全日本プロレス79年「ジャイアント・シリーズ」開幕戦、10月5日、横浜文化体育館(テレビ収録、観衆3,200人発表)大会ではメインイベントで翌週10月12日に旭川市体育館で馬場&鶴田組の持つインターナショナル・タッグ王座に挑戦するアブドーラ・ザ・ブッチャー&レイ・キャンディ組が鶴田&タイガー戸口組と対戦。
これが初来日第1戦となるキャンディは1本目、いきなりフライング・ボディプレスで鶴田からフォールを奪いました。2本目は鶴田がキャンディから取り返しましたが決勝の3本目はブッチャーが五寸釘のような凶器で戸口の額を割って流血させるとジャンピング・エルボードロップからフォールし2−1でブッチャー&キャンディ組が勝利を飾りました。
凱旋帰国の天龍源一郎は師匠馬場とのタッグでクラッシャー・ブラックウェル&ビッグ・バッド・オー組と対戦(45分1本勝負)、オーを首固めでフォールし凱旋マッチを白星で終えています。
大木金太郎の代打として国際プロレスの「ダイナマイト・シリーズ」からこの日のみ参戦のジョー・ルダックはグレート小鹿と両者リングアウト。国際プロレスではエース格外国人でラッシャー木村のIWA世界ヘビー級王座に挑戦(10月3日、青森県黒石市中央スポーツ会館、スリーパーホールドによるレフェリーストップ負け)の扱いのルダックも、全日本に来ればこの扱い…。
第3戦の10月7日、日曜日はノーテレビの後楽園ホール(観衆2,300人発表)大会夜興行。メインイベントは馬場&鶴田&戸口組がブッチャー&キャンディ&オー組を2−1で撃破。天龍はセミファイナルでドン・ムラコにシングルマッチでフォール勝ち。しています。
第6戦は10月12日、旭川市体育館(テレビ収録、観衆3,200人発表)大会では馬場&鶴田組のインターナショナル・タッグ王座にブッチャー&キャンディ組が挑戦。1本目馬場の16文キック、鶴田のジャンピング・ニーパットの連係で鶴田がキャンディを体固め、2本目はブッチャーが鶴田をジャンピング・エルボードロップ、さらにキャンディとのツープラトンのヘッドバット攻撃でキャンディが鶴田を体固め。
決勝の3本目は鶴田とブッチャーが場外乱闘となり、先にリングに上がったブッチャーがエプロンの鶴田にショルダー・タックルを浴びせてリングアウト勝ち。PWFルールでは反則でもリングアウトでもベルト移動するため2−1でブッチャー&キャンディ組がタイトル獲得。馬場&鶴田組は10度目のタイトル防衛に失敗しました。
キャンディは初来日1週間で歴史と伝統のあるインターナショナル・タッグ王座を獲得。
第12戦、10月19日、郡山市総合体育館(テレビ収録、観衆3,800人満員発表)大会。馬場&鶴田組が新インターナショナル・タッグ王者となったブッチャー&キャンディ組にリターンマッチを挑みました。
1本目は挑戦者組が奇襲攻撃、鶴田がブッチャーをお株を奪うエルボードロップからの体固めでフォール。僅か2分20秒の速攻勝利。2本目は鶴田が外国人組に捕まり、ブッチャーのジャンピング・エルボードロップで体固めでフォール負け。決勝の3本目は馬場がキャンディをカウンターの16文キックからの片エビ固めで破り、2−1で馬場&鶴田組が1週間ぶりに王座を奪回しています。
第15戦、10月22日、長岡市厚生会館(現アオーレ長岡、観衆3,000人発表)大会ではクラッシャー・ブラックウェルが鶴田のUNヘビー級王座に挑戦。1本目は両者リングアウトで1−1。決勝の2本目はブラックウェルのボディアタックをコーナーに自爆させた鶴田がスクールボーイ的なエビ固めで丸め込んでフォール勝ち、2−1で鶴田が11度目のタイトル防衛に成功。
セミファイナルで馬場&戸口&天龍組vsブッチャー&大木&ビッグ・レッド組の6人タッグマッチ45分1本勝負が組まれ、戸口がレッドを破っていますがこの時の戸口と天龍の序列は戸口が上。ですから戸口がナンバー3で天龍はナンバー4になります。
第17戦、10月26日、松本市総合体育館(テレビ収録、観衆4,500人満員発表)大会から第54代NWA世界ヘビー級王者ハーリー・レイスが特別参加。レイスは来日2か月前の8月21日、フロリダ州タンパで同時期に新日本プロレスに来日していたダスティ・ローデスに敗れ王座転落しましたが、5日後の8月26日、フロリダ州オーランドでレイスを降して王座返り咲きを果たしています。
今シリーズのNWA世界戦は60分1本勝負この日は鶴田が挑戦しましたが、30分29秒、両者リングアウトに終わりました。(この項続く)
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