよ。」と言っていたのでロッキーファンではなかったようですが、いい笑顔を見せていました。

11月3日、ニューヨーク・マンハッタンセンター(観衆2,500人超満員発表)大会のメインイベントは三沢にKENTAが挑戦したGHCヘビー級選手権試合。

三沢がニューヨークで試合をするのはこれが初のことで、ROHが三沢の参戦をリリースしたと同時に前売チケットがソールドアウトとなり、この大会はPPVで全米に放映されることに。

このアメリカ遠征では、GHCタイトル管理委員長のジョー樋口が同行していました。三沢は「今回、ジョーさんをアメリカへ連れて来てあげたかった。」と語っています。

ジョーさんは1929年横浜出身で、米軍基地での勤務経験を生かし、山口利夫主宰の旧全日本プロレスでデビュー。現役引退後はレフェリーの傍ら外国人係を長く勤め、その手厚いケアに多くの外国人レスラーが世話になっており、鉄の爪フリッツ・フォン・エリックが配下のレスラーを日本にブッキングした時に、「ジョーにだけは迷惑をかけるな」と常々言っていたのは有名な話です。

72年に馬場の全日本プロレスの旗揚げに参加し、黄金期のNWAから「オフィシャルレフェリー」のライセンスを取得。

74年6月には、NWAの総本山と言われたミズーリ州セントルイスのキール・オーデトリアムでジャック・ブリスコvsドリー・ファンク・ジュニアのNWA世界ヘビー級選手権試合を裁いた唯一の日本人レフェリーでした。

これは本当に凄いことで、今で言うならレッスルマニアのメインイベントを日本人がレフェリングするのに匹敵します。

ジョーはこの日のリング上でROHのキャリー・シルケン社長、WLW代表のハーリー・レイスからこれまでの功績を称えた記念の盾が贈られています。

まずは丸藤がROHの未来日(当時)の新鋭、クラウディオ・カスタニョーリ(アントニオ・セザーロ)とシングルで対戦。

カスタニョーリはまだまだグリーンボーイといった感じの選手で、丸藤の楽勝かと思われましたが、最後、丸藤との丸め込み合戦を制したのは何とカスタニョーリで、18分42秒、ジャパニーズ・レッグロールクラッチの前に丸藤がフォール負け。

森嶋はブライアン・ダニエルソンと対戦。この試合、ブライアンがいつものクラシカルなテクニシャンぶりを封印し、なぜかラフファイトを展開。

パンチ、キックに急所攻撃まで繰り出しました。日本では見せないブライアンのクレージーファイトには少々驚きましたが、おそらく「限定ヒール」だったのではないかと思います。ブライアンは制止に入ったレフェリーにまで手を出し、11分41秒、反則負けとなりました。

さて、いよいよメインイベント、三沢にKENTAが挑戦したGHCヘビー級選手権試合。

まずはKENTAの入場、テーマ曲は日本と違う曲です。続いて、ピアノの旋律から、三沢のテーマ曲「スパルタンX」が流されると日本と同じような「三沢光晴」と書かれた緑の幟が見られ、超満員2500人の観客から大「ミサワ・コール」が起き、三沢の入場です。

試合前の認定宣言は日本と同じように、ジョー樋口タイトル管理委員長が読み上げました。

ゴングが鳴るや、静かな立ち上がりを見せた両者でしたが、まずはKENTAがキックで先制。三沢のお株を奪うエルボーからタイガースープレックスを繰り出していきます。

三沢は倍返しのエルボーから鬼の形相でフェースロックを仕掛け、エルボースイシーダ。リングサイドの観客はスチールボードを叩いて熱狂。タイガードライバーを見せる三沢。

KENTAも激しい蹴りを容赦なく見舞い、ブサイクへの膝蹴りからgo2sleepを完全な形で三沢に決めました。しかし、カウント3は奪えず。

最後は三沢が旋回式のエメラルド・フロウジョンからKENTAをフォール。18分31秒、体固めで三沢がGHCヘビー級王座7度目の防衛をニューヨークのリングで果たしました。

試合後、大激闘を目の当たりにしたマンハッタンセンターの観客から「ノア・コール」が起きています。

三沢は試合後「やっぱり声援が多くてやりやすかったね。こうしてノアの選手同士が外国で防衛戦をやるというのも異例のことだけど、どれだけファンが喜んでくれたかな、と。まあ試合はぶっちゃけ、しんどかったけどね。」とKENTAの成長を肌で感じたようでした。

敗れたKENTAが「僕と社長の闘いが楽しんでもらえたら嬉しいです。ニューヨークでミサワ・コールが起きるのは予想していたし、その中でウチのボスはこんだけすごいんだぞっていうのを見せたかったというのもありますね。(中略)試合後のミサワ・コールは負けたんですけど、どっかしらで誇らしかったですね。(後略)」というコメントを出していたのは感動させられました。

クールさが売りのイマドキの若者・KENTAが三沢のことを心から尊敬しているのが伝わってきてサムライTVでこのコメントを聞いた私は思わずジーンときたものです。

日本に戻り、11月24&25日は札幌・STVスピカ(旧名称はメディアパーク・スピカ)2連戦。

初日(観衆1,500人発表)メインイベントは三沢&秋山準に高山善廣が加わった強力トリオが実現。

97年にUWFインターから全日本プロレスに参戦した高山でしたが、三沢とは常に敵対する位置にいた為、三沢とのタッグはこれが初めて。

丸藤&KENTA&潮崎豪組と6人タッグマッチで対戦。さすがにこの3人が揃うと正に存在が反則という訳で、圧倒的な強さを見せ、試合は22分3秒、高山が粘る潮崎をエベレスト・ジャーマンでフォール勝ちをしています。

セミファイナルは鈴木鼓太郎&リッキー・マルビン組にドラゴンゲートの土井成樹&吉野正人組が挑戦したGHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合が行われました。

対ノア3連敗のドラゴンゲート勢は背水の陣でタイトル戦に臨みました。

試合は序盤、マルビンが鼓太郎の身体を使って619を決め、吉野を場外に落とした後、続けて放った鉄柵越えのトルニージョの着地に失敗して左足を負傷。

リング下にいた浅子覚トレーナーが異変を感じすぐさまマルビンの左足に応急処置を施しました。リング上は鼓太郎が10分以上に亘って土井吉タッグにつかまり、ローンバトルを強いられます。

鼓太郎が決めようとしたハンドスプリング・エルボーは土井吉のダブルドロップキックの前に迎撃されてしまいます。

試合後半、マルビンが必死にリングに生還。浅子トレーナーの応急処置で左足のリングシューズは脱がされて足の甲には痛々しいテーピングが施されています。

鼓太郎のピンチを救おうと自らリングインしたマルビンでしたが、やはり試合にはならず、片足でのドロップキックも見せたが負傷箇所を土井吉に交互に攻められてしまいます。

鼓太郎が代わって入り、吉野にブルーディステニーを決め、勝負に出たが2発目は土井のバカタレ・スライディング・キックでカットされ不成功。

試合は最後は鼓太郎と土井の争いとなり、土井がマスキュラー・ボムに決めてカウント3。痛めた足で何とかカットに入ろうとしたマルビンでしたが、吉野に捕まり17分39秒、ついにドラゴンゲートにタイトルが移動しました。

マルビンは試合後、救急車で病院に直行。左足第二第三中足骨骨折及び第四中足粉砕骨折と診断されています。

11月25日は札幌・STVスピカ大会2日目(観衆1,600人満員発表)。

メインイベントは丸藤&杉浦組にバイソン・スミス&齋藤彰俊組が挑戦したGHCタッグ選手権試合。胸骨骨折を押して強行参戦したバイソンが懸命のファイトを見せています。

エプロンサイドからのフライング・ショルダータックルを放ったバイソンでしたが、これは杉浦にかわされ、本部席に激突。

負傷のダメージが懸念されました。リングに戻ろうとするバイソンを杉浦はストンピングでリング内に入れようとせず、ならばとバイソンは場外からアイアンクローを決めて杉浦を強引に場外へ引きずり出そうとしました。

丸藤はバイソンのショルダータックルで吹き飛ばされ、彰俊には花道でのDDTを食ってダウン。時間の経過と共に、痛そうな表情をうかべるバイソン。やはりまだ完治してなかったのか。

丸藤と彰俊はトラースキックとキックの応酬。蹴り勝ったのは彰俊。スイクルデスで丸藤をマットに沈めます。杉浦もバイソンを中年ズリフトで叩き付けていきます。

王者チームは連係技も披露し、バイソンが丸藤を高々とパワーボムに担ぎ上げたところ、杉浦がバイソンにスピアー。

さらに彰俊には合体雪崩式不知火&ジャーマンを決め、32分にも及ぶ試合を制したのは丸藤の必殺ポールシフトからの片エビ固めで彰俊をフォール。タイトル初防衛に成功しています。

三沢はセミファイナルで小川良成&ムシキング・テリーとのトリオで田上明&潮崎&青木篤史組と対戦。テリーがミストクラッシュで青木を降しました。

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