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2024年03月08日21:42

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ストロング小林さん追悼(619)

80年新日本プロレス「第3回MSGシリーズ」は1日の移動日を挟んで九州地方に移動。先ずは長崎の五島列島をサーキット。

第4戦、4月29日、長崎県上五島青方中学校体育館(観衆2,200人発表)大会。メインイベントは猪木&長州力&星野勘太郎組とスタン・ハンセン&チャボ・ゲレロ&ティト・サンタナ組が対戦した6人タッグマッチ。

1本目は8分15秒、ハンセンが星野を体固め、2本目は6分4秒、星野がサンタナをエビ固め、決勝の3本目は3分46秒、猪木とハンセンが両者リングアウトとなり1−1の引き分けに終わりました。

セミファイナルは藤波辰巳とジョニー・パワーズのシングルマッチ45分1本勝負で14分24秒、藤波が逆さ押さえ込みでクイックながら元NWF世界ヘビー級王者のパワーズにフォール勝ち。

セミ前は坂口征二とバッドニュース・アレンのシングルマッチ30分1本勝負で10分47秒、坂口の反則勝ち。予選トーナメント1回戦(30分1本勝負)は木村健吾とスティーブ・トラビスの一戦、11分57秒、体固めでトラビスが勝ちました。

ストロング小林はかつての国際プロレスの後輩で自分と同じコースを辿って新日本プロレス所属となった剛竜馬と対戦、9分41秒、体固めでフォール勝ち、ウィリエム・ルスカは永源遙を7分47秒、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップさせています。

第5戦、4月30日、長崎県福江市福江港丸木広場特設リング(観衆2,600人満員発表)大会。メインイベントは猪木&藤波組の師弟タッグが、アレン&サンタナ組と対戦、1本目は8分27秒、藤波がサンタナをエビ固め、2本目は4分32秒、猪木がアレンを体固めで破り、2−0で猪木&藤波組がスッキリとストレート勝ち。

セミファイナルは予選トーナメント2回戦(30分1本勝負)、S小林とハンセンの一騎討ち。この一戦に先立ち、5月1日付(4月30日発行)の「東京スポーツ」に珍しく試合の展望記事が掲載されているので引用してみたいと思います。

「小林は開幕戦で難敵パワーズをリングアウトに退けた。戦前『今の小林では危ない』と不利説がささやかれていた。だが、小林は過去の小林ではなかった。リング内外で怪力殺法をフル回転、あの猪木を苦しめ抜いた6年前を思わせる迫力があった。

『遅まきながら、今シリーズは開き直った気持ちでやりますよ。できれば決勝リーグでもう一度死闘をやってみたい』この6月16日にITさんと結婚する小林に、再び怒濤の怪力が蘇った。長い間、低迷を続け、『ストロングもとうとう前座レスラーに成り下がったか』と不評を買い、本人も気持ちの上ですっかり滅入ってしまっていたのが、まるでウソのように変身した。

確かに開き直りが遅いとも言えるが、婚約を契機に精神改革に成功した小林だけにより恐ろしい。明日(4月30日)決勝進出を賭けて福江大会(長崎県)で相まみえるハンセンは連日、凄まじい暴れっぷりで猪木、坂口以下新日プロ勢を蹴散らしている。『手がつけられない』(坂口)、『だんだん荒れ方が増して来るな』(猪木)27日のサンタナ戦(予選1回戦)ではわずか3分29秒、首折り弾ウェスタン・ラリアートでKOしてしまった。今のところ、シリーズ前に公約していた新兵器は見せていないことが余計不気味だ。

『使う必要は全くないだろう。ニューホールドは決勝で見せるつもりだ。5分もあればヤツの首はヘシ折れるだろうぜ』頭から小林を無視するハンセン。だが、小林は反発する。

『俺をナメてやがる。どっこい、そう簡単にいってたまるか!シリーズが始まってからずっとヤツの弱点を探り続けていたんだ。ラリアート?それを逆に利用させてもらう。それが俺が勝つことにつながる。猪木さんからも極意を聞いてある。見てろ、ヤツに一泡吹かせてやる!』温厚な小林が珍しく闘志をむき出しにして語気荒く話す。

パワー対パワーの五分の勝負ではいかに小林といえども不利、『ラリアートを利用、猪木さんからヒントを得ている』という小林の作戦とはズバリ何か?合わせて推理すればあの技だ。かつては猪木がシン、ペールワンをKOしたアームブリーカー、腕折りではないか。左手をいっぱいに伸ばしてカウンター首折りを狙うハンセン。その瞬間だ、小林が勝負に出る時は。サッとハンセンの左腕を肩に担ぐ、虚をつかれたハンセンが戸惑っている間に小林の怪力がハンセンの腕を肩に叩きつける。大番狂わせが起こる可能性は大いにある。

小林が、ハンセンの試合をいつも会場の隅から偵察している姿がこのところよく見られる。6年前の小林が甦りつつある今、小林にとってハンセンは難攻不落の城ではなくなった。小林がハンセンを食うことが即、再びスター街道を歩くことになるのだが…」

東スポ特有の創作記事である可能性が強いですが、いずれにしてもこの時期の小林が記事で採り上げられるのは貴重です。

では試合はどうだったか?5月2日付(1日発行)の東スポに少しながら試合レポが掲載されています。

「ゴングと同時に小林はハンセンを場外に投げて先制攻撃、イスにぶつけ、リング上に逃げるハンセンめがけて机を叩きつけるという大暴走。しかし、このハッスルぶりが裏目に出た。

ハンセンはリング上、小林が投げた机で一撃、ダウンした小林に凄まじいニードロップの連発、140Kgを叩き込まれて小林はグロッキー、ハンセンは小林を引きずり起こすとブーンとロープに飛ばしてはね返ってきたところを必殺のウェスタン・ラリアート、わずか5分足らずで小林はマットに沈んだ」4分37秒、体固めでハンセンがフォール勝ちし、決勝リーグ戦に進出。敗れた小林は敗者復活戦ヘ回ることになりました。

セミ前では長州とチャボの対戦で8分53秒、両者リングアウトの引き分け。坂口はパワーズに9分38秒、リングアウト勝ち。剛はトラビスを10分、体固めで降しました。

4月26日、藤沢市青果市場で両者リングアウトとなった木戸修と永源の予選トーナメント1回戦の再戦は11分19秒、回転エビ固めで木戸が勝利し2回戦へ進出。ルスカは星野を9分51秒、腕ひしぎ逆十字固めで破り、木村健は前田明(日明)と対戦、8分29秒、片エビ固めでフォール勝ちしています。
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