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2023年03月10日05:20

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週プロ流智美あの日あの時予想2022年総括(9)

第226戦、3月2日発売号●【予想】日本プロレス離脱を決めた坂口征二がジョニー・バレンタインに敗れUN王座転落(73年日本プロレス横浜文化体育館)【正解】BIコンビがマスカラス相手に最後の名勝負、インターナショナル・タッグ選手権試合、馬場&猪木組vsミル・マスカラス&スパイロス・アリオン組(71年日本プロレス蔵前国技館)【参考】2016年3月2日発売号は、正解に同じ。

2016年は閏年になり、3月第1週から曜日構成が変わります。6年後の2022年3月から再び水曜日が同じ日にぶつかることになりました。

【予想解説】本連載(6)の2月9日発売号の正解の続編になりますが、NET主導により猪木と坂口による「新・日本プロレス」誕生契約は、2月16日、後楽園ホールで開幕した「ダイナミック・ビッグ・シリーズ」の後楽園大会の控室で、シリーズオフに韓国に帰っていた大木金太郎が反対を表明。

僅か1年2か月前に「会社乗っ取りを企てたクーデター犯」として日本プロレスを除名・追放処分となった猪木を社長に据えることに反対の選手も少なくなく、結果的に日本プロレスと新日本プロレスの合併による「新・日本プロレス」計画は頓挫しました。

日本プロレスを去る決意をした坂口には試練のシリーズ。坂口は猪木が離脱した後、猪木が保持していたインターナショナル・タッグ、UN、アジア・タッグの3冠王に君臨していましたが…。

2月22日、大阪府立体育会館ではバレンタイン&キラー・カール・クラップ組に敗れ、大木と組んで保持していたインターナショナル・タッグ王座から転落。

そしてこの日、バレンタインが坂口のUN王座に挑戦。新日本プロレスへの移籍を決めている坂口が覇気のある試合が出来るはずもなく、1本目は4分33秒、バレンタインが体固め、2本目は2分50秒、坂口が体固め、決勝の3本目は2分、バレンタインがリングアウト勝ち。60分3本勝負で3本合計の試合時間が10分に満たないというあっさりした試合でバレンタインにベルトを明け渡しました。

一説には日本プロレスが、裏切り者の坂口に対しバレンタインにシュートを仕掛けるように命じ、これを察知したバレンタインのライバル、猪木が連絡を入れ「危険なことはやらないでくれ」と止めたというエピソードもあります。バレンタインは敗者坂口の手を上げながら「グッドラック」と囁いたと言います。

横浜大会の翌日の3月3日は大阪・近大記念講堂で吉村道明の引退試合が行われ、ルーベン・ファーレスに回転エビ固めで勝利。坂口とのコンビで保持していたアジア・タッグ王座は返上され、この日の王座決定戦でグレート小鹿&松岡巌鉄組がクラップ&クルト・フォン・スタイガー組を2−1で破り王座獲得。

坂口は僅か2週間で丸腰にされてしまい、新日本プロレスに移籍するのでした。

【正解解説】正解は2016年の同日と同じでした。前70年夏、国際プロレスはデイリースポーツとの共同企画で「あなたがプロモーター」という、ファン投票で未来日の見てみたい外国人レスラーを公募し、9月の「ダイナマイト・シリーズ」に招聘する企画を行いました。

当時「ゴング」誌のグラビアで紹介されたマスカラスが第1位、第2位が「ギリシャの新星」アリオンでしたが、日本プロレスと親密関係にあったロサンゼルスとテキサスのフリッツ・フォン・エリックのテリトリーを主戦場としていたマスカラスは呼ぶのが難しいと判断、順位を入れ替えて1位をアリオンにし、アリオンを「ダイナマイト・シリーズ」に呼ぶと発表。

しかしこれを見た日本プロレスが妨害工作に入り、外国人ブッカーをやっていたミスター・モト(チャーリー岩本)が当時サンフランシスコで試合をしていたアリオンに連絡を入れ、「国際プロレスから呈示されたギャラの倍払うから国際には行くな」と交渉し、アリオンは「急性虫垂炎」を理由に来日をキャンセル。

日本プロレスは翌71年2月の「ダイナミック・ビッグ・シリーズ」にマスカラスとアリオンをまとめて一度に呼び、国際プロレスとの資金力の差を見せつけています。

マスカラスとアリオンは3月2日、蔵前国技館で馬場&猪木組のBI砲が保持するインターナショナル・タッグ王座に挑戦。この日は国際プロレスが東京体育館でマッドドッグ&ブッチャーのバション兄弟にグレート草津&サンダー杉山組が挑戦したAWA世界タッグ選手権試合、前70年12月12日、台東体育館でのオックス・ベーカー戦で足を骨折、完治していないのに強行出場のラッシャー木村vsザ・?(クエスチョン、正体はアンジェロ・ポッフォ)、さらにマイティ井上をヨーロッパ武者修行から一時帰国させてビル・ミラーとシングルで対戦させました。

マスコミは「山の手・下町興行戦争」と煽りましたが、力の差は歴然、日本プロレスの蔵前国技館は9,000人発表、国際プロレスの東京体育館は3,000人発表とトリプルスコアで日本プロレスの圧勝に終わっています。

1本目は16分25秒、マスカラスが猪木をフライング・クロスアタック2連発からのダイビング・ボディプレスから体固め、2本目は5分49秒、馬場がアリオンをアトミック・ボムズアウェー(コーナーポスト最上段からの片足フットスタンプ)から片エビ固め、決勝の3本目は3分25秒、猪木がマスカラスを卍固めでギブアップさせ、2−1で馬場&猪木組が13度目の防衛に成功しました。

この試合は日本テレビ、日テレジータスなどで再放送されていますが、2本目の馬場のトップロープに上がるスピード、降りる時の迫力は素晴らしく、当時33歳で肉体的には最後のピーク期にあったと思います。

※対戦成績は226戦41勝185敗、勝率181。
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