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2023年09月21日23:15

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ストロング小林さん追悼(512)

79年8月26日、日本武道館で行われた「プロレス夢のオールスター戦」いよいよメインイベント、7年8か月ぶりにジャイアント馬場(全日本プロレス)とアントニオ猪木(新日本プロレス)が「BI砲」を結成、全日本プロレスと新日本プロレスのトップヒール外国人であるアブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シン組と対戦するタッグマッチ時間無制限1本勝負。

リングアナウンサーは新日本プロレスの倍賞鉄夫、メインレフェリーは全日本プロレスのジョー樋口、サブレフェリーは新日本プロレスのミスター高橋。

先ずはブッチャーが「吹けよ風、呼べよ嵐」のテーマ曲で入場、頭にベールを被り、ゆっくり歩きながらリングに上がり、珍しく大きく両の拳を突き上げる。やはりこのイベントの為にいつも以上に気合が入っている感じです。

続いてシンが紫色のコスチュームを着用し、ミーコの「タイムマシン〜イン・ザ・ビギニング」のテーマ曲で入場、シンの代表的なテーマ曲である「サーベル・タイガー」が発売されるのは翌80年の話になります。シンも晴れの舞台で張り切って観客席になだれ込んでの大暴れの後、入場。

シンが倍賞リングアナを襲撃、慌ててセコンド陣が止めに入りました。

3番目は猪木、「炎のファイター」のテーマ曲で入場、館内からは大「イノキコール」が沸き起こりました。猪木は白地に紺の縁取りにコブラをあしらい、背中に金色で「闘魂」と刺繍の入ったガウンを着用、リングに上がるとクルッと一回転して拳を上げる得意のポーズ、館内はまさに「興奮の坩堝」となりました。

入場のトリは馬場、リング内の猪木が自ら手拍子をして馬場を迎え入れます。「日本テレビスポーツテーマ」に乗って入場、飄々とした感じは相変わらずですが、銀色に真紅の鳳凰をあしらったビッグマッチ仕様のガウンを着用しての入場。リング上、千両役者が勢揃い。

試合前のセレモニー、開催宣言は二階堂進日本プロレスリング・コミッショナー。立会人はロード・プレアースPWF会長。先ずは主催者である東京スポーツ新聞社から感謝状が参加3団体に贈呈されます。国際プロレスの吉原功代表もリング上に。そこへ突っ込んでいったブッチャー、感謝状の額縁のガラスが割れてブッチャーは手を切ってしまいました。

新日本プロレス、全日本プロレスのセコンド陣が総出でリングに上がりブッチャーとシンを静止に入りました。その中で二階堂コミッショナーによる開催宣言。これが実際のところかなり長く、観客席からは「早く終われ!」という野次も。

開催宣言が終わるやいなや、しびれを切らしたブッチャーとシンが馬場と猪木に襲い掛かり、関係者は退場、4選手のコールが無いまま、樋口レフェリーは試合開始のゴングを要請。

大会前にメインイベントのリングアナに決まった倍賞は「初めて、馬場さんをコールさせて頂きます。緊張します。」と興奮気味にマスコミに語っていましたが、叶わぬ夢になりました。コールがきちんと行われていれば、倍賞は「馬場とモハメド・アリをコールした」リングアナとして歴史に名を残すことになっただけに残念でした。

馬場とアリの両方をコールしたのはおそらくいるとしたらロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムの名リングアナ、ジミー・レノン・シニアしか思い当たらないです。

オールスター戦だけに、やはり4選手のコールはやっておくべきだったかと思います。ブッチャーとシンはコールが終わってから奇襲攻撃してもインパクトは全然、薄れなかったかと…。

シンがコスチューム姿でサーベルを持ったまま馬場を襲撃、自軍コーナーに連れ込みブッチャーと2人がかりで痛めつけます。猪木は後ろから馬場を救援に入ります。ブッチャーは猪木にヘッドバット。

猪木とブッチャーは71年4〜5月、日本プロレスの「第13回ワールド・リーグ戦」以来8年3か月ぶりの対戦。馬場とシンは、共通の師匠としてフレッド・アトキンスの指導を受けたことはありますが、時期が異なっており初対決となりました。 

シンはコーナーに下がりコスチュームを脱ぎました。リング上は猪木とブッチャーですが、シンがブッチャーに何やらアピールしてタッチ。「先ずは俺に任せろ」と言ったところか。猪木とシンは睨み合いから組んでは離れます。自軍コーナーに後退するシン、猪木は「来い!」とばかり拳を握ってのポーズ。

手四つから首相撲もシンは下からトーキック、猪木はロープに飛んで牽制してから足を取りにいきます。シンは体勢をひっくり返して猪木を倒してコブラクロー、そこへブッチャーが入り、ロープに飛び、コブラクローを掛けられている猪木にジャンピング・エルボードロップ。早くも“悪の連携“を発揮します。

ブッチャーは地獄突き、ヘッドバット、地獄突きのコンビネーション、シンに交代、シンはパンチから膝蹴り、ダウンした猪木にエプロン際でコブラクロー。立ち上がりブッチャーにタッチ。

猪木は入ってきたブッチャーにアリキックから延髄斬り3連発、何とかダウンしまいとスタンドの状態で懸命に堪えるブッチャーに背後からナックルパート、馬場に交代、馬場はチョップを放ってからロープに飛ばしてのカウンターの16文キック。ブッチャーはダウン、フォールにいくもシンが素早くカット。

馬場はブッチャーの額にキック、ストンピングの連打、ギザギザの額が割れて流血。ブッチャーは倒れながらも白のステテコ風ロングタイツの中に手を入れて何やら凶器をまさぐります。取り出してしまい込みました。

テリー・ファンクを苦しめたフォークだ!ブッチャーは馬場にフォークで一撃、馬場はブッチャーからフォークを奪いました。フォークを使って攻撃しようとしましたが、これはレフェリーに止められました。馬場、ブッチャーに脳天唐竹割り、シンに交代、シンはパンチ、倒れた馬場に頸動脈絞め、耐えた馬場はシンにカウンターの16文キックの洗礼。ここで猪木にタッチしました。(この項続く)
 
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