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2023年12月10日12:33

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ストロング小林さん追悼(590)

メキシコのゲイコンビ、初来日のエル・グレコ&エル・セルヒオの「ロス・エクソティコス」は既に2月27日、蔵前国技館での猪木vsウィリー・ウイリアムスの「格闘技世界一決定戦」に参戦。

猪木vsウィリー戦はテレビ朝日の「水曜スペシャル」で当日午後7時30分より生中継されましたが、番組開始に合わせて試合が始まり、途中の試合中断、場外乱闘も含めて午後8時30分過ぎには全て終了。

グレコ&セルヒオ組はその日の「最終試合」として、星野勘太郎&引退が決まった山本小鉄のヤマハ・ブラザーズとタッグマッチ30分1本勝負で対戦、「ゲイ攻撃」が小鉄の怒りを買って3分24秒、ヤマハの反則負けとなっています。

エル・グレコ(メキシコではエル・ベジョ・グレコ、麗しのギリシャ人の意)本名ラウル・ガルシア・サラザール、1944年(生月日不詳)、メキシコ シティ出身の当時35歳。

グレコはギリシャ人を現し、74年7〜8月の「サマー・ファイト・シリーズ」に来日し、8月8日、日大講堂で吉田光雄(長州力)のデビュー戦の相手を務めた(5分24秒、サソリ固めでギブアップ負け)た同名のレスラーとは別人。

シングルではメキシコ北部ミドル級王座、セルヒオとのエクソティコスではメキシコ州タッグ王座を獲得。ゲイはリング上のギミックだけで私生活は女性と結婚して息子のラファエル・ガルシアはスペル・カロ、ジョーディー・ストーンのリングネームでルチャドールとなっています。

エル・セルヒオ(セルビヨ表記の文献もあり、メキシコではセルヒオ・エル・エルモソ)は本名セルヒヨ・サラビア、1946年(生月日不詳)、メキシコ・モンテレイ出身の当時33歳。

後に92年6月に新日本プロレスに来日したピンピネーラ・エスカルラタ&マイフラワー組、ブラソ・デ・プラタの息子であるマキシモなどの元祖的なタッグチームです。体格的には、グラン浜田、ヤマハ・ブラザーズ向けであるが、色んな意味でストロング小林との対戦も大変に興味深い組み合わせかと思われます。

終盤戦特別参加、NWFヘビー級王者スタン・ハンセンは2シリーズ連続参戦。先の「新春黄金シリーズ」では初の外国人単独エースとなり、ウェスタン・ラリアートの破壊力は倍増、「ブレーキの壊れたダンプカー」ぶりを如何なく発揮し、己の肉体のみを凶器として猪木に立ち向かい、体力で猪木を圧倒、新時代のトップヒールとしてシリーズを盛り上げました。

最終戦の2月8日、東京体育館で猪木にリングアウト勝ちし、NWFヘビー級王座を奪取、エース合格どころか、新日本プロレス参戦外国人の頂点に立ってしまいました。この時のハンセンの活躍は後の日本プロレス界の流れを大きく変えていくことになります。

同じく終盤戦特別参加、NWAインターナショナル世界ジュニア・ヘビー級王者マイク・グラハム、本名マイケル・ゴセット、1951年9月22日、テネシー州メンフィス出身の当時28歳。生誕地はフロリダ州タンパ出身ともされています。

72年、父親のエディ・グラハムが主宰していたCWF(チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ)でデビュー、当時ベビーフェイスだったケビン・サリバンとの若手コンビで売り出され、74年2月、父エディと共に全日本プロレス「エキサイト・シリーズ」に初来日、他にはジン・キニスキー、ディック・マードック、ダッチ・サベージ、初来日だったマイク・デュボイス(アレックス・スミルノフ)らが一緒だった他、ヒロ・マツダも日本陣営から参加。前年にデビューした鶴田ともシングルマッチで対戦しましたが敗戦。

1975年12月23日にはエディとの親子タッグでリップ・ホーク&ロジャー・カービー組を破り、NWAフロリダ州タッグ王座を奪取。77年2月には全日本プロレスに「エキサイト・シリーズ」にミル・マスカラス、ビル・ロビンソン、ディック・スレーター、ロン・バス、ジョニー・リベラらのメンバー再来日しています。

以降もアメリカではCWFを主戦場に、70年代後半からはスティーブ・カーンとのタッグチームで活躍。イワン・コロフ&ミスター・サイトー(マサ齋藤)組、ジミー&ジョニーのバリアント・ブラザーズ、ジャック&ジェリーのブリスコ・ブラザーズ、ザ・スポイラー1号(今回、一緒に来日のスーパー・デストロイヤー)2号(バディ・ウォルフ)、Mサイトー&ミスター・サト(高千穂明久)組、キラー・カーン&パク・ソンナン組、ミスター・ヒト&ミスター・サクラダ組などのチームを相手に、フロリダ州タッグ王座を再三にわたり活躍、シングルでも、当時ハーリー・レイスが保持していたNWA世界ヘビー級王座にも挑戦。

2月15日、フロリダ州ハリウッド・スポーツスタジアムにて藤波辰巳を破り、NWAインターナショナル世界ジュニア・ヘビー級王座を獲得。ジェフ・ポーツ(82年に新日本プロレス、84年にUWFに来日したスコット・マギーの父親)、スタン・レーン(81年に新日本プロレスに来日)との防衛戦を経て、前王者藤波のリターンマッチを受けるべく、初の新日本プロレス参戦。過去2回の来日はいずれも大した実績は残せず、ビッグプロモーター、エディの「親の七光り」でした。

今回の来日では親の七光りを払拭出来るような試合を藤波相手に見せられるか注目です。(この項続く)
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