76年新日本プロレス「闘魂シリーズ第2弾」第30戦は12月4日、プロレス初使用となる神奈川県箱根小涌園体育館(グリーンパレス、観衆2,000人発表)大会。
メインイベントは猪木&木戸修組がパット・パターソン&リッキー・ハンター組と対戦。1本目は10分38秒、木戸がハンターを回転エビ固め、2本目は4分22秒、パターソンが木戸を体固め、決勝の3本目は3分50秒、猪木がハンターを弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)でギブアップさせて2−1で猪木&木戸組の勝利。
セミファイナルは坂口征二とシエン・カラスの45分1本勝負で、体格差の違いで坂口が圧倒、4分49秒、片エビ固めで坂口が5分足らずでフォール勝ちしています。
ストロング小林の試合はセミ前に組まれ、ラリー・ヘニングとのシングルマッチで10分35秒、逆エビ固めでギブアップ勝ちを奪いました。
対猪木戦用にの極め技として腕ひしぎ逆十字固めで大阪、浜松と連勝したウィリエム・ルスカはこの日は永源遙とのシングルマッチで、6分20秒、体固めで勝利。
第31戦、12月6日、岐阜県美濃加茂市中濃体育館(現プラザちゅうたい、観衆2,500人発表)大会。
S小林はメインイベントで猪木とのニュー・ゴールデンコンビを結成、2日後に北米タッグ王座挑戦を控えるパターソン&Lヘニング組と対戦。1本目は14分12秒、S小林がLヘニングに反則勝ち、2本目は5分1秒、猪木がLヘニングを体固めで破り2−0で猪木&S小林組のニュー・ゴールデンコンビが反則含みながらストレート勝ちとなっています。
11月30日の小倉大会での猪木&坂口組vsパターソン&Lヘニング組と同様に反則含みの日本組のストレート勝ちになっており、やはり猪木が入ると団体の看板タッグ王者チームよりも強いという結果になってしまいます。
セミファイナルは坂口とハンターのシングルマッチで9分18秒、坂口が片エビ固めでフォール勝ち。ルスカは藤原喜明と対戦、12分7秒、体固めで勝っています。2月の猪木との初対戦を前にしたスパーリングで、ルスカを「極めてしまった」という伝説を持つ藤原だけに、10分以上引っ張って色々細かい意地悪をしたのかも知れません。
翌12月7日、岡山武道館で優勝決定戦が行われる「第3回カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦」ですが、2回総当たりリーグ戦を行った結果、1位がキャリア15年、34歳の大ベテラン魁勝司の9点、2位には木村たかし(聖裔、健吾)と荒川真(誠、ドン)が同点の8点で並びました。この日の美濃加茂大会で決勝進出者決定戦が行われ、9分55秒、首固めで木村が荒川を降して優勝決定戦への進出を決めました。
この年5月28日、後楽園ホールでデビューしたキャリア半年の佐山サトル(当時19歳)は最下位でしたが、11月30日、小倉大会で栗栖正信(正伸)を12分17秒、ラクダ固め(キャメルクラッチ)でギブアップさせて公式戦1勝とデビュー以来初勝利を挙げています。
第32戦、12月7日、岡山武道館(テレビ収録、観衆2,300人発表)大会。
メインイベントは猪木とLヘニングのシングルマッチ60分1本勝負。2日後にルスカとの再戦を控える猪木が11分25秒、豪快なバックドロップからの体固めでLヘニングを降しています。
セミファイナルは翌日に北米タッグ王座防衛戦を控えた坂口&S小林組がパターソン&ハンター組と45分1本勝負で対戦、15分57秒、S小林がハンターを片エビ固めで破り、坂口&S小林組がタイトル戦前日に鮮やかな勝利。
ルスカは星野勘太郎とのシングルマッチで11分10秒、腕ひしぎ逆十字固めで完勝しました。
「第3回カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦」優勝決定戦、1位の魁と2位の木村の一戦、特別レフェリーは猪木。試合は34歳ベテラン魁が23歳の木村を終始コントロール、14分4秒、エビ固めでフォール勝ちし優勝しました。
レフェリーを務めた猪木は「魁が勝つようではダメだ、若手はもっと奮起しないと」と怒り気味でリーグ戦を総括、家庭を持っていた魁の海外武者修行は行われず。ゴッチ杯はこの年限りで中止。それから8年3か月後に「ヤングライオン杯」としてリニューアルされるまで若手のリーグ戦の開催はなし。
岡山大会は猪木vsLヘニング、坂口&S小林組vsパターソン&ハンター組、ゴッチ杯決勝の3試合が12月24日に録画放送されました。
第33戦、12月8日、横浜文化体育館(テレビ収録、観衆2,500人発表)大会。
メインイベントは坂口&S小林組にパターソン&Lヘニング組が挑戦した北米タッグ選手権試合。これまで両チームの対戦は11月25日、鹿児島大会では王者組が2−1で2フォール奪われて負け、12月1日、岩国大会では1−1から両リンの引き分けでしたが王者組は1フォールも奪えずと王者組はいいところなし。
1本目は17分28秒、S小林とパターソンが両者リングアウトで1−1。決勝の2本目は7分11秒、坂口&S小林組がLヘニングに2人がかりのダブル・ブレーンバスターを決めて坂口が体固め。2−1で坂口&S小林組が5度目のタイトル防衛を果たしました。
試合後、坂口が「シングルの日本選手権は難しそうだが、タッグなら出来るのではないか?タッグでの日本選手権を行いたい。全日本プロレス、国際プロレスのタッグ・チャンピオンチームと対戦したい」と「タッグ日本選手権」の開催を提案し、全日本プロレスの馬場&鶴田組(この時点では大木金太郎&キム・ドク組にインターナショナル・タッグ王座を奪われており無冠)、国際プロレスのIWA世界タッグ王者チー厶であるグレート草津&マイティ井上組に対戦を呼びかけています。
猪木はセミファイナルに出場し、ハンターとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、4分44秒、弓矢固めでギブアップ勝ち。ルスカは小沢正志(キラー・カーン)を5分42秒、体固めで降しました。いよいよ12月9日、蔵前国技館での最終戦「格闘技世界一決定戦」まで待ったなしとなりました。
横浜大会はメインの北米タッグ選手権試合とセミの猪木vsハンター戦の2試合が12月17日に録画中継されています。
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