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2023年12月03日06:46

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ストロング小林さん追悼(583)

初来日のスキップ・ヤングは、前79年8月10日、ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムで藤波辰巳のWWFジュニア・ヘビー級王座に挑戦。2−1で敗れましたが、得意の飛距離の高いドロップキックで1フォール奪っており、善戦健闘が評価されての初来日となりました。

しかしNWA世界ジュニア・ヘビー級王者として来日したスティーブ・カーン、ダイナマイト・キッドと同時来日だったので完全に損をしてしまいました。

80年以降、藤波、この翌年現れるタイガーマスクのタイトルコンテンダーとして複数のジュニア・ヘビー級戦士を同シリーズに複数招聘する傾向がありましたが、そうなると誰がが必然的に負け役にならねばならず、進化を発揮出来ずに帰国となりますのでヤングはその身体能力の高さからして勿体なかったと思います。

新日本プロレスへの来日はこの時だけで翌々年の82年1月、「新春ジャイアント・シリーズ」にマスクマンのスウィート・ブラウン・シュガーとして再来日しますが、結局は同時期来日のミル・マスカラスのジョバー的役割に終わりました。

外国人ヒールサイドとしてフル出場したマサ齋藤は安定した仕事ぶりを見せ、エース格のスタン・ハンセンの参謀として活躍、フロリダ勢とのつなぎ役としても上手く機能しました。

2月7日、負傷帰国のロッキー・ジョンソンの代わりにバッドニュース・アレンと組んで坂口征二&長州力組の北米タッグ王座に挑戦、キャリアの浅いアレンの持ち味を引き出して見せ、安定した試合ぶりを見せています。

79年2〜4月の「ビッグ・ファイト・シリーズ」から国際プロレス参戦を挟んで1年間、新日本プロレスにレギュラー参戦しましたが、このシリーズで一旦、新日本プロレスとの契約は一旦、終了しアメリカのホームリングであるフロリダで試合をすることになります。

日本陣営から出場したウィリエム・ルスカはヒールファイトを封印し、中堅選手として再出発、得意の柔道殺法、腕ひしぎ逆十字固めを武器に連戦連勝、坂口との日蘭柔道最強タッグも面白いチームでしたが、新日本プロレスにルスカをプロレスラーとして売り出そうという気もなかったでしょうし、アレンがいい仕事をしてくれたので、脇に追いやられた感じでした。

ストロング小林ですが、参加外国人の中で一本勝ちできたのは、不調のRジョンソンとヤングだけで、いつどこで星野勘太郎、木戸修に首固めやエビ固め(スクールボーイ)で丸め込まれてしまわないかと心配でした。

2月27日、蔵前国技館で対戦する猪木とウィリー・ウイリアムスの有料公開スパーリングが2月10日、午後1時より後楽園ホールでおこなわれました。入場料は全席自由の2,000円。

まずは1月25日からタイのバンコクで特訓を積んできたウィリーがサンドバッグに向かってパンチ、キックを披露、一発一発が重い。これはまともに喰らったら猪木と言えど立てなくなるほど強烈です。スパーリングパートナーはおらず、単独でのスパーとなりました。

ウィリーはアマチュアの資格でプロのリングでは闘えないとして師匠である大山茂極真空手最高師範、ニューヨーク支部長に破門を願い出て、フリーの格闘家として猪木戦に臨むことになりました。(当時、財団法人極真奨学会 国際空手道連盟極真会館が正式名称だった為)

しかし、大山茂がこの日もウィリーに付きっきりでしたので表向きだけの破門でした。

続いて猪木登場、長州力、木村健吾、若手のジョージ高野、斉藤弘幸を連れてリングインし、ヒンズースクワット100回、プッシュアップを見せた後長州、木村健を相手に関節技を披露。

先にスパーリングを終えたウィリーがリング下のイスに座り無表情で猪木をジッと見つめている。マイクを持った猪木が「今日は、いつもの半分以下しか練習していない、スタミナは十分余っている。ウイリアムスはスパーリングパートナーがいないと言うのなら、私がなって差し上げましょう!」と挑発しました。

血相を変えて立上がるウィリー、そこへ黒のジャンパーを着用した極真軍団、立会人の梶原一騎も姿を現しました。新日本プロレスの選手もリングに上がり両陣営まさに全面戦争の構え。

ウィリーが静止を振り切ってエプロンに上がりました。猪木も「来い、この野郎っ!」と応戦、双方のセコンドが止めに入り、身体のコンタクトはありませんでしたが、一触即発の険悪な雰囲気で公開スパーリングは終わりました。

猪木は翌2月11日にパラオに飛び、特訓に入っています。
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