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2025年02月12日07:18

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週プロ流智美あの日あの時予想2024年総括(37)

第358戦、9月25日発売号●【予想】猪木、掟破りの逆ラリアートでハンセンに逆転勝ち、NWFヘビー級選手権試合、猪木vsスタン・ハンセン(80年新日本プロレス広島県立体育館)【正解】電車の網棚に読み捨てられていたスポーツ新聞の威光、WWA世界ヘビー級選手権試合、カウボーイ・ボブ・エリスvsディック・ザ・ブルーザー(64年9月23日=現地時間ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアム)

※参考 2019年9月25日発売号は●【予想】今回の予想に同じ【正解】日本マット史上初の「タッグリーグ戦」が開幕、NWAタッグ・リーグ戦開幕戦、馬場&ミツ・ヒライ組vsアーニー・ラッド&ロッキー・ジョンソン(70年日本プロレス後楽園ホール)この時点での対戦成績は104戦20勝84敗、勝率192。2013年9月25日発売号は藤波辰爾、ドラゴンボンバーズ発足を発表(90年全日空ホテル凌雲の間)

【予想解説】前々週の猪木vsハンセンのNWF2連戦初戦、前週の猪木vsハンセン最後のシングルマッチが外れたので、3週連続猪木vsハンセン連投で勝負。前回、前々回にも書きましたが、80年2月8日東京体育館で猪木は17分12秒、ハンセンにリングアウト負けでNWFヘビー級王座から転落。

4月3日蔵前国技館でのリターンマッチでは12分55秒、ブレーンバスターからの体固めで猪木がリベンジを果し、王座奪還していますが、この年のハンセンの勢いは止まりません。

4月25日後楽園ホールで開幕した「第3回MSGシリーズ」では5月16日刈谷市体育館でダスティ・ローデスと決勝リーグ公式戦で対戦し、5分45秒場外でのラリアットでリングアウト勝ち。アンドレ・ザ・ジャイアントとは5月27日大阪府立体育会館での特別試合と5月30日高松市民文化センターでの公式戦と2度に亘り対戦し両者リングアウト。ロープの反動を利して打つラリアットはアンドレの巨体をもダウンさせました。

6月4日愛知県体育館ではボブ・バックランドの持つWWFヘビー級王座に挑戦。ブルロープを持ち出してバックランドの首を絞め上げて14分44秒、反則負け。

6月5日蔵前国技館での優勝決定戦はハンセンはアンドレ、坂口征二と同点2位となり決勝進出者決定トーナメントを行うことに。抽選で決まった第1試合は坂口vsアンドレで4分37秒、アンドレが体固めで勝利。第2試合のアンドレvsハンセンはハンセンがセコンドのハルク・ホーガンを巧みに介入させてアンドレの注意を引き、1分48秒、リングアウト勝ちを収めて優勝決定戦進出し猪木と対戦。

セコンドのホーガンが乱入、猪木の首をブルロープを使って絞め、7分49秒、ハンセンの反則負け。猪木はMSGシリーズ3連覇を果たしましたが内容的にはいいところなしに終わりました。

このシリーズのハンセンの活躍でプロレス誌を発行しているベースボールマガジン社の関連会社である恒文社のプロレスアルバムではハンセン特集を発行、ゴング誌でも特集記事が書かれており、ハンセンの評価はうなぎのぼり。

8月の「ブラディ・ファイト・シリーズ」にこの年4度目の来日を果したハンセンは9月11日大阪府立体育会館で猪木のNWFヘビー級王座に挑戦。内容で圧倒しましたが、最後の場外乱闘で、猪木が必死に足を掴んでいるハンセンを蹴落としてカウント20ギリギリでリングインし17分47秒、リングアウト勝ち。勝利者インタビューを終えて観客席に向かって「ダァーッ!」をやろうとしたところ背後からハンセンは猪木の延髄にラリアット一閃。

無防備なところにラリアットを食らって猪木はダウン。若手に運ばれて控室ヘ。頸椎を損傷し9月13日の所沢市青果市場、14日白河市城山公園後特設リング大会は無理を押して出場しましたが、その後の2大会は欠場。9月17日、新潟・柏崎市スーパーこたや駐車場特設リング大会でラリー・シャープをコブラツイストで破って復帰しましたが、もはや猪木はハンセンにキッチリ勝てないのでは!?という不安がよぎりました。

そして迎えたシリーズ最終戦9月25日広島県立体育館でのNWFヘビー級王座を賭けた再戦が行われ、猪木絶対不利の状況で、ハンセンは猪木をロープに飛ばしてのラリアット狙い。しかし猪木は0.1秒差の速さでロープの反動を利してまさかの掟破りの逆ラリアット。

猪木の腕力からしてこれだけで威力は十分とは言い難いですがハンセンを動揺させることに成功。慌てるハンセンのバックに回り込むと逆さ押さえ込みでカウント3を奪い10分49秒、4度目の防衛に成功しています。

【正解解説】本稿は猪木が海外武者修行でロサンゼルスをサーキットしていた64年9月23日(日本時間24日)オリンピック・オーデトリアムで行われた王者エリスにブルーザーが挑戦したWWA世界ヘビー級選手権試合を採り上げています。試合はエリスが2−1で難敵ブルーザーを降し王座防衛に成功。

またこの日猪木はミスター・モト(チャーリー岩本)とタッグでザ・デストロイヤー&ハードボイルド・ハガティ組の保持していたWWA世界タッグ王座に挑戦し2−1で敗退し王座奪取は成らず。

とは言っても本文では試合については軽くしか触れられておらず、専らスポーツ紙の話題が中心。ちょうど本稿が書かれた時期に「夕刊フジ」が2025年1月末で休刊するということがリリースされ、さらにこの後、朝刊の「トーチュウ」の愛称で親しまれた「東京中日スポーツ」も1月一杯で休刊。

ネットがこれだけ普及して、紙媒体が徐々に衰退、週プロも今やデジタルの時代です。流さんは「いくらネットが普及したからとは言え、紙のスポーツ新聞を読まなければ、マニアとは言えない」と持論を仰っています。

題材となったロサンゼルスでの試合は「スポーツ毎夕」であり、当時の夕刊紙は前出のスポーツ毎夕以外では「東京スポーツ」、「スポーツタイムス」であり、帰りの電車の中でサラリーマンがスポーツ紙をむさぼり読み、降車の際に電車の網棚に捨てて降りる、それをまた乗ってきた人が拾って読み、読み終わったらまた網棚へ、という文化が醸成されていました。

今は網棚ではなく鉄の柵になっており、風情も感じられなくなりました。まさに「昭和は遠くになりにけり」と言ったところでしょうか…。

※対戦成績は358戦58勝300敗、勝率162
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