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2024年02月21日07:25

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週プロ流智美あの日あの時予想2023年総括(44)

第313戦、11月1日発売号●【予想】猪木、「仮想馬場」黒い毒グモにリベンジ果たす、NWF世界ヘビー級選手会試合、猪木vsアーニー・ラッド(74年新日本プロレス札幌中島スポーツセンター)【正解】猪木と坂口が十分な溜めを作ってタッグリーグ初優勝、第2回NWAタッグ・リーグ戦優勝決定戦、猪木&坂口征二組vsキラー・コワルスキー&バディ・オースチン組(71年日本プロレス東京体育館)

【参考】2017年11月1日発売号はテレビ中継に一石を投じた黄金コンビ優勝の一夜(正解に同じ)

2017年11月1日発売号、第9戦の予想は○※対戦成績は9戦3勝6敗、勝率333。

【予想解説】「黒い毒グモ」ラッドはアメリカンフットボールとプロレスの二足のわらじを履いていたトップアスリートレスラー、206cmの長身で70年9月、日本プロレスの「NWAタッグ・リーグ戦」に初来日、同じく初来日の「黒い砲弾」ロッキー・ジョンソンとのタッグでエントリーしています。

ラッドがNWFに参戦したのが帰国後の70年11月終盤。72年6月2日にはワルドー・フォン・エリックを破りNWF世界ヘビー級王座を獲得しています。

74年3月19日、蔵前国技館での「昭和巌流島の決闘」と言われたストロング小林との激闘を終え、ジョニー・パワーズから獲得したNWF世界ヘビー級王座の初防衛に成功した猪木は休む間もなく渡米、3月21日にオハイオ州クリーブランド・スポーツアリーナに乗り込みラッドの挑戦を受けました。

試合は60分3本勝負、1本目は15分15秒、リング内でのタックルが相討ちとなり両者カウントアウトで1−1。決勝の2本目は5分17秒、ラッドがカウンターのスパイダーキックから体固め、2−1でラッドが勝ち、勝ったラッドは本部席にあったベルトを持って控室へ。

しかしクリーブランドのローカルルールで両者カウントアウトからのフォールでは勝ちとはならず、3本目をやるからとレフェリーはラッドにリングに戻るよう呼びかけ、戻ってきたラッドに対し怒涛の反撃をした猪木がコーナーポスト最上段からのフライング・ニードロップを決めて8分16秒、体固めで猪木がフォール勝ちし、1−1の引き分けで猪木が2度目のタイトル防衛を果たしています。

ラッドは「日本で対戦させろ」と要求、当初は10月10日、蔵前国技館での対戦が内定していましたが大木金太郎が横槍を入れて延期に。

11月1日、札幌中島スポーツセンターで猪木vsラッドの決着戦が実現、206cm、148kgのラッドは馬場と身体のサイズが近く、この年馬場への挑戦を表明していた猪木にとってはまさに「仮想馬場」。

1本目は17分5秒、猪木がバックドロップから体固め、2本目は7分42秒、ラッドがスパイダーキックから体固め、決勝の3本目は10分26秒、猪木が206cmの長身ラッドを見事なボーアンドアロー・バックブリーカー(弓矢固め)に決めてギブアップを奪い2−1で7度目の防衛に成功しています。

【正解解説】「あの日あの時」もこの時で第601回。既出ネタの使い回しもやむを得ないと思いますが、それでも2度採り上げるネタについては、私は、一定の基準が必要だと考えます。それは歴史的価値です。

インターネットの普及に伴い、書籍もKindleが躍進、週プロもデジタル版が充実し紙媒体が低迷する中、流さんのコラムを楽しみに週プロを購入している中高年購買層が一定数は存在する訳で、週プロ全体での読者は入れ換わっているかも知れませんが、コラムの読者層はほぼ固定客と思われます。

本稿の正解の試合、猪木&坂口組vsコワルスキー&オースチン組は、私の基準では他にこの日にネタがなければやはり「1度で十分」かなぁ…。

前回2017年の時は、翌11月2日に猪木との結婚式を控えた倍賞美津子さんがNET「ワールドプロレスリング」にゲストとして登場、試合後にリングに上がり優勝した猪木&坂口組を祝福したところに焦点が当てられプロレスと芸能の融合、的な視点で書かれており、非常に優れたコラムだったと思います。

今回は結論は「猪木のベストパートナーは文句なく坂口征二」というもので、猪木&坂口組が初結成されたのが、坂口が初回のアメリカ武者修行から凱旋帰国した69年「第11回ワールド・リーグ戦」5月8日、姫路市厚生会館でボボ・ブラジル&トム・アンドリュース組を2−1で破っています。

その後、2度の海外修行を経て坂口は71年に帰国、猪木との黄金コンビを結成してこの年9月24日、後楽園ホールで開幕した「第2回NWAタッグ・リーグ戦」にエントリー。

予想で書いたラッドが初来日したのは第1回大会で、第2回大会は他に日本側は馬場&吉村道明組、大木金太郎&ミツ・ヒライ組、上田馬之助&グレート小鹿組、星野勘太郎&山本小鉄組。外国人側はコワルスキー&オースチン組、カウボーイ・ボブ・エリス&フランキー・レイン組、ネルソン・ロイヤル&ポール・ジョーンズ組、ジム&ジャックのダルトン兄弟、スニー・ワー・クラウド&グレート・スヌーカ(ジミー)組。

外国人側の優勝候補と目されたエリス&レイン組はレインが巡業中に婦女暴行罪で強制送還させられ、途中棄権、自ずとコワルスキー&オースチン組のベテランチームが浮上。

優勝決定戦は11月1日、東京体育館で行われましたが隆盛を誇る日本プロレスにしては不入りで5,000人の発表。1本目は5分50秒、坂口がオースチンをブレーンバスターから体固め、2本目は9分57秒、猪木が卍固めでコワルスキーをギブアップさせて優勝、当時年齢で猪木28歳、坂口29歳に対し、コワルスキー45歳、オースチンは深酒の影響か実年齢より老けて見え43歳。ロートルの域に達していた外国人側は若い黄金コンビの敵ではなく、猪木&坂口組のワンサイドゲームにより2−0のストレート勝ちで優勝。

それから約1年半後、猪木&坂口の黄金コンビは新日本プロレスで合体、初期の新日本プロレスの2大エースとして屋台骨を支えました。

※対戦成績は313戦55勝258敗、勝率176。
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