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2023年06月19日20:47

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ストロング小林さん追悼(418)

78年11月25日、国際プロレス「日本リーグ争覇戦」蔵前国技館(日本テレビ生中継、東京12チャンネル収録、観衆4,500人発表)大会に、新日本プロレスからストロング小林と小林邦昭が出場しました。

「日本リーグ争覇戦」は11月3日、栃木県大田原市民体育館で開幕。AB両ブロックの予選リーグ戦を通過して決勝トーナメントに進出したのはラッシャー木村、マイティ井上、キム・ドク、プロフェッサー・タナカ、ディーン・ホー、ミスター・サクラダ。これに予選リーグ戦はシードで決勝トーナメントから出場が鶴田、大木金太郎の計8選手により争われることになりましたが、大木が韓国でのスケジュールの都合で遅れて参加することになり、決勝トーナメント出場を棄権。

代わってABブロック次点だった石川孝志(敬士、隆士)とミスター・ヒト(安達勝治)が抽選を行い、石川が決勝トーナメントに出場が決定しています。

この大木の決勝トーナメント棄権についての考察は本日記の別連載「ジャンボ鶴田怪物伝説」他に書いた他、ミック博士の「昭和プロレスマガジンVol.55」にも書かせて頂いておりますのでご一読頂けると幸甚です。

さて、蔵前大会ですが、S小林はフリーのヒトとシングルマッチ30分1本勝負で対戦。この試合はテレビ撮りはありませんが、2007年にポニーキャニオンより発売されたDVD−BOX「不滅の国際プロレス」(竹内宏介、流智美監修)の中に竹内氏所有の8ミリビデオで撮影されたダイジェスト版映像が収録されており、現在も購入・視聴可能です。

S小林のアトミック・ドロップでヒトが場外転落、これをS小林が追いかけ場外乱闘となりました。ヒトがヘッドバット3連発でS小林を倒し、リングへ戻ろうとします。

背後からヒトのタイツを掴んで妨害しようとしたS小林にヒトがキック、場外でダウンしたS小林めがけてヒトはエプロンからニードロップ、しかしこれを読んでいたS小林がかわしてリングへ生還、15分59秒にS小林がリングアウト勝ちを飾りました。

この日は日本テレビの「全日本プロレス中継」による生中継が行われていますが、放送内容を振り返ってみたいと思います。先ず、「ジャイアント・シリーズ」11月3日、後楽園ホールでの最終試合、スーパー・ヘビー級バトルロイヤル(大熊元司がドクを破り優勝)が放送された後、カメラが蔵前国技館に切り替わり、日本リーグ争覇戦決勝トーナメント準々決勝、井上vs鶴田の45分1本勝負を放送しました。

井上は鶴田のバックにまわりロープへ押し込んで後方回転エビ固め。しかし鶴田はロープを掴んで井上を自爆させ、井上が立ち上がろうとしたところへジャンプ一番、飛びついての前方回転エビ固めを決め16分38秒、カウント3が入り、鶴田のフォール勝ち。

この後、セミファイナルのタッグマッチ、サクラダ&石川組とタナカ&ホー組の45分3本勝負が行なわれ、1本目は3分21秒、サクラダがタナカを体固め、2本目は6分11秒、タナカがサクラダを体固め、決勝の3本目は2分50秒、両チームリングアウトとなり、1−1の引き分けに終わりましたが、日本テレビの生中継はセミの試合途中で放送時間が修了。

セミのタッグマッチは生中継の時間調整に使われた感じでした。

メインイベントの決勝トーナメント準々決勝45分1本勝負、R木村とドクの一戦は11月27日の午後8時から東京12チャンネル「国際プロレスアワー」で録画中継されました。

試合前にS小林がリングに上がり、R木村とドクに激励の握手を行おうとしましたが、ヒールとして国際プロレスのリングに上がっていたドクは握手する手を振り払ってこれを拒絶。4年10か月ぶりに同じリングで再会したR木村は硬い表情でこれに応じました。

ドクがR木村を場外に落とし場外乱闘に。殴り合いからR木村は場外でドリルアホール・パイルドライバーを決めてリング内へ、ドクはリングに飛び込んだものの間に合わず、12分33秒、R木村のリングアウト勝ちとなりました。

井上vs鶴田戦に関しては、鶴田は全日本プロレスの他に日本テレビとも専属契約を結んでおり、東京12チャンネルは鶴田の試合をフル尺では放送出来ず。苦肉の策として、国際プロレスアワーの中継陣は国技館の支度部屋にあるモニターで井上vs鶴田戦を観戦しながら解説するという手法でどうにか放送することが出来ましたが、テレビ局の力の差を見せつけられた感じでした。

この日、S小林に帯同した新日本プロレスの若手のホープ、小林邦は国際プロレスのベテラン、寺西勇とシングルマッチ30分1本勝負で対戦。10分18秒、寺西がジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ち。小林邦と寺西はこの5年後の83年には新日本プロレスのリングで「打倒タイガーマスク」で結託し、さらにその翌年の84年にはジャパンプロレスで行動を共にすることになります。

また、国際プロレスのIWA世界タッグ王者チームであるグレート草津&アニマル浜口組と全日本プロレスのアジア・タッグ王者チーム、グレート小鹿&大熊組によるノンタイトルのタッグマッチ30分1本勝負が行なわれ、9分19秒、浜口が小鹿を体固めで破り、草津&浜口組に軍配が上がっています。

翌79年8月26日、日本武道館で行われた「プロレス夢のオールスター戦」を前に、新日本プロレス、全日本プロレス、国際プロレスの男子3団体のレスラーが同じリングに上がった歴史的意義のある大会でしたが、観客動員は不振に終わりました。
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