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2023年07月12日22:54

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ストロング小林さん追悼(441)

全日本プロレスとの興行戦争についてです。全日本プロレスは同時期の1月2&3日、恒例の後楽園ホール昼興行2連戦で「新春ジャイアント・シリーズ」が開幕。

フリッツ・フォン・エリック(序盤戦特別参加)、ブルーザー・ブロディ、バロン・フォン・ラシク、キング・イヤウケア、ドン・デヌーチ、ミスター・フジの外国人レスラーが参加。キム・ドクが外国人ヒールサイドとしてシリーズ全戦参加。大木金太郎が序盤戦から最終戦まで特別参加。

全日本プロレスでは午後1時から記者会見を行い、この日から参戦予定だったフリッツが家族に不幸があり、後楽園大会2連戦を欠場。この為、3日に予定されていたインターナショナル・タッグ王座の挑戦チームがエリック&ラシク組からラシク&イヤウケア組に変更。1月5日、川崎市体育館での鶴田試練の十番勝負最終戦は予定通り行うと発表されました。

後に身内から多くの不審死者が出て「呪われたエリック一家」と呼ばれるようになりましたが、この時は誰が亡くなったかは公表されていませんが「生まれたばかりのデビッドの息子」という説が有力です。

また、フジも飛行機のトラブルにより開幕2連戦は来日が間に合わず。

1月2日の開幕戦(観衆2,400人発表)ではメインイベントは賞金100万円争奪ヘビー級バトルロイヤルでザ・デストロイヤーが決勝でイヤウケアを破り優勝。

初来日のブロディは大熊元司&伊藤正男組と1対2ハンディキャップマッチで日本マット初戦を行い、5分4秒、ワンハンド・ボディスラムからキングコング・ニードロップを決めて伊藤から体固めでフォールを奪い圧勝しました。

第2戦、1月3日、後楽園ホール(テレビ収録、観衆2,800人超満員発表)大会。メインイベントは馬場&鶴田組がラシク&イヤウケア組を2−1で破りインターナショナル・タッグ王座6度目のタイトル防衛。

ブロディはドクとシングルマッチ30分1本勝負で対戦しキングコング・ニードロップからの体固めで豪快な勝利。その後行われた10人参加のバトルロイヤルでは残り9人のフォールを一気に跳ね返す怪物ぶりを披露、最後はロッキー羽田をアルゼンチン・バックブリーカーでギブアップさせて優勝を飾りました。

フリッツに加えてフジまで来日遅延となり、後楽園ホール2連戦での外国人陣営が手薄になりましたが、急拠、3日のみハワイからカール・フォン・スタイガーが呼ばれて参戦、デストロイヤーとシングルマッチで対戦し足4の字固めでギブアップ負けとなりました。

1月5日、神奈川県川崎市体育館(テレビ収録、観衆3,800人満員発表)大会からフリッツが遅れて来日、メインイベントで鶴田試練の十番勝負最終戦を行っています。1本目はフリッツがアイアンクローから体固め、2本目は鶴田の反則勝ち、決勝の3本目はフリッツのアイアンクローを自爆させた鶴田がジャンピング・ボディプレスから体固め。2−1で鶴田が最終戦を白星で飾り、十番勝負の通算成績は10戦4勝2敗4訳に終わりました。

セミファイナルの馬場&デストロイヤー組vsブロディ&イヤウケア組のタッグマッチ45分1本勝負で、ブロディのアトミック・ドロップ、キングコング・ニードロップの前に馬場がフォール負け。初来日の若手外国人レスラーに馬場があっさりフォールを許したのはファンに衝撃を与えました。

フリッツは1月8日の東京・福生市民体育館大会まで4大会出て帰国、現役としては最後の来日となりました。

1月20日、静岡県三島市民体育館(テレビ生中継、観衆2,500人発表)大会では鶴田とブロディの初のシングルマッチ、ノンタイトル60分1本勝負が行われましたが両者リングアウトに終わっています。

シリーズ最終戦、1月29日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆4,500人発表)大会。メインイベントでは鶴田にドクが再チャレンジしたUNヘビー級選手権試合。前78年9月13日、愛知県体育館で1−1から60分時間切れ、5分間の延長戦も時間切れとなり、鶴田が防衛を果たしていますが、「東京スポーツ」78年度プロレス大賞の年間ベストバウトにもノミネートされた名勝負でした。

1本目は22分24秒、ドクがショルダーバスター、バックドロップと続け体固め、2本目は21分3秒、鶴田が師匠馬場譲りのランニング・ネックブリーカードロップから体固め、決勝の3本目は残り15分ちょっとを闘い抜き、再び60分時間切れとなり、1−1で鶴田が引き分けで8度目のタイトル防衛に成功しました。

セミファイナルは馬場vsブロディのシングルマッチ初対決、ノンタイトルの60分1本勝負。1月5日、川崎でのタッグマッチでフォールを奪われた馬場は帰国前になり何としても取り返したいところでしたが、場外で持ち出したチェーン攻撃により、馬場の反則勝ちとなりました。ブロディはノーフォール負けで帰国しました。

後楽園ホールは先攻が全日本プロレスで1月2日が2,400人、1月3日が2,800人、後攻の新日本プロレスが2,000人で全日本プロレスの安定した正月興行に軍配。

川崎市体育館は1週間のニアミスで先攻が1月5日の全日本プロレスで3,800人、後発の新日本プロレスは3,700人、僅差の100人差で全日本プロレスが上回りましたが、水増し発表の増減の違いだけで実際には互角と見るべきでしょう。

大阪府立体育会館は先攻が1月29日の全日本プロレスで4,500人と不振でした。後攻の2月6日、新日本プロレスは、猪木vsミスターX、初の異種格闘技戦大阪開催で内容はともかく、9,900人(超満員札止め発表)と新日本プロレスがダブルスコア以上の大差で勝利を飾っています。
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