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2023年04月02日22:28

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週プロ流智美あの日あの時予想2022年総括(33)

第250戦、8月17日発売号●【予想】ジン・ラーベルさん追悼、猪木の隠れ名勝負vsシン・リーガン(ラーベルがレフェリー、73年8月16日新日本プロレス足立区体育館)【正解】藤波vsキッド、カナダで初対戦WWFジュニア・ヘビー級、英連邦ジュニア・ヘビー級ダブル・タイトルマッチ、藤波辰巳vsダイナマイト・キッド(79年カナダ・アルバータ州カルガリー・スタンビート・ビクトリア・パビリオン)【参考】2016年8月17日発売号は鶴田&ミル・マスカラス組vsアブドーラ・ザ・ブッチャー&カルロス・コロン(79年全日本プロレス後楽園ホール)

【予想解説】この号の発売される少し前の2022年8月9日、柔道家でありプロレスラーで、日本プロレス、新日本プロレスと親密関係にあったロサンゼルスのプロモーター、マイク・ラーベルの実兄、ジン・ラーベル(ラベール表記の文献も有り)さんが89歳で永眠されました。

ラーベルさんは76年6月26日、日本武道館で行われたモハメド・アリvs猪木の「格闘技世界一決定戦」のレフェリーを務めたことはよく知られていますがそれより3年前、73年新日本プロレス「サマー・ビッグ・ファイト・シリーズ」に特別レフェリーとして来日し、巡業について回っています。

シリーズ最終戦、8月16日、足立区体育館大会メインイベントは猪木と新日本プロレス再登場となる「欧州闇の帝王」リーガンのシングルマッチ60分1本勝負。当時の新日本プロレスはNETの放送はついたものの、まだ興行の看板となるタイトルはありません。

リーガンは1936年(生月日不詳)北アイルランド出身、学生時代はレスリング、ラグビー、ボクシングに熱中し兵役を終えた後、教員免許を持っていたところから一度は教職に就くもイギリスに渡りロンドンでプロレス入り。

60年代はダニー・リンチ、ケンドー・ナガサキ(ミスター・ギロチン、桜田一男とは别人)、アルバート・ウォールら地元のイギリス勢をはじめ、ドイツのホースト・ホフマン、スイスのジャック・デ・ラサルテス、ベルギーのイワン・ストロゴフ、南アフリカ共和国のジャン・ウィルキンスなど欧州各国のトップと対戦しキャリアを積みました。

71年3月「第3回IWAワールド・シリーズ」にモンスター・ロシモフ(アンドレ・ザ・ジャイアント)、ビル・ロビンソン、カール・ゴッチらと共に初来日するも公式戦は予選落ち。

72年9月、ゴッチのブッキングでノーテレビ時代の新日本プロレス「ニュー・ゴールデン・シリーズ」に来日し猪木と初対戦、この時が新日本プロレス2度目の参戦となりました。

猪木とリーガンはノーテレビの7月16日、福島県体育館でシングルマッチで対戦、19分32秒、アバラ折り(コブラツイスト)で猪木のギブアップ勝ちで決着はついていますが、このシリーズの参加外国人はロニー・メイン、ターザン・ジャコブス、ジョン・Lサリバン(ジョニー・バリアント)などパワー、ラフファイターが多く、ヨーロッパの正統派キャッチ・アズ・キャッチ・キャンの流れを組むテクニシャンのリーガンが最終戦のテレビマッチのメインイベントで猪木の相手を務めることになりました。

試合はジックリとしたグラウンドの攻防から23分25秒、鮮やかなジャーマン・スープレックスホールドで猪木がフォール勝ち。この試合は映像が残っていない為、リアルタイムで観た人しか目に触れる機会はありませんが、猪木の「隠れ名勝負」として高く評価されています。

原稿をどの位の間隔で書いているかは不明ですが、少なくとも本号発売時点ではラーベルさん死去の情報は反映されていないことは間違いのないところでしょう。

【正解解説】8月のお盆休み週は発売日が変則的になりますが、大体8月14〜16日は週刊誌は発売されないことが一般的です。よって、この週に関しては発売日が曜日を問わず17、18日になることが多いです。

今回正解の藤波vsキッドも2017年8月17日発売号で1度採り上げられています。

前回予想解説で書きました8月10日、ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムに出場した猪木、坂口、藤波はカナダへと移動、8月17日には国際プロレスと提携していたアルバータ州カルガリーのスタンビート・ビクトリア・パビリオンのスチュ・ハートの興行に出場。

坂口はタイガー・ジェット・シンとNWF北米ヘビー級王座防衛戦を行い、11分31秒、リングアウト負けもルールに守られ、5度目のタイトル防衛、ロサンゼルスでのアレン・コージ(バッドニュース)戦の反則負け防衛に続いて、2回連続不本意な負け防衛となりました。

猪木は6月7日、蔵前国技館での「第2回MSGシリーズ」優勝決定戦でフォール勝ちを収めたスタン・ハンセンとNWFヘビー王座防衛戦を行い、9分15秒、体固めで勝利し24度目の防衛に成功。

猪木vsハンセン、坂口vsシンはいずれも新日本プロレス側でセットしたカードでしたが、藤波は僅か1か月前の7月に国際プロレスに初来日したばかりのキッドとWWFジュニア・ヘビー級、キッドの保持している英連邦ジュニア・ヘビー級ダブルタイトルマッチで対戦。

キッドは遠慮なくガンガン藤波を攻め、これを藤波が巧さで受け流しながら試合を組み立て、初対決とは思えないスウィングした好試合となり20分33秒、両者リングアウトの引き分けで共にタイトル防衛、藤波は24度目。

カルガリーに同行した新間寿営業本部長はプロモーターのスチュ・ハートに好条件を呈示、国際プロレスとの提携をやめて日本でのビジネスパートナーを新日本プロレスに鞍替えするよう話を持ちかけ、スチュも応諾、キッド他カルガリー勢は翌80年から新日本プロレスのリングに登場することになります。

※対戦戦績は250戦45勝205敗、勝率180。 
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