80年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」後半戦は九州から本州、中国・近畿地方へ。1日の移動日を経て第18戦1月24日、広島県福山市体育館(観衆3,200人満員発表)大会。
メインイベントは猪木&ウィリエム・ルスカ&長州力組がスタン・ハンセン&バッドニュース・アレン&マサ齋藤組と対戦。「格闘技世界一決定戦」、78年「欧州世界選手権シリーズ」で対戦したルスカと猪木はこれが最初で最後のタッグ結成。
1本目は11分5秒、両チームリングアウトとなり1−1。決勝の2本目は4分26秒、猪木が逆さ押さえ込みでM齋藤からフォールを奪い、2−1で猪木&ルスカ&長州組の勝利。猪木は復帰後初の自力フォール勝ちでした。
セミファイナルは藤波辰巳とダイナマイト・キッドのシングルマッチ45分1本勝負で、15分35秒、藤波がリングアウト負けを喫しています。タイトル戦を前に手痛い黒星。
セミ前は坂口征二とロッキー・ジョンソンのシングルマッチ30分1本勝負で11分35秒、体固めで坂口のフォール勝ち、スティーブ・カーンは木村健吾を9分3秒、体固めで破りました。
ストロング小林はスキップ・ヤングを6分13秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、星野勘太郎&平田淳二組vs木戸修&ジョージ高野組のタッグマッチは12分8秒、星野が12分8秒、G高野をエビ固めでフォールし、星野&平田組が勝ち名乗りを受けました。
第19戦、1月25日、岡山武道館(テレビ生中継、観衆2,500人発表)大会。メインイベントはNWFヘビー級選手権試合、NWA世界&WWFジュニア・ヘビー級ダブル・タイトルマッチのダブル前哨戦、猪木&藤波組の師弟タッグがハンセン&Sカーン組と対戦した日本組vs外国人組タッグ頂上決戦。
復帰明けのテレビ登場となる猪木の身体のキレは悪い。ハンセンのブルファイトに苦戦。1本目は13分33秒、Sカーンが藤波をジャーマン・スープレックスホールドでフォールし先制。2本目は猪木がハンセンに足4の字固めの奇襲攻撃を見せましたが、ハンセンは足4の字を掛けられながら場外へ、藤波とSカーンも場外乱闘となり共にリングに戻れず、5分19秒、両チームリングアウトで1−1となり、2−1でハンセン&Sカーン組が勝利を飾っています。
猪木、藤波共タイトル戦を目前に控えて絶対不利な状況に追込まれています。
セミファイナルはWWFジュニア・ヘビー級王座挑戦者決定戦、キッドとヤングの45分1本勝負。当初はキッドが藤波に挑戦と発表されましたが、そこへ横槍を入れてきたのがヤングでした。
試合は13分17秒、キッドがダイビング・ヘッドバット一発から体固めでフォール勝ち。ダイビング・ヘッドバットは下になっている相手の肩口にぶつけるのが一般的ですが、キッドはヤングの前頭部に当てていきました。ヤングの硬い頭蓋骨を直撃し、放ったキッドが額から一筋の鮮血が流れるダメージを負いました。
しかしキッドは表情一つ変えずクールな佇まいのまま無言でリングを去っています。これで2月5日、愛知県体育館で藤波のWWFジュニア・ヘビー級王座に挑戦するのはキッドに正式決定しました。。
この日の「ワールドプロレスリング」生中継はセミとメインの2試合が放送されています。
セミ前は長州とRジョンソンのシングルマッチ30分1本勝負で7分25秒、サソリ固めで長州のギブアップ勝ち。
坂口&S小林組の元北米タッグ王者チームが復活、星野&永源組と対戦、12分43秒、S小林が永源を体固めで破りました。前にも書きましたが、せっかく坂口&S小林組が組んだのですから、永源ではなく、星野&山本小鉄組とのヤマハ・ブラザーズと対戦して欲しかったです。
次期「ビッグ・ファイト・シリーズ」で小鉄は38歳の若さで引退することになる訳ですが、坂口&S小林組vs星野&小鉄組は実現しないまま終わりました。
アレンは木戸を8分29秒、体固めで破り、M齋藤は小林邦昭を6分36秒、体固めで降しました。ルスカは平田を3分18秒、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップさせています。
第22戦は1月26日、兵庫県姫路市厚生会館(観衆2,900人満員発表)大会。メインイベントは猪木&藤波&木村健組とハンセン&アレン&ヤング組が対戦。1本目は9分47秒、日本組の反則勝ち、2本目は14分16秒、ハンセンが木村健を体固め、決勝の3本目は2分15秒、藤波がヤングを回転エビ固めで破り、反則含みながら2−1で猪木&藤波&木村健組が辛勝しています。
セミファイナルは長州とM齋藤のシングルマッチ45分1本勝負で9分35秒、両者リングアウトの引き分け。
S小林はセミ前でSカーンとシングルマッチ30分1本勝負で対戦し、9分21秒、後方回転エビ固めでフォール負けを喫してしまいました。
坂口はルスカとの日蘭柔道最強タッグを結成、木村健&永源組と対戦し、13分34秒、坂口が木村健を片エビ固めで降しています。新日本プロレスに「遊び心」があったら、この年から始まる「MSGタッグ・リーグ戦」に組ませて出しても面白かったのではないでしょうか。
Rジョンソンは小林邦を7分2秒、回転エビ固めで破り、キッドは荒川真を7分12秒、体固めで降しています。キッドvs荒川はある意味異次元対決で面白い組み合わせです。
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