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2024年06月22日17:21

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ストロング小林さん追悼最終章(725)

81年全日本プロレス「エキサイト・シリーズ」振り返りの続きです。NWA世界ヘビー級王者ハーリー・レイスは2月15日の後楽園ホール大会で帰国。

第7戦は2月18日飯坂町福島市民センター(テレビ収録、観衆1,200人発表)大会。メインイベントは馬場&鶴田組とディック・マードック&マリオ・ミラノ組が対戦。1本目はマードックが鶴田をブレーンバスターから片エビ固め、2本目は鶴田がマードックをジャンピング・ニーパットから片エビ固め、決勝の3本目は馬場がミラノを鶴田とのツープラトンのカウンターの30文キックから片エビ固めに決めて2−1で馬場&鶴田組の勝利。

セミファイナルでタイガー戸口とキラー・カール・コックスがシングルマッチで対戦、コックスが戸口をコーナーに逆さ吊りにしてパンチ、キック、噛みつき攻撃、止めに入ったレフェリーを突き飛ばして戸口の反則勝ち。

第8戦、2月19日福島県霊山町(現在の伊達市霊山町)体育館(観衆1,400人発表)大会で全日本プロレスと生え抜き新人としては越中詩郎以来2年ぶりとなる後藤政二(ターザン、当時17歳)がデビュー。すぐ上の先輩越中と対戦し逆エビ固めでギブアップ負け。

第13戦は2月25日北海道洞爺湖スポーツセンター(テレビ収録、観衆2,800人満員発表)大会。メインイベントは馬場&鶴田組がコックス&マードック組と対戦。コックスとマードックは76年12月9日、日大講堂でシングルマッチを行い、凄絶なブラスナックル・ファイトを展開して両者反則の引き分けに終わっています。共にブレーンバスターを決め技とする両者がタッグを結成。

1本目は鶴田がマードックを自軍コーナーに振り、控えにいた馬場が16文キック、そこへ鶴田がジャンピング・ニーパットを決めて片エビ固め、2本目はマードックが鶴田をブレーンバスターから体固め、決勝の3本目はコックスとマードックが馬場にダブルのアトミック・ドロップ、コックスが凶器を手に忍ばせてのパンチから体固めでフォール。2−1でコックス&マードック組が勝利を飾っています。

馬場は最終戦で行われるコックスとのPWFヘビー級選手権試合を前に、コックスに惨敗を喫してしまいました。

このシリーズではインターナショナル・タッグ王座の防衛戦は行われていませんが、開幕戦2月11日流山でのレイス&コックス組戦、2月18日飯坂でのマードック&ミラノ組とこの洞爺湖の試合のいずれかをタイトルマッチに出来なかったものかと思います。特に開幕戦のメインイベントはNWA世界ヘビー級王者のレイスもおり、十分タイトルマッチに相応しいチームでした。

ミラノは扱いは3〜4番手位、中堅のポジションですが直近では78年6月9日、石川県羽咋市民体育館でビル・ロビンソンと組んで馬場&鶴田組に挑戦、日本プロレス時代の68年6月17日には仙台・宮城県スポーツセンターでカリプス・ハリケーンと組んで馬場&猪木組の同王座に挑戦しており、その頃からポジションはあまり変わっておらず、十分挑戦者の資格はあると考えます。

シリーズ最終戦は3月3日、千葉公園体育館(テレビ収録、観衆3,200人満員発表)大会。メインイベントは馬場にコックスが挑戦したPWFヘビー級選手権試合60分3本勝負。

両者のPWFヘビー級王座を賭けてのタイトル戦は過去1度だけあり、76年12月7日、福岡九電記念体育館でマスクマンとして来日したザ・スピリットが馬場に挑戦。2本目、馬場がマスクを剥がしてしまい、3本目は素顔のコックスとして試合をもしています。

1本目は馬場が首固め、2本目はコックスがブレーンバスターからの片エビ固め、決勝の3本目はコックスがブレーンバスターに来たところを馬場がネックブリーカー・ドロップで切り返し16文キックからの片エビ固め。2−1で馬場が7度目の防衛に成功しました。

当時51歳となっていたコックスはこれが最後の来日となり、マニアは「エキサイト・シリーズ」の裏テーマを「さよならキラー・カール・コックスシリーズ」と定義しました。

セミファイナルはグレート小鹿&大熊元司組にザ・ツイン・デビルス1&2号が挑戦したアジア・タッグ選手権試合60分3本勝負。1本目は大熊が2号をジャンピング・ヘッドバットから片エビ固め、2本目はダウンした大熊に1号が2号をリフトアップし、そのまま叩きつけて体固め、決勝の3本目は小鹿が1号をフライング・ニーアタックから体固めで破り、2−1で小鹿&大熊組が6度目のタイトル防衛を果たしています。

新日本プロレスとの興行戦争ですが、後楽園ホールは全日本プロレスの「新春ジャイアント・シリーズ」が1月2日が2,650人、3日が3,200人、18日が3,400人発表。新日本プロレスの「新春黄金シリーズ」は1月10日が2,300人。新日本プロレスは猪木&坂口征二&長州力組vsザ・サモアンズ1&2号&バッドニュース・アレン組、藤波辰巳vsジ・エンフォーサー。

全日本プロレスは1月3日がアブドーラ・ザ・ブッチャーvsザ・シークのUNヘビー級選手権試合、1月18日ばバーン・ガニアvs馬場のAWA世界ヘビー級、PWFヘビー級ダブル・タイトルマッチでこちらは全日本プロレスに軍配が上がります。

新日本プロレス「新春黄金シリーズ」最終戦の2月12日は2,300人、「エキサイト・シリーズ」2月15日が3,400人。新日本プロレスは猪木vsボビー・ダンカン、坂口&長州組vsサモアンズの北米タッグ選手権試合、全日本プロレスはレイスvs馬場のNWA世界ヘビー級選手権試合で水増しはあれど立見客の多さで全日本プロレスの勝ち。

島原市体育館は共にテレビ中継あり。先攻が全日本プロレスの1月13日、馬場&鶴田組vsブッチャー&マーク・ルーイン組のインターナショナル・タッグ選手権試合で1,800人、後攻の新日本プロレス1月30日は猪木&坂口&長州組vsタイガー・ジェット・シン&ケン・パテラ&アレン組がメインで2,400人超満員発表で新日本プロレスの勝利でした。

後楽園ホールは1、2月とも全日本プロレスが観客動員では上回りましたが馬場の国内3,000試合連続出場突発記念試合は本来、東京体育館(1月は大相撲の為国技館が使えない)、蔵前国技館で開催すべき記念イベント。

それを後楽園ホールで開催したのは「派手なことを好まぬ馬場らしい」と美談に書いてある文献もありますが、実際は都内の10,000人収容規模の大会場で開催しても客入りは厳しかったことは事実でした。
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