80年新日本プロレス「第3回MSGシリーズ」決勝リーグ戦、第23戦は東北から北関東へ移動し5月21日、宇都宮・栃木県体育館(観衆4,500人超満員発表)大会。
メインイベントは坂口征二&星野勘太郎組がアンドレ・ザ・ジャイアント&ティト・サンタナ組と対戦。1本目は10分17秒、両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は4分54秒、坂口がサンタナを体固めで破り、2−1で坂口&星野組の勝利。
セミファイナルは決勝リーグ戦45分1本勝負、猪木とダスティ・ローデスの大一番。過去反則とリングアウトで猪木が2戦2勝していますが、左足の負傷が癒えない猪木には嫌な相手。
ローデスは猪木の脳天にバイオニックエルボー、猪木もコブラツイストで対抗。
猪木が見せた延髄斬りでローデスは場外に転落、これを追う猪木、場外でローデスはエルボー、ニードロップと猪木を追い詰めましたが、猪木は場外でローデスの攻めを受け続けて時間稼ぎをし、場外でのナックル・パートで反撃、カウント20ギリギリでリングに滑り込み、8分44秒、リングアウト勝ちを拾いました。猪木は14点、ローデスは5点。
セミ前の決勝リーグ戦45分1本勝負は藤波辰巳と長州力が対戦、14分39秒、長州のブレーンバスターを滑り降りた藤波がバックに回って長州をロープに押し込んで後方回転からブリッジしてジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド(回転足折り固め)で3カウント。藤波は15点、長州は7点。
ストロング小林は予選トーナメント敗者復活戦でも対戦した剛竜馬との決勝リーグ戦45分1本勝負、8分2秒、シュミット式バックブリーカーから逆エビ固めでギブアップを奪い、初日を出して5点、剛は0点。
公式戦外の試合ではスタン・ハンセンが木村健吾を2分33秒、体固めで破り、ハルク・ホーガンは木戸修を2分56秒、片エビ固めで撃破。
ウィリエム・ルスカ&小林邦昭組vsチャボ・ゲレロ&バッドニュース・アレン組は9分47秒、アレンが小林邦を体固めで降してチャボ&アレン組に軍配が上がりました。
第24戦は再び東北地方に戻り、5月22日、山形県体育館(観衆2,700人満員発表)大会。メインイベントは猪木&長州&木戸組がアンドレ&チャボ&アレン組と対戦した6人タッグマッチ。
1本目は8分55秒、チャボが木戸を体固め、2本目は5分48秒、木戸が、チャボを回転エビ固め、決勝の3本目は2分41秒、アンドレが長州を体固めで破り2−1でアンドレ&チャボ&アレン組が勝利を飾っています。
セミファイナルは決勝リーグ戦45分1本勝負、藤波と剛の一戦、藤波はWWFジュニア・ヘビー級王座を剛に一度は奪われていますが、やはり新日本プロレス所属同士となれば扱いに大きな差が出るのは当然か、12分31秒、藤波がドリルアホール・パイルドライバーからの片エビ固めで実力の違いを見せつけて快勝。藤波はフルマークの20点、剛は0点。
セミ前の決勝リーグ戦45分1本勝負、坂口とローデスが対戦、リングアウト負けながら既にハンセン、猪木に2敗しているローデスは、ここで負けたら優勝決定戦出場に大きく後退してしまいます。
坂口がコブラツイスト、しかしもつれて両者場外に転落、場外でエルボードロップを決めたローデスはリングインしようとしましたが坂口が足を引っ張り9分27秒、両者リングアウトとなり坂口、ローデス共に7点と足踏み状態。
公式戦外の試合はハンセンがS小林を6分47秒、体固めで破り、ルスカ&星野組vsホーガン&サンタナ組のタッグマッチは10分5秒、ホーガンが星野をベアハッグでギブアップさせホーガン&サンタナ組の勝利。木村健vs永源は13分46秒、首固めで永源が勝ちました。
第25戦、5月23日、宮城県迫(はさま)町民体育館(テレビ生中継、観衆3,000人満員発表)大会。この日の興行は先ずはセミファイナルから振り返りたいと思います。この日よりWWFヘビー級王者のボブ・バックランドが特別参加。
バックランドは来日直前の5月19日(現地時間)、ニューヨークMSG定期戦でケン・パテラをテキサス・デスマッチで破りWWFヘビー級王座を防衛したばかりで絶好調、今回はコーキー夫人を連れての来日となりました。
バックランドの来日第1戦は同じWWFのジュニア・ヘビー級王者である藤波と「2階級王者タッグ」を組みハンセン&ローデス組とスペシャルタッグマッチ60分1本勝負で対戦。しかし前週5月16日の刈谷大会で死闘を展開したハンセンとローデスは、チームワークが上手くいく訳もなく試合早々から不協和音が…。
ハンセンがタッチを求めるもローデスは知らん顔。ローデスが藤波を羽交い絞め、そこへハンセンがウェスタン・ラリアートも藤波がかわしローデスに誤爆。
さらに藤波がハンセンをカバーに入ったところ、ローデスは上になっていた藤波にエルボードロップ、しかしこれを読んでいた藤波はさっと体をかわしてローデスの毒針は下にいたハンセンを直撃。ついに仲間割れ、代わって入ったバックランドはハンセンに猪木ばりのアリキック、タッチをしようとしましたがローデスは背中を向けてとぼけ顔、
さすがにこれにキレたハンセンがローデスを場外に落としてキックから鉄柱に額をぶつけ、ローデスは流血。収拾がつかなくなりレフェリーのミスター高橋は試合終了のゴングを鳴らして10分22秒、ノーコンテストが宣告されました。
続いて行われたメインイベントは猪木とホーガンの初対決、シングルマッチ60分1本勝負。
セミファイナルを終えたハンセンがマネージャーのフレッド・ブラッシーと共にリング下でホーガンのセコンドにつきました。ホーガンはジャンピング・ニーアタックの連発から猪木をコーナーに叩きつけました。
猪木はアリキックで反撃し、秘密兵器のヘッドバットで倒すと足を畳んでボーアンドアロー・バックブリーカー(弓矢固め)にいきましたが体勢不十分でロープ際で崩れました。
ホーガンはパンチ、ストンピングの嵐から首絞め、明らかなチョーク攻撃、そこへ、リング下にいたハンセンが加担しました。二人がかりで猪木を袋叩きに。5分40秒、猪木の反則勝ちとなりました。
猪木の救援にローデスが駆けつけましたが後の祭り右足に負傷を抱える猪木は蹲ったまま立てず。
これで、バックランドとローデスはベビーフェイスとして日本側と共闘、ホーガンはヒールとしてハンセンと組んでいく、という図式になりました。
セミ前が坂口とアンドレの決勝リーグ戦45分1本勝負。アンドレの260Kgの巨体から繰り出したジャイアント・プレスは坂口が間一髪かわして両者場外転落、アンドレは坂口をボディスラムの体勢から本部席の机に叩きつけます。
リングに生還したアンドレが8分30秒、リングアウト勝ち。アンドレは16点、坂口は7点。
この日の「ワールドプロレスリング」生中継は上記3試合が放送されました。
S小林はチャボと決勝リーグ戦45分1本勝負で対戦、軽量のチャボの背骨をベアハッグで絞め上げ、フィニッシュはアトミック・ドロップ、9分2秒、片エビ固めでフォール勝ちし10点、チャボは0点。
ルスカ&長州組vsアレン&サンタナ組のタッグマッチ30分1本勝負は7分3秒、長州がサンタナを体固めで撃破、星野と木戸のシングルマッチは10分5秒、逆さ押さえ込んで星野が勝ち、剛は永源を11分5秒、首固めでフォールしています。
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