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2024年12月31日12:23

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【特別編】マイティ井上さん追悼(33)

84年全日本プロレス「スーパー・パワー・シリーズ」は8月23日後楽園ホールで開幕。同シリーズにはグラン浜田が初の全日本プロレス参戦をしています。

前83年8月、新日本プロレスで勃発した社内クーデターで、代表取締役社長の猪木、取締役副社長の坂口征二と共に役員の座を追われたのが専務取締役営業本部長の新間寿。

代わって山本小鉄、大塚博美(テレビ朝日から出向)、望月和治の3人が代表取締役に就任。

メキシコで家庭を持ち、生活の拠点を現地に置いていた浜田は新間を「自分をメキシコに送り出してくれた恩人」として慕っており、新日本プロレスのリングには年1、2回帰国して参戦していましたが新間退陣後の83年10月の「闘魂シリーズ」に出場しています。

しかし、ライバルだったタイガーマスクは引退して姿を消しマッチメークの主軸からも外され、シリーズ最終戦の11月3日、正規軍vs維新軍の4対4綱引きマッチが行われた蔵前国技館では第2試合でブラック・キャットと対戦。新間、タイガーマスクもいない新日本プロレスのリングに居場所なしと考えました。

小鉄、大塚博、望月のトロイカ体制は2か月ちょっとしか続かず83年11月11日の新日本プロレスの臨時取締役会で猪木、坂口が復権していますが新間だけは戻らずそのまま新日本プロレスを退職しています。

新間は近年世間を騒がせたマルチ商法で知られるジャパンライフに入社しながら新団体設立への準備を進め84年4月11日埼玉県大宮スケートセンターでUWFが旗揚げされ、新間を慕う浜田は「旗揚げオープニング・シリーズ」に参戦。

他に新日本プロレスから前田日明、ラッシャー木村、剛竜馬、全日本プロレスに上がっていたマッハ隼人が出場、高田伸彦(延彦)が新日本プロレス所属のまま「前田さんとの男の約束を果たす」為にシリーズに参加、最終戦には「裏切り者アキラを制裁してやる」と藤原喜明が参戦、前田と対戦しています。

外国人レスラーは期待されたWWF勢は誰も来ずダッチ・マンテル、ボブ・スウィータン、スコット・ケーシー、ペーロ・アグアヨ、エル・シグノ、エル・テハノ、ネグロ・ナバーロの「ロス・ミシオネロス・デ・ラ・ムエルテ」、ビニー・バレンチノ、マノ・ネグラが参加。メキシコ勢を除いては馬場が新間の依頼でテリー・ファンクに秘密裏にブッキングしてもらったものと言われています。

UWFは「参加する」と約束していた猪木が来なかったこと、計画していたフジテレビの放送が見送られたこと、開幕戦の大宮だけは満員になったものの地方では大コケし単独での団体存続は困難と、1シリーズ終えた時点で新間はUWFを新日本プロレスに戻すことを画策。さらに自身は猪木に移籍金を渡しながらUWFに引っ張れなかった責任を取ってUWFからの撤退を宣言。

ところが前田、R木村、剛、隼人がこれに反発し社長の浦田昇氏を裏切れないとして新日本プロレスへの復帰に反対し浦田社長を中心にUWFは存続、6月27日には藤原、高田が移籍。さらに初代タイガーマスクと新日本プロレスを退団しタイガージムでインストラクターをしていた山崎一夫も参戦が決定、7月23、24日に後楽園ホールで「無限大記念日」を開催しました。

新間ルートから来た浜田は参加せず。7月30日東京・永田町のキャピトル東急ホテル「寿の間」で全日本プロレス会長の馬場、カルロス・マイネスメキシコUWA代表、浜田が出席して記者会見が行われ、全日本プロレスとUWAの業務提携が発表されました。浜田は翌31日蔵前国技館でリングに上がり観客に挨拶しています。

大型外国人揃いの全日本プロレスで、メキシカンを呼ぼうと思えば同じNWAのメンバーであるサルバドール・ルッテロール�契い�主宰しているEMLL(現在のCMLL)から選手を呼ぶことが可能な馬場がUWAのルチャドール達を必要としたか?と言えばそうではないと思われますがおそらく橋渡しをしたのは新間で馬場も新日本プロレス潰しの為にUWAに手を出したのでしょう。

開幕戦で井上はウルトラセブンと組んでチャボ&ヘクターのゲレロ兄弟と対戦し12分54秒、チャボがセブンをジャーマン・スープレックスホールドで降しました。

浜田の全日本プロレス登場第1戦は新日本プロレスでも死闘を展開したライバル、ベビー・フェイスとのシングルマッチで10分1秒、ウラカン・ラナ(前方高角度回転エビ固め)で快勝。

開幕戦のメインイベントは初代PWF世界タッグ王者チームのスタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディ組がドリー・ファンク・ジュニア&鶴田組と対戦、8月26日田園コロシアムで馬場&ドリー組の挑戦を受ける超獣コンビは前哨戦となりました。

ブロディのドリルアホール・パイルドライバーを食らって場外で鶴田がダウン、残ったドリーをハンセン、ブロディが2人がかりで滅多打ち。ドリーのマネージャーとして来日したテリー・ファンクが入って来たものの返り討ちに遭ってしまいました。ここで馬場が救援に入り結果は9分45秒、ドリー&鶴田組の反則負け。

この「テリーが助けに入って超獣コンビに返り討ちにされる」シーンがテリー復帰の伏線となっていきます。

第3戦の8月25日千葉県旭市サンモール駐車場特設リングで井上はヘクターとシングルマッチで対戦し10分12秒、エビ固めでフォール勝ちしています。
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