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2024年07月04日22:21

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ストロング小林さん追悼最終章(737)

馬場に強制的に返上させられた大木金太郎のインターナショナル王座ですが、その代替案が用意されていて、77年10月29日、黒磯市公会堂で行なわれたPWFヘビー級王者馬場とアジア・ヘビー級王者大木によるダブル・タイトルマッチの結果、馬場が勝って獲得していたアジア・ヘビー級王座を返上して大木に返還するという「ベルト取り替えっこ」で話が収まってしまいました。

当時日本では報じられませんでしたが、「インター・チャンピオン・シリーズ」終了後の5月5日、韓国・ソウル市奨忠体育館において前王者大木が元弟子のタイガー戸口と王座決定戦を行い、大木が勝ち王座を獲得しています。奇しくも戸口は全日本プロレスでの最後の仕事がかつての師匠である大木に華を添えることで義理は返せたかと思います。

81年4月30日、札幌市豊平区の中村記念病院で国際プロレスの前座の人気者、スネーク奄美(本名・栄勇)が脳腫瘍の為29歳の若さで亡くなりました。

奄美は80年1月の「新春パイオニア・シリーズ」までは試合に出ていましたが、頭痛と吐き気を訴えて自宅のある札幌の同病院を受診、脳腫瘍と診断されました。手術は2度行われ、成功。

同年7月25日、札幌中島体育センターで行われた国際プロレスの「ビッグ・サマー・シリーズ」最終戦に来場、メインイベントのマイティ井上&アニマル浜口組vsスパイク・ヒューバー&ロッキー・ブリュワー組の金網デスマッチによるIWA世界タッグ選手権試合で防衛成功したM井上&浜口組が試合後に控室で記念撮影をしている写真で両者の中央に座って写真に収まっていました。

しかし81年に入り再発、帰らぬ人となってしまいました。

海外では81年4月27日、ジョージア州オーガスタでNWA世界ヘビー級王者ハーリー・レイスが若手のトミー・リッチに敗れてまさかの王座転落。しかし4日後の5月1日、ジョージア州ゲインズビルでレイスが勝ち王座を奪回しています。

リッチはジョージアのプロモーターでありタイトルマッチセクレタリーであるジム・バーネットの「可愛がられていた秘蔵っ子」であるのは周知の事実となっていましたが、日本での馬場との一戦も合わせて「短期間でのベルトのキャッチボール」が問題視されることとなりました。

また、新日本プロレスのプロレスラーのテレビドラマ出演が相次いだのもこの時期でした。前80年10月の「闘魂シリーズ」から右足ウィルス性血栓症の為長期欠場していた剛竜馬は、4月からスタートしたテレビ朝日系「警視庁殺人課」(菅原文太主演)に刑事役としてレギュラー出演。ちなみにこの番組のテーマ曲である「URBAN SUNRISE」(上田力とパワーステーション)は後に星野勘太郎のテーマ曲として使用され、後に差し替えられるオリジナル「フライング・ボディプレス」はこちらの楽曲のパクりに近いほど酷似した曲調になっています。

荒川真は日本テレビ系の人気テレビドラマ「池中玄太80キロ」(西田敏行主演)に玄太が所属する大京グラフの記者、通称「土佐犬」荒木役でセミレギュラー出演、暴れる玄太を押さえつける役どころでした。

藤原喜明は日本テレビ系「ダウンタウン物語」(桃井かおり主演)にゲスト出演し台詞のない用心棒役で登場、格闘シーンを展開しています。

アブドーラ・ザ・ブッチャーは東映映画「吼えろ鉄拳」(真田広之主演)にスパルタカス役で出演、悪役ではなく最後は殺されてしまいますが、この撮影にはグレート小鹿が同行。

東映京都太秦撮影所に前80年12月11日、全日本プロレス蔵前国技館の会場以来、千葉真一とは極真会館繋がりの梶原一騎とユセフ・トルコが現れ、新日本プロレスへの移籍交渉を行ったとされています。

ストロング小林がストロング金剛としてタレント活動を行いますが、翌82年に公開された同じ東映京都作品「伊賀忍法帖」に出演するようになったのも、ブッチャー出演の下地があったからかと思います。
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