第241戦、6月15日発売号●【予想】馬場、アメリカ遠征中のカン・フー・リー(グレート小鹿)と組んでザ・ファンクスのインターナショナル・タッグ王座に挑戦(74年コロラド州コロラドスプリングズ・スポーツアリーナ)【正解】変幻自在のハイキックで歴史を切り開いた"黒い怪鳥"ザ・モンスターマンが猪木に賞金マッチを提案(77年)【参考】2016年6月15日発売号は北米タッグ選手権試合、ヒロ・マツダ&マサ齋藤組vs坂口征二&長州力組(79年ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアム)
今回は59年日本プロレスの第1回ワールド・リーグ戦優勝決定戦、力道山vsジェス・オルテガ戦を予想しようと考えていましたが、「東京スポーツ」創刊(60年4月1日)より前になる為、ないだろうとこちらに差し替えました。
【予想解説】日本プロレス最後のシリーズとなった73年「アイアン・クロー・シリーズ」4月18日、焼津市体育館でフリッツ・フォン・エリック&キラー・カール・クラップ組の「爪コンビ」が大木金太郎&上田馬之助組を2−1で破りインターナショナル・タッグ王座を獲得。
帰国後、エリックとクラップはチームを解散、片割れのクラップはカール・フォン・スタイガーをパートナーに王座を保持していましたが、5月26日、テキサス州アマリロでドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクスにベルトが移動。
8月9日、テキサス州アマリロ・スポーツアリーナでアメリカ修業中の鶴田友美(ジャンボ)がファンク道場同期のスタン・ハンセンと組んで初挑戦、2−1でファンクスがタイトル防衛。8月29日にテキサス州ルボックでキラー・カール・コックス&サイクロン・ニグロ組に王座移動も、9月26日、同所でファンクスがすぐに奪回。
王者ファンクスは73年10月全日本プロレスに登場し、10月9日、蔵前国技館で馬場&鶴田組の挑戦を受けて1−1から61分時間切れ引き分け。
実際には馬場は鶴田とのタッグで日本プロレス時代に吉村道明、猪木、坂口征二とパートナーを換えて保持してきた同王座を巻きたく、とはいえ新人の鶴田にいきなりベルトを巻かせるのはファンの風当りも強くなる為に何度か王座奪取に失敗しながらベルト獲得するという長期的なビジョンでファンに納得してもらおうと考えていた節はあります。
馬場はインターナショナル・タッグ王座への愛着は強く、旗揚げ時にPWF世界タッグ王座を新設することはなかったです。
馬場は74年「MSGシリーズ」が6月13日、東京体育館で閉幕すると、アメリカ遠征に出発。6月14日、NWAの総本山、ミズーリ州セントルイス・キール・オーデトリアムでディック・マードックを撃破。
翌15日にはコロラド州コロラドスプリングズで前73年9月にアメリカ遠征に出た小鹿とタッグを組みファンクスのインターナショナル・タッグ王座に挑戦、小鹿は当時世界的ブームとなったブルース・リーのカンフー映画をモチーフとした中国人ギミックのカン・フー・リーに変身、テキサス州を中心に悪の花を咲かせていました。
1本目は11分4秒、ドリーがリーを体固め、2本目は6分22秒、馬場がテリーをエビ固め、決勝の3本目は5分32秒、テリーがリーを体固め、リーが2フォールを奪われて2−1で敗れ王座奪還は成らず。
馬場は同年12月26日アマリロで行われたドリー・ファンク・シニア追悼興行で鶴田と組んで再挑戦し2−1で負け、75年2月5日、テキサス州サンアントニオ・ミニシュバル・オーデトリアムで鶴田とのタッグで再々挑戦、2−1で馬場&鶴田組を破り「3度目の正直」で王座獲得に成功しています。
【正解解説】77年新日本プロレス「ゴールデン・ファイト・シリーズ」が終わって翌々日の6月3日、東京・内幸町の帝国ホテルで記者会見が行われ、8月2日、日本武道館において、猪木が全米プロ空手(マーシャルアーツ)WKA世界スーパー・ヘビー級王者、ザ・モンスターマン・エベレット・エディ(当時36歳)と「格闘技世界一決定戦」で対戦することが発表されています。
プロ空手は当時では日本では未知の格闘競技、74年にアメリカでスタートしたのが起源と言われており、当時はフルコンタクト空手とも呼ばれていました。全米プロ空手を興行として運営しているプロモーターはIKA会長のハワード・ハンセンなる人物で、富山勝治ら日本キックボクシング系の試合を放送しているTBSが、試合のビデオテープを買い付けたということでした。
翌78年5月8日に日本武道館で富山と全米プロ空手のサミー・モントゴメリーの試合が実現することになりますが、猪木とモンスターマンの試合はそれに先駆けて日本の格闘技界に大きな変革をもたらすことになります。
流さんのコラムに採り上げられている77年6月17日付(6月16日発売)の「東京スポーツ」1面に掲載されているモンスターマンが猪木に賞金マッチを提案、という件(くだり)は、モンスターマンに強力なスポンサーが付き、猪木戦に28億円の賞金マッチを提案したという内容になっていますが実現はしていません。
※対戦戦績は241戦44勝197敗、勝率183。
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