田上明を破りGHCヘビー級王座防衛記録を二桁の10回に乗せた「絶対王者」小橋建太はこの04年10月24日大阪府立体育会館(観衆5,200人満員発表)でダークエージェント総帥の齋藤彰俊の挑戦を受け、リアルブレーンバスターからの体固めで破り、11度目の王座防衛。
セミファイナルでは三沢光晴&小川良成組が田上明&佐野巧真(直喜、雄飛、なおき)組の挑戦を受けてGHCタッグ王座防衛戦を行いました。
佐野は84年3月3日に新日本プロレスの後楽園ホールでデビュー、同期には「リバプールの風になった」獣神サンダー・ライガーの正体、と言われているあの選手がいます。87年4月に畑浩和と共にメキシコ修行に出発、メキシコでは新日本プロレスの入門テストを受けて不合格となった浅井嘉浩(ウルティモ・ドラゴン)とトリオで活躍。
89年に凱旋帰国した後は獣神ライガー(当時)のライバルとなり7月13日両国国技館ではライガーを破りIWGPジュニア・ヘビー級王座を獲得。
90年にSWS入り、選手大量離脱のあった80年代の新日本プロレスですが、89年6月、坂口征二社長になってからの離脱はジョージ高野と佐野だけです。SWSではパライストラに所属し藤原組の船木誠勝とUWFスタイルの試合を展開し、91年12月12日東京ドームではリック・マーテルを王座決定戦破り初代SWS世界ジュニア・ヘビー級王座となりました。
SWS崩壊後には92年にUWFインターナショナルに参戦し入団、95年10月9日東京ドームでの新日本プロレスとの対抗戦ではライガーと対戦し勝利。96年リングネームを佐野雄飛に改名、UWFインター活動休止の後は後継団体であるキングダムに移籍、キングダムも短期間で活動休止でとなり高田道場に所属。99年にリングネームを佐野なおきに改めバトラーツに参戦、5月14日札幌中島体育センターで田中稔を破りインディペンデントワールド世界ジュニア・ヘビー級王座を奪取。
01年に高田道場を退団しプロレスリング・ノアに参戦し入団、リングネームを佐野巧真に変更してノアの中堅としてポジションを築き上げてきました。
田上との異色タッグはチームとしては面白かったですが三沢が佐野を雪崩式エメラルド・フロウジョンからの片エビ固めで降し6度目の防衛に成功しています。
GHCジュニア・ヘビー級王者金丸義信はTAKAみちのくの挑戦を受けて防衛戦を行い、TAKAのジャスト・フェイスロックに苦戦しましたがタッチアウトからの片エビ固めで金丸がフォール勝ち。終わってみれば金丸の完勝で2度目の王座防衛となりました。
12月4日横浜文化体育館(観衆4,600人超満員発表)大会で小橋はFMW、全日本プロレス、ZERO−ONEに参戦し、この年にノアに初参戦したザ・グラジエーター(マイク・アッサム)を相手にGHCヘビー級王座防衛戦を行いました。
両者はこれより5年前の99年9月4日全日本プロレス日本武道館大会で「5大シングルマッチ」の一つとして行われ、グラジのカミカゼ・アッサムボムをウラカン・ラナで切り返した小橋が剛腕ラリアットからの片エビ固めでフォール勝ちしています。
FMWでは飛び抜けて大きかったグラジも、全日本、ノアでは普通サイズに見えてしまいます。グラジは小橋にコーナーポスト最上段からのカミカゼ・アッサムボム、カウント2.9で返す小橋。
終盤戦、小橋はラリアット、ハーフネルソンスープレックスで試合の主導権を取り戻し、FMWを意識したかグラジをリッキー・フジの得意技であるカミカゼ(カナディアン・ロッキーバスター)まで披露。ダウンしたグラジの頭髪を掴んで引き起こすとショートレンジの剛腕ラリアットからフォールもグラジはカウント2でクリアしました。
ならばとボディスラムで叩きつけてからコーナーポスト最上段に登ってのムーンサルトプレスからの体固め。28分21秒、体固めで小橋がフォール勝ち、12度目のタイトル防衛を果たしています。
そこへ入ってきたのが鈴木みのる。鈴木はマイクを持つと、「小橋、防衛おめでとう!スゲぇチョップ、スゲぇラリアットだったよ、当たればな!俺には一発も当たらねぇよ、試してみるか!?」と挑発。小橋はこれに対し小橋は「1月8日、鈴木!タイツとシューズ持ってこい!」と応え、翌05年1月8日日本武道館での両者のタイトルマッチが実現することになりました。
セミファイナルは三沢&小川組のGHCタッグ王座にマイケル・モデスト&ドノバン・モーガン組が挑戦、タッグワークでは定評のある両チームでしたが、最後は三沢&小川組の合体式エメラルド・フロウジョンが出て小川がモデストをエビ固めでフォール、7度目の防衛に成功しました。
GHCジュニア・ヘビー級王者金丸はダークエージェント入りした杉浦貴の挑戦を受け、タッチアウトからの片エビ固めで3度目の防衛となりました。
12月24日ディファ有明で行われたクリスマス興行(観衆1,800人超満員発表)で抽選により第1試合の10分1本勝負で小橋と三沢のシングルマッチが実現、ファンには嬉しいクリスマスプレゼントでした。試合はあっという間に10分経過し、時間切れ引き分けとなりました。
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