80年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」は東北地方から真冬の北海道ツアーへ。第24戦、1月31日、函館市民体育館(観衆2,700人満員発表)大会。
前日の1月30日は移動日でしたが、猪木は1月29日の三沢大会が終わると1人巡業を離れて早朝の飛行機で帰京、1月17日の鹿屋大会でスタン・ハンセンに場外で受けたドリルアホール・パイルドライバーとウェスタン・ラリアートのダメージから来る頭部の痛みが回復せず、主治医である台東区の菊屋橋病院院長、佐藤三蔵医師の治療を受けました。
猪木は諫早、川棚町の2大会を欠場しましたが、1月21日の西都大会から強行復帰、しかしそう簡単に治癒する訳もなく、10日後に控えたハンセンとのNWFヘビー級選手権試合、さらにその先に待っているウィリー・ウイリアムス戦もあり、多忙な巡業の合間を縫って身体のメンテナンスに行きました。
猪木は当日の飛行機で函館入りしようとしましたが、函館空港が大雪の為、発着陸できなくなり、函館入りできず。
68年1月8日、日本プロレス広島県立体育館以来の12年ぶりの雪害による欠場となりました。函館大会メインイベントはウィリエム・ルスカが猪木の代わりに登場、藤波辰巳&長州力とのトリオでハンセン&バッドニュース・アレン&ダイナマイト・キッド組と対戦。
1本目は10分49秒、日本組の反則勝ち、2本目は4分34秒、ハンセンが長州が体固め、3本目は2分31秒、藤波がキッドを体固め、2−1で藤波&ルスカ&長州組が勝利を飾りました。
セミファイナルは坂口がロッキー・ジョンソンと対戦したシングルマッチ45分1本勝負、11分59秒、逆エビ固めで坂口のギブアップ勝ち。
セミ前では木村健吾とマサ齋藤がシングルマッチ30分1本勝負で対戦、9分43秒、M齋藤が体固めでフォール勝ちしています。スティーブ・カーンは星野勘太郎を6分8秒、体固めで破りました。
ストロング小林は荒川真とのタッグで、猪木の緊急欠場で出番が回って来たか?山本小鉄と若手の斉藤弘幸(ヒロ斉藤)組と対戦、16分5秒、小鉄が荒川を体固めで降しています。
第25戦、2月1日、札幌中島スポーツセンター(テレビ生中継、観衆4,800人発表)大会初日。メインイベントはNWA世界ジュニア・ヘビー級王者SカーンとWWFジュニア・ヘビー級王者藤波によるダブル・タイトルマッチ61分3本勝負。
1本目、Sカーンの鉄柱攻撃で藤波は額から流血、Sカーンは割れた藤波の額にパンチを連発、レフェリーの静止を振り切って攻撃し17分19秒、藤波の反則勝ち、2本目、流血した藤波は守勢に回りましたが、バックの取り合いを制し、起死回生のジャーマン・スープレックスホールドを決め、2分53秒にフォール勝ち、反則含みながら、藤波が2−0のストレート勝ちを収めました。
ベルト移動で、藤波がNWA世界ジュニア・ヘビー級王座を獲得すると同時にWWFジュニア・ヘビー級王座6度目の防衛に成功しました。
立会人として来日していたフロリダのCWF(チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ)代表プロモーターで前NWA会長のエディ・グラハムから藤波にベルトが授与されています。
猪木、新日本プロレスのファンからすればマイク・ラベール、ビンス・マクマホン・シニア以外のNWA会長職を務めた大物プロモーターの来日は嬉しい話でした。
セミファイナルは1月29日、三沢大会と同一カード、猪木は&長州組とハンセン&アレン組が対戦したタッグマッチ60分1本勝負。無事に北海道入りした猪木ですが、コンディションは簡単には元に戻らず、10分38秒、ハンセンのウェスタン・ラリアートを食らって場外でダウンし無念のリングアウト負けを喫してしまいました。
1週間後に迫ったハンセンとのNWFヘビー級選手権試合は圧倒的不利を強いられることに。
この日の「ワールドプロレスリング」生中継はセミとメインの2試合が放送されています。
セミ前は坂口とヤングのシングルマッチ30分1本勝負で、3分12秒、軽量のヤングをアルゼンチン・バックブリーカーに担ぎ上げてギブアップ勝ち。
S小林はルスカとのタッグでM齋藤&Rジョンソン組と対戦、11分27秒、S小林がRジョンソンを片エビ固めで破り、ルスカ&S小林組の勝利。キッドはジョージ高野を8分31秒、体固めで降しました。
木村健&小林邦昭組vs星野&永源組は12分42秒、永源が小林邦を体固め、木戸は平田淳二に9分21秒、体固めでフォール勝ちしています。
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