81年新日本プロレス「第4回MSGシリーズ」はMSGシリーズの顔と言っていいアンドレ・ザ・ジャイアントの右足首骨折による来日キャンセルはありましたが、代打のタイガー・ジェット・シンが見事に穴埋めして最後まで盛り上がりを見せました。
今回は過去3回の6週間シリーズではなく、4週間とコンパクトにまとまり、予選トーナメントや敗者復活戦がなく、スッキリしてわかりやすかったです。
全日本プロレスとの興行戦争ですが、前に書きました「第9回チャンピオン・カーニバル」&「インター・チャンピオン・シリーズ」は東京の大会場での開催はありませんでしたが、大都市会場でのニアミスもいくつかありましたので比較してみたいと思います。
後楽園ホールは全日本プロレスが4月26日日曜日夜興行、インターナショナル・ヘビー級王座決定トーナメント2回戦、馬場vsテリー・ファンク、鶴田vsアブドーラ・ザ・ブッチャー、タイガー戸口vsドリー・ファンク・ジュニア、ブルーザー・ブロディvsジャック・ブリスコで3,400人超満員発表。
新日本プロレスは2週間後の5月10日、同じ日曜日で昼興行、猪木&藤波辰巳組vsサージェント・スローター&マイク・マスターズ組、スタン・ハンセンvsハルク・ホーガンで3,500人超満員発表。超満員でも3,000人台を新日本プロレスが発表するのは珍しく、やはりハンセンvsホーガンの初対決という目玉カードをノーテレビの後楽園に持ってきたのが当たり、これについては水増し部分を勘案しても引き分け。
横浜文化体育館は全日本プロレスが4月24日で馬場&鶴田組にドリー&テリー組のザ・ファンクスが挑戦したインターナショナル・タッグ選手権試合がメインで3,200人発表。
新日本プロレスは19日後の5月13日開催でメインが猪木&藤波組vsシン&クリス・アダムス組、公式戦が坂口征二vsスタン・ハンセンで3,300人発表でどちらも満員には成らずこちらも後楽園ホールと同じ100人差で互角かと思われます。
馬場の地元、新潟県長岡市厚生会館(現アオーレ長岡)は全日本プロレスが4月20日開催、チャンピオン・カーニバル公式戦、馬場vsブッチャーがメイン、セミが鶴田vsジ・アベンジャーの公式戦で2,700人発表。
新日本プロレスは5月15日開催、メインは猪木&藤波&木村健組vsシン&ホーガン&アダムス組、セミがハンセンvsボビー・ダンカンの公式戦、坂口vs長州力の公式戦で2,500人発表。こちらも200人差でありほぼ互角。
岐阜市民センターは全日本プロレスが4月28日開催、鶴田vsジャック・ブリスコのUNヘビー級選手権試合がメインイベントで2,800人発表。
新日本プロレスは5月20日開催、リーグ戦頂上決戦猪木vsハンセンがメインイベントで4,300人満員発表とこちらは新日本プロレスが抱える辣腕プロモーター、富野徹三氏率いる共同企画の興行で新日本プロレスの完勝でした。
熊本市体育館は全日本プロレスが4月14日開催、メインイベントは馬場&鶴田組vsブッチャー&アベンジャー組、公式戦はブロディvsキラー・ブルックスで3,000人発表。
新日本プロレスは5月21日開催、公式戦は猪木とマスターズ、スローターvsアダムスで3,200人発表とどちらも満員にはならず、200人差なのでほぼ互角か。
大阪府立体育会館は全日本プロレスが4月23日開催、「第9回チャンピオン・カーニバル」最終戦で馬場vsブロディ、鶴田vsブッチャーの2大公式戦で7,200人満員発表。
新日本プロレスは5月26日開催でメインイベントが猪木&ダスティ・ローデス組vsハンセン&ホーガン組、公式戦はシンvsダンカンで8,000人満員発表でした。全日本プロレスの満員はいささか怪しく豪華タッグマッチを組んだ新日本プロレスの勝利とみるべきでしょう。
姫路市厚生会館は全日本プロレスが4月15日開催、メインイベントは鶴田&戸口組vsブッチャー&ウェイン・ファリス組、公式戦はブロディvsアベンジャー、馬場vs大熊元司で2,450人発表。
新日本プロレスは5月28日開催、メインイベントは猪木&ローデス組vsハンセン&ダンカン組、公式戦は坂口vs藤波、長州vsホーガンで3,700人発表。新日本プロレスは満員発表にはしていませんが新日本プロレスの勝利。
徳島市立体育館は全日本プロレスが4月7日開催、メインイベントは鶴田とブロディの非公式戦スペシャルマッチ、公式戦はブッチャーvsアベンジャー、馬場vsロッキー羽田で1,800人発表。
新日本プロレスは5月30日開催でメインイベントが猪木&ボブ・バックランド組vsハンセン&ダンカン組、セミファイナルがシンvsホーガンの公式戦と豪華カードを持って来ましたが3,000人発表と満員にはならず。
現新日本プロレス取締役会長の菅林直樹氏が「営業時代から徳島は集客が厳しい」と言っていましたが本当に難しいのでしょう。しかし今回は新日本プロレスに軍配が上がりました。
最後に愛知県体育館は全日本プロレスが4月27日開催でインターナショナル・ヘビー級王座決定トーナメント準決勝、馬場vsブロディ、ドリーvsブッチャーで4,300人。
新日本プロレスは6月3日開催、メインイベントが猪木&ローデス組vsダンカン&スローター組、セミがバックランドvsホーガンのWWFヘビー級選手権試合、公式戦がハンセンvsシンと強力ラインナップで11,000人超満員発表で、トリプルスコア近い大差で共同企画主催の新日本プロレスが圧勝。
全日本プロレスが明らかに勝ったと言えるニアミスは1つもなく、同じ春の祭典では新日本プロレスの「第4回MSGシリーズ」が9戦5勝4分で全日本プロレスの「第9回チャンピオン・カーニバル」&「インター・チャンピオン・シリーズ」を凌駕しました。
なお新日本プロレスの開幕戦5月8日川崎市体育館は、全日本プロレスの次期「スーパー・パワー・シリーズ」開幕戦の5月22日が同所であり、そちらと比較することに致します。(この項続く)
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