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2025年02月20日07:18

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週プロ流智美あの日あの時予想2024年総括(45)

第366戦、11月20日発売号●【予想】ハンセン新日ラストシリーズとなったMSGタッグが開幕、第2回MSGタッグ・リーグ戦開幕戦、猪木&藤波辰巳組vsアンドレ・ザ・ジャイアント&レネ・グレイ組、キラー・カーン&タイガー戸口組vsスタン・ハンセン&ディック・マードック組(81年新日本プロレス志木市民体育館)【正解】8・26の9か月前に実現していた3団体の集結興行

※参考2019年11月20日発売号は○【予想】国際のリングで実現した夢の外国人同士の世界戦、AWA世界ヘビー級選手権試合、バーン・ガニアvsビル・ロビンソン(74年国際プロレス蔵前国技館)【正解】史上最悪の客入りだった超大物ガイジン同士の名勝負(同)この時点での対戦成績は112戦22勝90敗、勝率194。2013年11月20日発売号は選手名鑑号(増刊号扱い)の為連載休止。

【予想解説】史上空前のレスリング・ウォーとなった81年新日本プロレスの最終シリーズ「第2回MSGタッグ・リーグ戦」は11月20日埼玉県志木市民体育館で開幕。この日はテレビ生中継。
 
参加チームは猪木&藤波辰巳組、スタン・ハンセン&ディック・マードック組のテキサス・ロングホーンズ、アンドレ・ザ・ジャイアント&レネ・グレイ組、坂口征二&木村健吾組、キラー・カーン&タイガー戸口組、ラッシャー木村&アニマル浜口組、長州力&谷津嘉章組、パット・パターソン&バッドニュース・アレン組、アファ・アノアイ&シカ・アノアイのザ・サモアンズ1&2号、カネック&スーパー(スペル)・マキナ組の10チーム。

中盤戦特別参加がハルク・ホーガン、終盤戦特別参加がダスティ・ローデス、ローラン・ボック。

10月21日付(20日発行)の「東京スポーツ」で発表された当初のチーム編成は、猪木&坂口組、藤波辰巳&谷津組、ハンセン&マードック組、アンドレ&グレイ組、Kカーン&戸口組、長州&S小林組、パターソン&アレン組、サモアンズ1&2号、カネック&マキナ組、R木村&浜口組の10チームでした。

藤波のヘビー級転向により猪木は藤波と組んでエントリー、坂口は木村健とチームを結成、藤波とチームを組む予定だった谷津は長州とのチーム編成となり、S小林は国際軍団としてR木村と組んでエントリーするも、腰痛の回復状況が思わしくなく出場を断念、一旦、メンバーから消えた浜口がR木村と組んで出場と、参加チームは二転三転しました。

このあたりは同時期開催の全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦」には決してみられないものです。

「タッグ屋」が少ない新日本プロレスらしく第1回と同じチームは一つもありません。参加10チームによる総当たりリーグ戦45分1本勝負で○勝ち5点、◇☆□反則勝ち、リングアウト勝ち、不戦勝4点、△引き分け2点、●◆★■負け0点で、上位2チームが12月10日大阪府立体育会館で優勝決定戦を行います。

開幕戦メインイベントは公式戦、猪木&藤波辰巳組の師弟コンビがアンドレ&グレイ組が対戦、アンドレのパートナーであるグレイはフランス系カナダ人ですが、第1回のザ・ハングマン(ネイル・グアイ)よりは弱体と言われていました。

試合は猪木と藤波が2人がかりのボディスラムでアンドレを投げて観客席からは大きなどよめきが起きました。

試合権利のある藤波とグレイが場外乱闘となり、猪木が救援に場外に降りようとしたところをアンドレがリングに入ってきてこれを阻止している間にレフェリーのカウントが進み、13分53秒、両チームリングアウトの引き分け。猪木&藤波組は2点、アンドレ&グレイ組も2点発進です。

セミファイナルはKカーン&戸口組とハンセン&マードック組の公式戦、ハンセンが場外で戸口にウェスタン・ラリアートを見舞い、8分9秒、ハンセンが戸口にリングアウト勝ち。ハンセン&マードック組は4点でスタート、Kカーン&戸口組は0点と黒星発進となりました。

【正解解説】78年9月21日新日本プロレスの品川プリンスホテル・ゴールドホールの日本側控室に国際プロレスの吉原功社長が姿を現し、関係が悪いことで知られている猪木と握手、会談を行いファン、マスコミを驚かせています。

吉原功社長のプロレス生活25周年を記念して開催が発表されていた「日本リーグ争覇戦」(11月3日栃木県大田原市体育館〜11月30日千葉公園体育館)は全日本プロレスから鶴田(決勝トーナメントより出場)、小鹿、大熊、ロッキー羽田にアメリカ遠征中のミスター桜田、対外的にはフリーながら実質的には全日本所属だったキム・ドク(決勝トーナメントより出場)。天龍、プリンス・トンガと相次いで全日本に入団し、馬場が日本相撲協会との軋轢を避ける為にフリーとして海外に行かせていた元大ノ海の石川孝志(隆士)らが参加。

他にフリーのミスター・ヒト(安達勝治)、日系人レスラーであるプロフェッサー・タナカ(実際はフィリピン人)、ディーン・ホーが参加。ミスター・セキ(ポーゴ)はエントリーされましたが不参加、決勝トーナメントにエントリーされた大木はスケジュールの都合でトーナメントには出場せず、終盤2大会に特別参加。

吉原社長は「折角の自身のプロレス生活25周年記念だから」とこれまでストロング小林、それに直近では剛竜馬の引き抜き問題で感情的なしこりを残したままであった新日本プロレスにも選手派遣を打診。

にべもなく断るかと思われた新日本プロレスですが、新間寿営業本部長からは「業界の大先輩である吉原さんの25周年、ウチとしても出来るだけ協力させて頂く、星野勘太郎、山本小鉄の両選手を派遣させる」と友好的な回答を得ました。

仮にに新日本プロレスから星野、小鉄のヤマハ・ブラザーズが参加していたとしたら、予選はブロック別リーグ戦であり全日本プロレス勢との直接対決は避けらなかったと思われますが、

吉原社長であれば上手く双方に傷を付けないマッチメークを組んだことでしょう。自分の25周年に3団体の選手が顔を揃える、これは吉原社長の悲願でもありました。

しかし、馬場が当然黙っているとは思えず、「新日本の選手を出場させたら、ウチの選手は全員引き上げさせる」と吉原社長のプランを拒絶。

吉原社長は苦渋の決断で新日本の提案を謝絶、その為に新日本プロレスの会場に足を運んだのでありました。9月21日、新日本プロレスの品川プリンスホテル・ゴールドホール大会の控室に吉原社長が姿を現し、ヤマハ不参加の件を詫びました。

新間は「またウチに協力出来ることがありましたら、協力させて頂きます」と吉原社長の詫びを受け入れ、猪木も笑顔で吉原社長と握手し東京スポーツの写真に収まっています。

この時はこれだけで終わっていますが11月に入り、11月17日新日本プロレス後楽園ホールでの「プレ日本選手権」S小林が「恩人である吉原社長の25周年に花を添えたい」と11月25日、「日本リーグ争覇戦」蔵前国技館大会に参加を申出、吉原社長がこれを歓迎したところから、馬場の全日本プロレスとの関係は急速に悪化していくことになります。

11月19日付(18日発行)の「東京スポーツ」より引用。

『新日本プロレス「プレ日本選手権」開幕の17日、東京・後楽園ホールの控室でストロング小林が急拠、記者会見を行い国際プロレス主催「日本リーグ争覇戦」蔵前大会(25日)に新日プロの選手として参加したいとの申し入れを国際プロレス社長の吉原功氏に行うと発表した。

「今日(こんにち)、私があるのは吉原社長のおかげと常日頃から感謝している。一時は誤解もあったが、今は何のわだかまりもありません。吉原社長のプロレス生活25周年の記念行事に少しでも恩返しをしたいので出場の申し入れを行う。西ドイツにいる猪木さんにも了解を得ているので、是非実現させたい。」(S小林)

プレ日本選手権参加中の小林本人のスケジュールもあり、一試合のみの出場だがもし小林が日本リーグ争覇戦に参加すれば"統一日本選手権"へ大きな前進といえる。なお、S小林に新日プロの若手のホープ、小林邦昭が同行する。

吉原社長の話「エッ!小林君が…。小林君がそういう気持ちなら、私の方に拒む理由はない。喜んで歓迎する。あれからどれくらい成長しているかそれも見たいし、ぜひうちのリングで試合をしてもらいたい。今は全く私と彼との間には何のわだかまりもない。対戦相手はこれから検討していく。小林君の申し出を受け入れ、バックアップしてくれた新日本プロに対し感謝している。」』

S小林は、国際のエースとしてIWA世界ヘビー級王座に君臨しておりましたが、74年2月、国際プロレス離脱を表明。

馬場と猪木に挑戦状を叩き付け、猪木がこれを受けて立ち3月19日、蔵前国技館で日本人大物対決が行われ、猪木が「首で支えるジャーマン」でS小林をフォールしていますが、実際は、マッチメーカーであるグレート草津との確執、国際プロレスの金銭面での処遇、マッチメークに対し不満を示していたS小林に対し、新日本プロレスが引き抜きの手を伸ばしたもので、S小林と国際プロレスとの間にあった契約書をめぐってトラブルが発生。

この大会の主催者である東京スポーツ新聞社の井上博社長の英断で移籍金1,000万円を国際プロレスに支払い、この一戦を実現させた経緯があり、S小林と国際との関係は最悪となりました。

それから4年9か月、S小林の国際へのゲスト参戦は大きな話題を呼び、新日本プロレスと国際プロレスとの提携がいよいよ動き出しました。

この一件は、元国際プロレスのエースだったS小林を使っての全日本プロレスと国際プロレスの蜜月関係を悪化させ、一気に国際プロレスを取り込み、使い潰そうとする新日本プロレスの作戦だったと言えます。その為のこのタイミングでの「プレ日本選手権」開催であり、「狼軍団」のマサ齋藤を除く4人はいずれも国際プロレスとは深い因縁を持つフリーレスラーばかりというのも単なる偶然ではないと思われます。

※対戦成績は366戦59勝307敗、勝率161。
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