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2023年08月23日22:31

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ストロング小林さん追悼(483)

「プロレス夢のオールスター戦」でファンの話題が持ちきりのさなか、新日本プロレスの坂口征二、藤波辰巳、長州力はシリーズオフにアメリカ西海岸、ロサンゼルスに遠征。

79年6月15日(日本時間16日)、ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアム大会に出場しています。ストロング小林に代わり、新たなパートナーとして長州を指名した坂口は、ヒロ・マツダ&マサ齋藤組の狼軍団の保持する北米タッグ王座に挑戦。海外マットで行われる日本人同士のタッグタイトル戦となりました。

試合は60分3本勝負。1本目はマツダ&M齋藤組のセコンドについた次期「サマー・ファイト・シリーズ」に初来日が決定しているクレイジー・レロイ・ブラウン(現地でのリングネームはバッドバッド・レロイ・ブラウン)が乱入、7月17日、釧路市厚生年金体育館でNWF北米ヘビー級王座に挑戦が決定している対戦相手の坂口に攻撃を加え、13分45秒、坂口の反則勝ち。

2本目は王者組に長州が捕まり、2分15秒、M齋藤がバックドロップから長州を体固めでフォールし1−1。

決勝の3本目は2分、長州がお返しのバックドロップをM齋藤に決めて体固め。長州が決勝フォールを奪い、2−1で坂口&長州組が王座獲得。長州は嬉しいベルト初戴冠となりました。マツダ&M齋藤組は初防衛に失敗。僅か2か月と10日の短命王者チームとなっています。

新王者チームとなった坂口&長州組は既に書いた通り、7月6日、四日市市体育館でS小林&木村健吾組の挑戦を受けることが決定。新日本プロレス初の所属選手による同門同士のタイトルマッチが決まりました。

藤波はトニー・ロコの挑戦を受けてWWFジュニア・ヘビー級王座に挑戦。先の「第2回MSGシリーズ」では6週間の長丁場に加え、宿敵カネックとの激闘で右足首を負傷、6月7日、蔵前国技館では負傷を押して出場、5月30日、大阪府立体育会館で引き分けに終わったカネックとの再戦を制し、同王座を防衛したばかりです。

試合は60分1本勝負。78年10月、79年1月と2度に亘り新日本プロレスに来日し、小気味良いスピーディーな動きと旺盛なファイテングスピリットで新日本プロレスのファンには高い評価を受けたロコが挑戦者に抜擢されました。

試合はロコが得意のロメロスペシャル(吊り天井、古舘伊知郎アナウンサーによりサーフライダー・スペシャルと命名)で攻勢に出ましたが、藤波はこれを堪えてドロップキックからロープに押し付けてのジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド(回転足折り固め)。13分、カウント3が入り藤波が21度目の防衛に成功しました。

上記2試合は、6月22日午後8時からテレビ朝日「ワールドプロレスリング」で録画中継されています。

一方、76年12月以来、2年半ぶりのパキスタン遠征を敢行した猪木は6月17日(日本時間18日)ラホール・ホッケースタジアムでボル・ブラザーズ長兄であるアスラム・ペールワンの息子にあたるジュベール(ジャラ)・ペールワンと対戦。

10分5ラウンドを闘い抜いて、時間切れ引き分けとなりました。この時の遠征はテレビ朝日の収録はありませんでしたが21世紀に入ってから動画が発掘され、youtubeで配信されています。

試合終了後、猪木はジャラに「お前の勝ちでいいや」とばかり手を上げましたが、それがパキスタンでは「猪木がジャラに負けた」ことになっていますが、猪木は2年半前のアクラム・ペールワン戦での遺恨を精算したつもりではなかったでしょうか。

翌6月18日(日本時間19日)カラチ・ナショナル・スタジアムでは猪木はタイガー・ジェット・シンと時間無制限1本勝負で対戦、猪木のバックドロップをシンが空中でバランスを崩した為に共倒れとなり、25分45秒、両者KOの引き分けに終わっています。

猪木とボル・ブラザーズとの対戦はこの時が最後となり、猪木はこれよりさらに5年後の84年8月に3度目のパキスタン遠征を行っていますが、この時は藤波、長州、木村健、谷津嘉章、星野勘太郎ら新日本プロレス勢、ビリー・クラッシャー(マスクド・スーパースター)、バッドニュース・アレン、カネック、ロジャー・スミスの外国人勢も招聘しての通常のプロレス興行となりました。
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