79年全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦」中盤戦の第7戦、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,500人発表)大会。
メインイベントはドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクスとミル・マスカラス&ドスカラス組のマスカラス・ブラザーズが対戦した夢の兄弟対決の公式戦。(この年の公式戦は全て45分1本勝負)
ドスカラスのロープ越しのダイビング式前方回転エビ固めを切り返したドリーが上になってのエビ固めでドスカラスをフォール。兄弟チーム対決はファンクスが制しました。
セミファイナルはアブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シーク組とミスター・レスリング&マスクド・ストラングラー組が対戦、ブッチャーが新兵器のバックフリップ(山嵐)からジャンピング・エルボードロップをストラングラーに決めて体固めでフォール勝ち。
この日、スペシャルシングルマッチ30分1本勝負でフランク・ヒルと対戦した鶴田は、コーナーポスト最上段からのダイビング・ニーパットを初公開しヒルを体固めで撃破、破壊力、説得力満点でしたが、以後試合で観た記憶はなく、勿体ない限りです。
第11戦、12月11日、福岡九電記念体育館(テレビ収録、観衆5,300人満員発表)大会。メインイベントではマスカラス&ドスカラス組のマスカラス・ブラザーズとブッチャー&シーク組の公式戦は、場外でマスカラスがブッチャーを羽交い絞め、そこへリング内から、シークと対戦していたドスカラスがトペを敢行。
しかしブッチャーが試合権利のあるドスカラスを場外乱闘に巻き込み、リング内に1人残ったシークがドスカラスからリングアウト勝ちをせしめました。ブッチャー&シーク組は悪くて強いだけではなく、ずる賢くもありました。
セミファイナルの夢のシングルマッチはドリーがキラー・トーア・カマタに反則勝ち。テリーと鶴田は30分時間切れ引き分けでした。
第12戦、12月12日、長崎国際体育館(観衆5,400人発表)大会のメインイベントでは優勝候補同士の公式戦、馬場&鶴田組vsファンクスが公式戦でぶつかり45分時間切れ引き分け。
この日行われる予定だったヒール同士のブッチャー&シーク組と大木金太郎&カマタ組の公式戦は大木&カマタ組が「ブッチャー&シークを優勝させる」として対戦を棄権、ブッチャー&シーク組が不戦勝を得ています。
こういうところは外国人に甘い全日本プロレスの悪い面で、総当たりリーグ戦と謳っている以上は仲間同士でも対戦させないとファンに失礼というもの。
長崎大会終了時点の得点は首位がファンクスで5戦4勝1時間切れ引き分け、失点1の9点、2位がブッチャー&シーク組が5戦4勝1両リン、失点2の8点、3位が馬場&鶴田組で5戦3勝1時間切れ引き分け1両リン、失点3の7点、馬場&鶴田組で優勝の可能性があるのはこの3チーム。
シリーズ最終戦、12月13日、蔵前国技館(テレビ収録、観衆12,500人超満員発表)大会。
まずはセミファイナル、馬場&鶴田組の師弟コンビがマスカラス&ドスカラス組のマスカラス・ブラザーズと対戦、ドスカラスのダイビング・ボディアタックを自爆させた鶴田がジャンプしてのフライング・ボディプレスから体固めを決めてフォール勝ち。勝ち点9でメインイベントの結果待ち。
マスカラス・ブラザーズはドスカラスが大型レスラーを相手に奮闘しましたが、軽量の悲しさでやはり上位陣には通じず6戦3勝3敗の6点で4位に終わりました。
メインイベントは因縁の対決、ザ・ファンクスとブッチャー&シーク組の公式戦。オープン・タッグ、最強タッグの蔵前国技館大会では3年連続同じ組み合わせで全日本プロレスのドル箱カードでした。勝ったチームが優勝、時間切れ引き分けならファンクスが優勝、両リンの場合は馬場&鶴田組とファンクスが同点で優勝決定戦となります。
シークがドリーを羽交い絞め、そこへブッチャーが凶器攻撃狙い、一瞬ドリーが身を沈めました。ブッチャーの凶器攻撃はシークの喉元を直撃の同士討ち、ドリーがシークを体固めで押さえ込んでのフォール勝ち。勝ち点11でファンクスが(最強タッグとしては)初優勝となりました。
敗れたブッチャー&シーク組は8点で3位。試合後、仲間割れし、場外でシークがブッチャーに訣別の火炎攻撃を見せています。(この項続く)
ログインしてコメントを確認・投稿する