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2025年01月28日07:22

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週プロ流智美あの日あの時予想2024年総括(22)

第343戦、6月5日発売号●【予想】猪木、去りゆくライバルを連覇しMSGシリーズ4連覇、第4回MSGシリーズ優勝決定戦、猪木vsスタン・ハンセン(81年6月4日新日本プロレス蔵前国技館)【正解】猪木が3連覇後の控室で吐露した絶対エースの苦闘、第3回MSGシリーズ優勝決定戦、猪木vsハンセン(80年新日本プロレス蔵前国技館)

※参考 2019年6月5日発売号は●【予想】力道山、田中敬子さんと世紀の結婚式場(63年ホテルオークラ)【正解】「オモチャにされる」状態を経験した藤波のリベンジ、藤波辰巳、西ドイツへ海外武者修行に出発(75年羽田東京国際空港)この時点での対戦成績は88戦18勝70敗、勝率205。2013年6月5日発売号は藤波が7年越しで“打倒・坂口”を達成!IWGP挑戦者決定トーナメント準決勝、坂口征二vs藤波(85年新日本プロレス新潟市体育館)

【予想解説】予想が第4回、正解が第3回のMSGシリーズ優勝決定戦というのも、さすがに悔しいモノがあります。第4回MSGシリーズの公式戦最終試合は前日の6月3日愛知県体育館でのハンセンとタイガー・ジェット・シンの一戦で場外乱闘となり僅か2分43秒、両者リングアウトの引き分け。

両者に2点が加算され1位は39点のハンセン。シンは38点で猪木と並んで同点2位となりました。

この結果から、6月4日、蔵前国技館で行われる優勝決定戦では、優勝決定戦進出者決定戦として先ずは2位同士の猪木とシンが対戦、その勝者が1位のハンセンと対戦するという、猪木は過酷な状況に追い込まれた形になりました。

シリーズ最終戦、6月4日蔵前国技館大会。先ずはセミファイナル、優勝決定戦進出者決定戦時間無制限1本勝負。猪木とシンの一戦、猪木が足4の字固めを出すという展開になりましたが18分34秒、両者リングアウトの引き分け。

しかし、これは優勝決定戦に繋がる大事な試合、決着はつけなければなりません。再試合となり両リン防止の為、ランバージャック・デスマッチとして行われました。試合は3分35秒、シンがレフェリーの面前で猪木に急所打ち。レフェリーのミスター高橋は即座にシンの反則負けを宣告し、猪木の2位と決勝進出が確定。

続いて優勝決定戦、1位ハンセンと2位の猪木の対戦。既にシンと22分闘っている猪木はスタミナ切れ、ハンセンは嵩にかかって攻撃を加えていきます。しかし、場外戦となり先にリングに上がった猪木がハンセンにエプロン越しのドロップキック。7分45秒、猪木がリングアウト勝ちを収め、4連覇を果たしました。

猪木にとっては自ら身体を張って育て上げたシン、ハンセンという宿命のライバルをフォール勝ちではないにせよ、一夜にして連破したのは全4回中、最も価値のある優勝だったかと思います。

結局、猪木とシンはこの試合が最後の試合となり、シンは7月には全日本プロレスへ。ハンセンは12月に全日本プロレスへ移籍。自前で鍛えた2人のライバルは猪木の元を去っています。

【正解解説】80年新日本プロレス「第3回MSGシリーズ」優勝決定戦は1位が35点の猪木、2位には32点でアンドレ・ザ・ジャイアント、ハンセン、坂口の3選手が並びました。

2位の3選手による優勝決定戦進出者決定トーナメントは抽選の結果、1回戦でアンドレと坂口が対戦、その勝者と2回戦でハンセンが対戦することに決定、ハンセンはくじ運に恵まれました。

試合時間は45分1本勝負、まずはアンドレと坂口の一戦。近年youtubeで「不穏試合」として採り上げられた一戦でもあります。坂口は体当たり、アンドレは倒れず、逆にサーフボード・ホールドに捕らえていきます。背中にヘッドバット、さらに正面から額にもヘッドバット。

坂口は組みついて大外刈り、265kgの巨大がズドーンと倒れました。アンドレはベアハッグ、グイグイと絞め上げていきましたが、坂口は両腕をこじ入れるともう一度大外刈り、アンドレは見事に転がされました。

これでアンドレがキレて、フルネルソンに捕らえて前に倒し、そのままグラウンドで全体重を乗せて押し潰しました。型はやや違いますがそれより6年後、86年4月29日、津市体育館で行われた前田日明との一戦を彷彿とさせる展開に。

これで怒りが収まらなかったかアンドレはコーナーでヒッププッシュを連発、たまらず坂口は場外へエスケープ。呼吸を整えてリングに上がります。アンドレは坂口を対角線コーナーに飛ばしてショルダー・タックル、これをかわした坂口は反対のコーナーへアンドレを飛ばし、ダウンしたところへコーナーポスト最上段からフライング・ニードロップ。

さらにジャンピング・ニーアタックにいこうとしたところ、アンドレは逆水平チョップで反撃、ロープに飛ばしてカウンターのビッグブート(18文キック)からヒッププレス、4分37秒、アンドレが体固めでフォール勝ちし2回戦進出を決めました。

アンドレと坂口が小競り合いをする中、第2試合に出場するハンセンが入ってきてアンドレを背後から襲撃、そのまま第2試合(45分1本勝負)のゴングが鳴りました。

アンドレはチョップ、パンチ、ヘッドバッドと流れるような攻めを見せ、ロープに飛ばしてカウンターのビッグブート狙い、しかしハンセンはこれをかわすと踏み込んでのウェスタン・ラリアート、5月30日の高松大会でもみられたシーン。グラついたアンドレの後頭部にエルボー、ダウンしたところにエルボードロップ、そのままもつれて両者場外に転落。

場外戦となりましたが、そこへハルク・ホーガンが乱入、エキサイトしたアンドレはホーガンに手を出して乱闘となりました。その隙にリングに上がったハンセン。レフェリーのカウントは20を数え、僅か1分48秒、ハンセンがリングアウト勝ちで優勝決定戦進出を決めています。

メインイベントの優勝決定戦、時間無制限1本勝負は猪木vsハンセンの2年連続同一カード。中盤戦で負傷した足の負傷が癒えない猪木は、短期決戦でないと不利と判断したか、ロープワークの攻防からショルダースルーで投げ捨て、額にナックル・パートの連打。

前日の名古屋大会でのボブ・バックランドとのWWFヘビー級選手権試合で流血した箇所が切れて再びハンセンは額から一筋の鮮血が。怒りの反撃を見せ、鋭角的な膝を猪木の首筋、後頭部に入れていきます。ダウンした猪木にエルボードロップ。フォールにいくもカウント2。

猪木はリバース・インディアンデスロック、ハンセンもドリルアホール・パイルドライバー、エルボードロップを入れてからのブレーンバスター。ハンセンのブルファイトに猪木は早くもピンチ。

場外へエスケープする猪木、追いかけるハンセン、猪木の背中にエプロンからのエルボー、ガクっと倒れる。ハンセンはリングに戻り「ウィーッ!」(ユース!)と勝利の雄叫び!

リングに上がってきた猪木をロープに飛ばしたハンセンはウェスタン・ラリアート、しかしこれはレフェリーのミスター高橋に誤爆、高橋はダウン。この間に蘇生した猪木は、ドロップキックからブレーンバスター、フォールにいきますがレフェリーがいない。ゆうにカウント3以上は楽勝で入っていましたが…。

勝ったと思ったが猪木は立ち上がりますが、レフェリーはダウンしたまま、背後からハンセンがパンチ、セコンドのホーガンがブルロープを持って入ってきて、ハンセンが猪木の首を絞める。ようやく立ち上がった高橋レフェリーは試合終了のゴングを要請、7分49秒、猪木が反則勝ちで3連覇を果たしました。ダスティ・ローデスが救援に入り猪木に加勢、ここで猪木&ローデスというラインが繋がっています。

猪木に取っては苦しいV3で、試合後のテレビ朝日の勝利者インタビューでも「反則勝ちでも勝ちは勝ち」と答えており、私は「こんな勝ち方では納得いかない、ハンセン、ホーガンまとめてやってやる!」と言うかと思っていただけに、猪木らしくないな、と思いました。しかし、それだけ満身創痍だったということでしょう。

※対戦成績は343戦57勝286敗、勝率166。
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