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2023年03月25日23:17

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週プロ流智美あの日あの時予想2022年総括(25)

第242戦、6月22日発売号●【予想】猪木、モハメド・アリ戦の公開調印式で「ファイトマネー勝者総取り」を提案(76年6月23日新日本プロレス新宿・京王プラザホテル)【正解】"2人のジャイアント"馬場とアンドレが運命の初対面、馬場とアンドレ・ザ・ジャイアントがバトルロイヤルで初顔合わせ(77年ハワイ・ホノルル・インターナショナル・センター )【参考】2016年6月22日発売号は馬場、鶴田AWA圏に遠征、AWA世界ヘビー級選手権試合、ニック・ボックウィンクルvs鶴田、PWFヘビー級選手権試合、馬場vsスーパー・デストロイヤー・マーク��(80年ミネソタ州ミネアポリス・オーデトリアム)

【予想解説】猪木との「格闘技世界一決定戦」の為に6月16日夜に来日したアリは翌朝早朝の4時よりロードワークをして「来日の疲れなど少しもない」とアピール、その日午後より渋谷のセンタースポットジムで行われたスパーリングパートナーであるジミー・エリス、ロドニー・ボビックとの公開スパー。エリスとのスパーリングでは軽快なフットワークを見せましたが、ボビックには何とプロレス流のチョーク攻撃や羽交い絞めを見せてアピール。

同日猪木は世田谷の野毛道場で報道陣を入れ、日本人ヘビー級プロボクサー、長岡俊彦(金子ジム)とのスパーリング、長岡の左ストレートを巧みにかわしてからの仰向けに倒すカニ挟み、そこから足を絡めての腕ひしぎ逆十字固めを公開しました。

6月18日は日本外国人記者クラブでの共同記者会見。来日してから初めて顔を合わせるアリと猪木。アリは相変わらずの毒舌で猪木を挑発、猪木は「試合後、お前にはこれが必要になるだろう」と松葉杖をアリに贈るという「反撃」に出ました。怒ったアリは上半身裸になり「今すぐここでやってやる」と立ち上がり、猪木も上半身裸になって臨戦態勢。止められて事なきを得ましたが、早くも一触即発ムード。

6月20日は日曜日、午後1時より後楽園ホールにて入場料3,000円の有料での両者の公開スパーリングが行われました。

アリはエリス、ボビックを相手に合計6ラウンドのスパーリング。「蝶のように舞い、蜂のように刺す」華麗なフットワークを披露。

続いて猪木が木戸修、藤原喜明、木村たかし(聖裔、健吾)と共にリングに上がり、藤原を腹の上に乗せての綺麗なブリッジ。木戸とはバックを取ってからのテイクダウンというレスリングの基本的なテクニック、空手チョップを披露、木村に対し、アリ戦用に開発した秘密兵器、ジャンピング・ハイキック(延髄斬りの原型)を出しました。

猪木がリングを降りる際、これを通路で見ていたアリ(既にシャツに着替えていた)が興奮して猪木に詰め寄り館内は大騒ぎ、藤原が上半身裸になってアリを牽制、先のシリーズでデビューしたばかりの佐山聡の姿も見えました。

この公開スパーリングの後、アリ側からルール変更の申し出があり、空手チョップの全面禁止、タックル、頭突き、肘打ち、膝蹴り、足の甲以外での蹴り技の禁止、如何なる場合においてもアリの頭部を攻撃してはいけないというもので、アリ側の代理人であるアンジェロ・ダンディは「このルールを飲まなければ、我々は明日にでも試合をキャンセルして帰国する」と脅しにかかり、猪木側はこれを飲まざるを得なくなりました。

6月23日、新宿・京王プラザホテルのコンコルドボールルームでNET「水曜スペシャル」生中継、アリvs猪木公開調印式ディナーパーティーが行われました。猪木は当日試合の入場の際着用する石坂浩二デザインの青紫にオレンジの縁取り、背中に鳳凰を刺繍した豪華なガウンで登場。

席上、猪木はアリに対し「この試合で勝った方がファイトマネー総取りというのはどうだ!」とウイナー・テイクオールの賞金マッチを提案。アリもその場の勢いでサインに応じましたが、アリ側のマネジメントをしているハーバード・モハメッド、米トップランク社代表ボブ・アラムらが血相を変えて怒り出し「猪木は何ということをしてくれたのか!こんな契約は破棄だ!」とこの猪木の提案は一夜にして破棄されてしまいましたが、これは猪木も本気だった訳ではなく、心理戦の一部だったでしょう。

【正解解説】77年「NWAチャンピオン・シリーズ」が6月16日、後楽園ホールで閉幕すると馬場はリフレッシュを兼ねて大好きなハワイへと出発。

力道山のプロレス修行の地でありかつては隆盛を誇っていたハワイマット界もプロモーターのアル・カラシックが撤退すると徐々に衰退、地盤を受け継いだエド・フランシスとPWF会長のロード・ブレアースですが一旦は活動休止も4年ぶりにハワイでの興行を復活させました。

6月月22日ハワイ州ホノルル・インターナショナル・センターには8,000人の大観衆が集まりもの凄い熱気、馬場はムーンドッグ・ロニー・メインとシングルマッチで対戦し6分47秒、体固めでフォール勝ちを収めました。

メインイベントの賞金5,000ドル争奪テキサス・バトルロイヤル(16人参加)

参加選手は馬場、アンドレ・ザ・ジャイアント、ジン・キニスキー、ジョン・トロス、Mロニー・メイン、サム・スティムボート、ビリー・フランシス、ラス・フランシス、デューク・サベージ、エリック・フローリッチ、トシ東郷、ビリー・ホワイト・ウルフ、スチーブ・ストロング、トニー・ボーン、リッキー・ハンター、エリック・ザ・レッドで決勝ではアンドレがボディスラムからボディプレスで体固めでフォールし優勝しました。

このバトルロイヤルで馬場とアンドレが初顔合わせガシッと組み合って馬場がチョップを連打、アンドレがパンチで返すという僅か数十秒の絡みでしたがコンタクトがありました。

新日本プロレスの常連外国人だったアンドレと馬場の対決は「夢の対戦」ということで注目の組み合わせとなりました。

両雄はその後82年2月のフロリダツアーでも一緒になり、8年後、90年4月13日、東京ドームでの「日米レスリング・サミット」で初タッグを結成、以後、馬場、猪木、坂口征二の3者会談で全日本プロレスへの円満トレードが実現、アンドレは亡くなる直前まで全日本プロレスのリングで楽しそうに試合をしていました。

※対戦戦績は242戦44勝198敗、勝率182。
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