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2025年06月01日09:35

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【特別編】前田日明のYouTubeにおける問題提起について(49)

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ユークス体制に入った新日本プロレスは、代表取締役副社長だった山中秀明が降板して代表権のない取締役に降格になり、代わって執行役員の菅林直樹が代表取締役副社長に昇格。サイモン・ケリー猪木社長と共に会社再建に取り組むことになりました。

05年最終シリーズ「BATTLE FINAL」では翌06年1月4日東京ドーム大会に向けてのストーリーの作り込みが行われる流れですが、12月6日広島県ふくやま産業交流館ビッグローズに、元WWEスーパースター、Aトレインとして活躍し全日本プロレスのリングで活躍していたジャイアント・バーナード(マシュー・ブルーム)が来場しました。

02年に新日本プロレスを退団しWJに参加、メインレフェリーを務め、WJ崩壊後はリキプロでレフェリーをしていたタイガー服部が一緒です。長州力の新日本プロレス現場監督復帰の流れから服部もバーナード引き抜きという手柄を土産に新日本プロレスへカムバックしています。

バーナードはリング上で紹介されると「WWEに5年間在籍し全日本プロレスで武藤、曙、小島、健介と闘ってきた。新日本プロレス、誰の挑戦でも受けるからかかってこい!ブロック・レスナーにもそのことを伝えてくれ」とコメント、1月4日東京ドーム大会への参戦を表明しました。

12月10日大阪府立体育会館の試合前に記者会見が行なわれ、1月4日東京ドームのメインイベントに組まれていたレスナーvs藤田和之(猪木事務所)のIWGPヘビー級選手権試合のカード変更が発表され、藤田が出場キャンセルを申出、挑戦者が中邑真輔に変更されたと発表されました。

サイモン社長は「昨日の夜に藤田選手から電話があって1月4日は出られないと言われました。理由は聞いたんですが、教えてもらえませんでした。個人的には複雑というか藤田選手、猪木事務所に怒りがあります。」と怒りのコメント。

長州現場監督「中邑の方には俺から伝えました。違和感があるかと思ったが、本人もその気でそこは安心した。チャンスが廻ってきてどうモノにしていくか。中邑はそういう点ではやはり違うのかなと。
(中邑と対戦予定だったZERO1MAX佐藤耕平はどうなる?)中村祥之(ZERO1MAX運営会社ファースト・オンステージ代表)と話し合って決める。耕平に関しては自分は買っているので必ず出したい。たぶん俺の試合、長州軍の中に入ると思う。」

ユークス新体制となり新日本プロレスを自分の意のままに操れない猪木と猪木事務所が腹イセから藤田を新日本プロレスから撤退させた訳です。

大阪大会メインイベントはレスナーと中西学の日米怪物対決(30分1本勝負)。中西はレスナーの巨体をアルゼンチン・バックブリーカーに担ぎ上げることに成功しましたが、レスナーは着地、バーディクトを放って4分27秒、片エビ固めでフォール勝ちを収めました。

シリーズ最終戦12月11日愛知県体育館のメインイベントはレスナーと永田裕志のシングルマッチ30分1本勝負。エクスプロイダー狙いの永田をベリー・トゥー・ベリー・スープレックスで投げたレスナーはストンピングの連打、永田はローキックで動きを止めてシャイニング・ウィザードからのバックドロップ。

レスナーはパワーボム狙いも永田は着地、しかしすかさずレスナーのラリアットがヒット、とどめはバーディクト、9分6秒片エビ固めでレスナーがフォール勝ち、中西、永田の第三世代を相手に連日の勝利を収め、1月4日東京ドームでの中邑戦に向けて死角なしです。

05年12月31日大晦日の格闘技興行戦争は、前年同様「K−1Dynamite!」(大阪ドーム、TBS系)、「PRIDE男祭り」(さいたまスーパーアリーナ、フジテレビ系)の一騎討ちとなりましたが、前年までとは大きな変化がありました。

K−1主宰法人であるFEGがこの年の3月に総合格闘技部門として新イベント「HERO'S」を起ち上げ、前田日明をスーパーバイザーとして起用。当初、「HERO'S」は04年11月に新日本プロレスを退職した上井文彦元執行役員が設立した「ビッグマウス」と前田がスーパーバイザー契約を結んでいたことから、ビッグマウスが大会プロデューサーとして関わっていました。

ビッグマウスは他にもK−1と組んで、これまで02年11月17日横浜アリーナと03年1月19日東京ドームで開催された「ファンタジーファイトWRESTLE−1」を継承して「WRESTLE−1」をFEGと組んで全日本プロレス、ノアの協力を得て開催、また1月に新日本プロレスとの契約を更新しなかった柴田勝頼も参加していました。

05年8月にプロレスデビューを果たした曙が「武藤部屋に入門します。」と言って全日本プロレスのリングに上がることになったのはその流れであり、また、今回新日本プロレスに移るバーナードもFEGとビッグマウスが仲介してこの年の3月に全日本プロレスに登場しました。「ジャイアント・バーナード」のネーミングは、上井が営業部員をしていた70年代の新日本プロレスで活躍した往年の凶悪ヒール、ブルート・バーナードにあやかって命名されました。

全日本プロレスではTARU率いる「ブードゥー・マーダーズ」の一員として活躍していたバーナードですが新日本プロレスに好条件を提示され、引き抜かれて行ってしまった訳です。

ビッグマウスと前田は決別しビッグマウスは「HERO'S」から撤退しましたが前田はスーパーバイザーとして残りました。この年の「K−1Dynamite!」は「HERO'S」カラーが色濃く反映され、この為猪木は入り込む余地がなく年末の格闘技戦争からは外されてしまった訳です。

「K−1Dynamite!」大阪ドームは53,025人超満員札止めの大観衆を動員。メインイベントは山本“KID”徳郁vs須藤元気のHERO'Sミドル級世界最強王座決定トーナメント優勝決定戦(5分3ラウンド)で1ラウンド4分39秒、右ストレートからのパンチ連打でKIDがKO勝ちし、初代HERO'Sミドル級王者となっています。

セミファイナルはHERO'Sの地上波放送で人気の出た「闘うフリーター」所英男がホイス・グレイシーと20分2ラウンドで対戦、ホイスの攻撃を凌いだ所が20分粘り、引き分けに持ち込みました。曙はタレントのボビー・オロゴンと対戦も判定負けを喫しています。

「PRIDE男祭り2005〜ITADAKI〜」のさいたまスーパーリーナ、こちらも48,901人超満員札止め発表と盛況。

メインイベントでは小川直也と吉田秀彦の柔道家同士の因縁の一戦(1ラウンド10分、2、3ラウンド各5分)。小川はこの年の7月11日に急逝した戦友橋本真也のテーマ曲「爆勝宣言」で入場、リングサイドには橋本かずみ全夫人と当時中学生の橋本大地君と妹が座り観戦しています。

序盤早々、吉田のアキレス腱固めで足首を負傷した小川は、1ラウンド6分4秒、腕ひしぎ十字固めによるレフェリーストップ負けを喫しましたが、試合後にハッスルポーズとマイクアピールで自分の見せ場を作りました。

セミファイナルはヴァンダレイ・シウバがヒカルド・アローナの挑戦を受けてPRIDEミドル級王座防衛戦を行い(1ラウンド10分、2、3ラウンド各5分)、アローナの巧妙なポジション取りからのマウントパンチに苦戦しましたが冷静に体勢を入れ換えてパンチを的確に放ちポイントを稼ぐことに成功、2−1のスプリットデジションで判定勝ちを収め、4度目の防衛に成功しました。

視聴率は「K−1Dynamite!」のTBSが14.8%、「PRIDE男祭り」のフジテレビが17%とフジテレビが初勝利。しかしTBSはその前の時間帯で放送していた「日本レコード大賞」が10%と不調だったことから合格点が出ています。
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