棚橋弘至事件から2日後の11月30日パンクラス横浜文化体育館大会(観衆5,900人超満員発表)。本来ならここで鈴木みのると佐々木健介の対戦が行われるのことが決定していましたが、健介の退団により実現には至らず、代わりに獣神サンダー・ライガーが鈴木戦に名乗りを挙げてパンクラスのリングに登場。
5分3ラウンドのパンクラスルールで鈴木と対戦、上半身裸にショートトランクス、角のない穴の大きなバトルライガーバージョン進化系で挑みましたが、総合格闘技スタイルに舵を切っていたパンクラスのスタイルでは鈴木には叶わず、1ラウンド1分48秒、チョークスリーパーで敗れました。
上井文彦元新日本プロレス執行役員のマッチメークの失敗の責任を取りパンクラスのリングに乗り込んだライガーの男気と責任感ある行動に直接電話を受けた鈴木は涙を流したといいます。
新日本プロレスを退団した健介が会場に姿を現しリングサイドで観戦していましたが鈴木に呼ばれてリングに上がり握手。対戦をアピールしましたが、ライガー参戦を機に新日本プロレスとの交流を考えていた尾崎允実社長はこれを却下しています。
前回の(28)で書きましたが、11月28日に交際中の女性に刺され、12月20日に赤坂・全日空ホテルで謝罪会見を行なった棚橋弘至は、会見で「猪木会長にお詫びのご挨拶に行く」と言っていましたが12月23日マリンメッセ福岡で行なわれたPRIDE24のリングに登場、ファンに挨拶しました。
休憩明けに、エグゼクティブプロデューサーの猪木が登場「元気ですかーっ!元気があれば何でも出来る、元気があればスキャンダルが起こる、元気があり過ぎて女に刺されてしまった奴がここに来ています。」と棚橋を呼び上げ、長髪を丸坊主にした棚橋がリングに上がりました。
棚橋はマイクを持つと「お騒がせしています。自分はこうやって生きています。生きているから可能性がある」と挨拶。リング上で猪木のビンタを浴びて、自らおこしたスキャンダルの「禊ぎ」を済ませました。その後猪木は、12月31日の「INOKI-BOM-BA-YE」に向けての全国キャラバンのアピールを行い「1、2、3、ダーッ!」で締めくくりました。
02年12月31日さいたまスーパーアリーナでは2年連続の「INOKI-BOM-BA-YE2002」が開催され、サブタイトルは「猪木軍vsK−1vsPRIDE全面対抗戦完全決着」で35,674人満員発表の大観衆を動員、前年同様TBSで放送されました。
メインイベントはこの年の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」のMVPに輝いたボブ・サップが高山善廣と5分3ラウンドで対戦、1ラウンド2分16秒、腕ひしぎ十字固めでサップがギブアップ勝ちしMVPイヤーを勝利で終えました。
ミルコ・クロコップは藤田和之と対戦、5分3ラウンドフルに闘い抜いてミルコが3−0で判定勝ち。
前01年の大晦日、ジェロム・レ・バンナを破った安田忠夫は第1試合でヤン・"ザ・ジャイアント"ノルキアと対戦し、1ラウンドで右足を負傷、2ラウンドに入っても組み付いたままコーナーを背にした消極的な試合で57秒、セコンドがタオルを投入してTKO負けとなりました。
前年のバンナ戦はフィックスファイトだったのが濃厚で安田の本来の地力というのはこの位でしょう。
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