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2023年06月07日21:55

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ストロング小林さん追悼(406)

78年新日本プロレス「闘魂シリーズ」第12戦は関東に戻り、10月17日は「袋田の滝」で有名な茨城県久慈郡大子町・袋田大子町民会館(観衆2,200人満員発表)大会。

メインイベントは猪木&藤波辰巳&長州力組がクリス・マルコフ&チャボ・ゲレロ&トニー・ロコ組と対戦。1本目は14分29秒、藤波とチャボが両者リングアウトとなり1−1。決勝の2本目は6分9秒、猪木がロコを体固めで破り2−1で猪木&藤波&長州組が勝利を飾りました。ちょうどこれより4年後にメキシコ遠征帰りの長州が反逆を起こすことになる同じトリオですが、この時はまだ長州が長いトンネルに入りかけたところでした。

セミファイナルは坂口征二とブルート・バーナードのシングルマッチ45分1本勝負、坂口はバーナードにはこれまで75年7月30日、大阪府立体育会館で猪木と組んでハンス・シュミット&バーナード組と北米タッグ王座防衛戦を行った1本目、14分42秒に豪快なブレーンバスターからの体固めでフォールを奪ったのが1回だけで後は反則絡みばかり。

シングルでスッキリ勝ったことはありませんが7分20秒、片エビ固めで坂口がバーナードからフォール勝ちを奪いました。

セミ前はストロング小林とキラー・カール・クラップのシングルマッチ30分1本勝負。6分38秒、クラップが勝っていますが、決まり手は「月刊プロレス」の熱戦譜が「アイアンクロー」、「東京スポーツ」が「アイクロー」。

今回、クラップは78年2月にテキサス州ダラスでファイトしており、日本プロレス時代は「爪コンビ」としてインターナショナル・タッグ王座を獲得したことがある「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリックと「鉄の爪vs青銅の爪」抗争を展開しており、その中で相手の眼球を絞め上げる超危険技「アイクロー」を使用。明らかな反則ですが今回の来日の中で「アイクロー」を新兵器として使うと豪語していました。

「アイアンクロー」はフリッツの代名詞であり、同じブレーンクローであってもクラップやバロン・フォン・ラシクの決まり手として団体側がリリースする確率は低く、おそらくこの試合の決まり手は「アイクロー」が正解ではないかと考えます。

木戸修はジ・エクスキューショナーを11分35秒、片エビ固めで降しました。

開幕戦から第12戦まで、1日のオフ、移動日もなく12連戦だった「闘魂シリーズ」ですが、10月18日は初の移動日。同シリーズは前半はビッシリですが、後半戦になると売り興行の日程が埋められなかったか歯抜けが目立つようになります。

西日本に移動し、まずは関西圏へ。第13戦、10月19日は京都・長岡京市イズミヤショッピングセンター駐車場特設リング(観衆3,200人超満員発表)大会。

メインイベントは猪木&藤波組の師弟コンビがクラップ&ロコ組と対戦、1本目は14分35秒、藤波がロコに反則勝ち、2本目は4分14秒、藤波がロコを逆さ押さえ込みで破り、反則含みながら猪木&藤波組が2−0のストレート勝ちを果たしています。

セミファイナルは前々日の再戦で坂口とバーナードのシングルマッチ45分1本勝負、7分22秒、バーナードがリングアウト勝ちし17日の大子町大会で敗れた星を返しています。

S小林はセミ前でマルコフとのシングルマッチでしたが、8分12秒、体固めでフォール負け。チャボは長州に9分56秒、体固めでフォール勝ちし、星野勘太郎はエクスキューショナーを9分18秒、体固めで破りました。

第14戦、10月20日、大阪・寝屋川市市民体育館(テレビ生中継、観衆3,300人発表)大会。

メインイベントは藤波にチャボが挑戦したWWWFジュニア・ヘビー級選手権試合61分3本勝負。テレビ朝日「ワールドプロレスリング」の生中継はこの1試合のみで勝負。

73年4月の新日本プロレスの放送開始から、猪木の欠場、シリーズオフの海外からの中継、海外中継の放送時間が短く、国内のシリーズ中に撮り溜めした試合を併せて放送以外は、通常のシリーズの生中継で猪木が「試合に出ていながら」放送されなかったのはこれが初めて。

厳密に言えば、前77年6月24日、大宮スケートセンターでの「アジア・チャンピオン・シリーズ」開幕戦でセミファイナルの坂口&マサ齋藤組とジ・アジアン・テローズ1&2号の試合が長引き、メインイベントの猪木vsタルバー・シンの試合がまるまる放送されなかった(各種放送リストには放送したとして掲載戯れているが、会場の観客以外に観た人はいないはず)のはありますが、これは趣きが違います。

猪木はゲスト解説者として放送席で藤波の試合を見守りました。

マスクド・カナディアン(ロディ・パイパー)、テッド・アダムス、ジプシー・ロドリゲス、エル・ゴリアス、コロソ・コロセッティ、カルロス・マタ、剛竜馬、アーマンド・ゲレロ、レイ・メンドーサと9回の防衛に成功した藤波は記念すべき10回目の防衛戦。防衛すればWWWFより「ベルト永久保持」(タイトルではなくあくまでベルト)が認められます。

1本目は12分54秒、チャボがメキシカン・ローリング・クラッチ(回転エビ固め)、2本目、藤波がチャボにドラゴン・ロケット(トペ・スイシーダ)を敢行したところ、チャボが避け、藤波は観客席に自爆し、椅子の金具で額をザックリ切っておびただしい大流血をしてしまいました。大ピンチの藤波でしたが4分43秒、ダブルアーム・スープレックスから体固めでフォール勝ちしタイに追いつきました。

決勝の3本目、大量の出血で意識朦朧の藤波は渾身のコブラツイスト、まさに猪木が乗り移ったかのようなコブラでチャボはついにギブアップ、2−1で藤波が記念すべき10度目の防衛を果たしました。

セミファイナルは10月30日、岡山武道館での北米タッグ選手権試合前哨戦、坂口&S小林組vsクラップ&バーナード組のノンタイトル戦タッグマッチ45分1本勝負。11分17秒、クラップが坂口を体固めで破り、王者チームが敗れています。

猪木はエクスキューショナーとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、2分34秒、コブラツイスト(アバラ折り)で一蹴。

マルコフは長州を5分32秒、体固めで降し、ロコは木戸を8分24秒、体固めで破りました。
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