81年新日本プロレス「ブラディ・ファイト・シリーズ」第13戦は9月4日愛知県豊田市体育館(テレビ生中継、観衆6,000人超満員発表)大会。
この日からアンドレ・ザ・ジャイアントが特別参加、5月2日ニューヨーク州ロチェスターでの試合で右足首を骨折してから初めての日本マット登場だけにその動きが心配されましたが…。
メインイベントは猪木&タイガー戸口&長州力組とアンドレ&スタン・ハンセン&バッドニュース・アレン組の6人タッグマッチ。アンドレのマネージャーとしてアーノルド・スコーランが付いています。
1本目、アンドレの動きはいい。戸口にヘッドバットを見舞えば長州には「人間エグゾゼミサイル」18文キック、足もよく上がっています。自軍コーナーに猪木を捕らえて固定させたアンドレはヒッププッシュ、タッチしたハンセンがコーナーの猪木めがけて体当たりも猪木はサッとかわしてアンドレとハンセンは同士討ち。
代わった戸口でしたがアンドレに捕まったらひとたまりもなくカウンターの18文キック(ビッグブート)からジャイアント・プレス、9分41秒、アンドレが戸口を体固めで破り先制。
2本目、アンドレが猪木をカナディアン・バックブリーカーに担ぎ上げ、猪木は担がれながらコーナーポストを蹴って反動をつけてアンドレの270kgに増量した巨大をリバース・スープレックスで叩きつけました。すかさずカバーに入る猪木、ここでハンセンがカットに入り、上になった猪木の背中にエルボードロップ、しかしこれも猪木は背後に気配を感じたか、咄嗟に避けてハンセンのエルボードロップはアンドレに命中、2度目の誤爆。
アンドレは怒り立ち上がってハンセンに掴みかかる。ハンセンも悪びれず臨戦態勢、アレンが間に入ってなだめます。スコーランもエプロンに上がってきてアンドレに落ち着くように指示しています。
戦場は場外へ。アンドレは場外で猪木にヘッドバット、背後から両腕を固めて羽交い絞め。そこへハンセンが左腕を伸ばして突進、猪木にウェスタン・ラリアートだ、猪木はこれもかわしてラリアートはアンドレの胸板を直撃、アンドレはよろけてダウン、3度目の誤爆、ここでアンドレがハンセンに殴りかかり大乱闘、仲間割れ。レフェリーの場外カウントは20を数えて両チームリングアウトで1−1となり、スコアの上ではアンドレ&ハンセン&アレン組が勝ちましたが、収拾がつかなくなりました。
私が注目したいところはアレンがここに入っているところで、猪木と新日本プロレスの期待値が高いということがよくわかります。藤原喜明がブレイクするのはもう少し後の話ですが「黒い藤原」とはノーマン・スマイリーなどではなく、アレンをおいて他にはいません。
セミファイナルは8月31日鳥取大会と同一カード、藤波辰巳&タイガーマスク組がエル・ソリタリオ&ピート・ロバーツ組と対戦したタッグマッチ45分1本勝負。12分54秒、藤波がPロバーツを回転エビ固めで破りました。
この日の「ワールドプロレスリング」生中継は上記2試合が放送されています。
セミ前は坂口征二とジム・ドゥーガンのシングルマッチ30分1本勝負で5分11秒、坂口のギブアップ勝ち。ストロング小林は永源遙を7分16秒、片エビ固めで破りました。
ブラック・キャット&ジョージ高野組vsブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラタ組のロス・ブラソスの一戦は10分47秒、オロがキャットを体固めで破り、ブラソス日本初勝利。
藤原は平田淳二を14分31秒、体固めで破り、剛竜馬は前田明(日明)に14分28秒、片エビ固めでフォール勝ちしています。
3日の津大会まで新日本プロレスのリングに上っていた上田馬之助ですが翌4日に早速行動を起こしました。
この日は全日本プロレスが大阪府立体育会館で興行を開催(試合内容は別途書きます)していましたが、上田の日本におけるマネージャーをしている私立探偵が本業と言われている本田治氏が会場に姿を現し、馬場に上田からの挑戦状を持参し対戦を申し入れました。
これに対して馬場は「検討してみる」と態度を保留しています。
関東地方に戻り第14戦は9月5日埼玉県所沢市青果市場(観衆3,000人満員発表)大会。メインイベントは猪木&坂口&藤波組の「新ビッグ3」がアンドレ&アレン&Pロバーツ組と6人タッグマッチで対戦。
1本目は8分58秒、猪木とアンドレが両者リングアウトとなり1−1。決勝の2本目は5分42秒、坂口がアレンを体固めで破り、2−1で猪木&坂口&藤波組が快勝しています。
セミファイナルは戸口とハンセンのシングルマッチ45分1本勝負で場外でハンセンのウェスタン・ラリアートが火を噴き、僅か2分1秒でハンセンのリングアウト勝ち。
S小林はセミ前に出場、ソリタリオとシングルマッチ30分1本勝負で対戦、6分、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ちを収めました。藤波の挑戦者にタイトル戦より先にあっさり勝ってくれたのは嬉しかったです。
長州はドゥーガンを6分35秒、体固めで破り、タイガーマスク&キャット組vsオロ&プラタ組のロス・ブラソスの一戦は11分9秒、タイガーマスクがオロを体固めでフォールしています。
藤原はG高野を13分31秒、体固めで破り、永源は平田に9分48秒、首固めでフォール勝ち。剛は荒川を9分4秒、逆さ押さえ込みで破りました。
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