75年新日本プロレス「闘魂シリーズ第2弾」北海道ツアー、10月30日、室蘭市体育館(観衆2,400人発表)大会、メインイベントは猪木&ストロング小林組のニュー・ゴールデン・コンビが結成され、ミスターX&イワン・カラマゾフ組と対戦しています。
これまで猪木&S小林組のニュー・ゴールデン・コンビは6月5日、札幌(グレッグ・バレンタイン&ザ・プロフェッショナル組)、7月11日、諫早(ハンス・シュミット&ブル・グレゴリー組)、7月25日、寝屋川(シュミット&ブルート・バーナード組)、9月30日、宇都宮(バディ・ロバーツ&ジャック・ルージョー組)と4回実現していますが、いずれもテレビ中継ありで、今回初めてノーテレビ興行でチームが組まれました。
1本目は14分29秒、S小林がカラマゾフを逆エビ固め、2本目は7分23秒、猪木がカラマゾフをアバラ折り(コブラツイスト)でいずれもギブアップ勝ちを奪い、2−0のストレートで猪木&S小林組が圧勝しています。
セミファイナルは坂口征二とベアキャット・ライトが初対決、9分3秒にBライトがリングアウト勝ちを収めました。Bライトは坂口、S小林からリングアウトで勝利を奪っています。
この日、東京では全日本プロレスの「創立3周年記念ジャイアント・シリーズ」最終戦、蔵前国技館大会が行われ、馬場vs大木金太郎の一騎討ちが人気を呼び12,000人(超満員発表)の大観衆を動員してみせました。
試合はノンタイトル戦(時間無制限1本勝負)の為、ダブル・メインイベントの第1試合として行われ、大木の原爆頭突きで額から流血した馬場でしたが、ショルダー・タックルの打ち合いから2発目のタックルに来た大木をカウンターのランニング・ネックブリーカードロップに捕らえ、6分49秒、体固めでフォール勝ち。
前年10月10日、同所で猪木が大木を倒すのに要した「13分13秒」のおよそ半分の時間で馬場は大木を破り、間接的に「馬場は猪木より強い」というイメージを与えることに成功しています。
また、以前に書きましたが、猪木vs大木戦は前74年10月10日、蔵前での一戦の他に3月27日、韓国・ソウル市奨忠退院で猪木が大木のインターナショナル王座に挑戦した試合は13分38秒、両者リングアウトの引き分け。4月4日、蔵前国技館での第2回ワールド・リーグ戦公式戦ではゴング前からの大木のヘッドバットの奇襲で僅か1分16秒、大木がリングアウト勝ち。中身はともかく、スコアの上では1勝1敗1分の五分であり、猪木は大木と決着戦を行う前に全日本プロレスに引き抜かれており、結果的には最後、大木に勝ち逃げされた状態で馬場に短時間で負けてしまったのは猪木には痛手でした。
全日本プロレス蔵前大会ダブル・メインイベント第2試合は10月12日、大阪・吹田市千里中央万博記念公園お祭り広場でザ・デストロイヤーを破り、PWF認定USヘビー級王者となったアブドーラ・ザ・ブッチャーが鶴田を相手に初防衛戦を行い、1−1からリングアウト勝ちでブッチャーが2−1で初防衛に成功しています。
また、この日の蔵前国技館大会に国際プロレスの吉原功社長がラッシャー木村、グレート草津、マイティ井上の3選手を連れて来場、12月に予定されている「オープン選手権」に国際プロレスの3選手を参加させると表明しました。
新日本プロレスとの興行戦争ですが、少し前になりますが新日本プロレスの10月2日、大阪府立体育会館がジェリー・ブラウン&Bロバーツ組のハリウッド・ブロンドスに猪木&坂口組が挑戦した北米タッグ選手権試合が5,400人発表。8日遅れで開催された全日本プロレスの10月12日、千里中央万博記念公園お祭り広場でのデストロイヤーvsブッチャーのPWF認定USヘビー級選手権試合が6,100人(満員発表)で全日本プロレスの勝利。
東京は10月9日、蔵前国技館での猪木vsルー・テーズのNWF世界ヘビー級選手権試合が10,500人満員発表、30日全日本プロレスの蔵前国技館が前述の通り馬場vs大木戦が人気を呼んで12,000人超満員発表でこちらも全日本プロレスの圧勝に終わり、馬場と日本プロレス時代からの大物外国人レスラーとの対戦では客が呼べずにいた全日本プロレスが一矢報いた形になりました。
やはりプロレスファンはタイトルマッチよりも遺恨試合の方が好きなようです。
話を新日本プロレスのリングに戻します。10月31日、札幌中島スポーツセンター(テレビ生中継、観衆7,700人超満員発表)大会、セミファイナル45分1本勝負で猪木がBライトと初対決。Bライトの試合はテレビ初登場。
試合前のボディチェックの最中、Bライトは中央のミスター高橋レフェリーの頭上を軽く飛び越えてのスクリュー式ドロップキックの奇襲。不意を突かれた猪木はダウンし守勢に回りました。場外でもBライトは放送席のケーブルを使って猪木の首を絞め上げる反則に出て大暴れ、収拾つかず7分33秒、ノーコンテストに終わりました。
メインイベントは坂口&星野勘太郎組vsフィデル&ラウルのカステロ・ブラザーズの一戦。1本目は10分52秒、ラウルが星野を体固め、2本目は13分4秒、星野がラウルを体固め、決勝の3本目は7分8秒、坂口がラウルを片エビ固めで破り、坂口&星野組が2−1で勝利を飾っています。
セミ前に組まれたのはS小林とミスターXのシングルマッチで10分55秒、Xのジャンピング・エルボードロップからの体固めにあっさりとS小林はフォール負けを許してしまいました。
この試合はビデオパック・ニッポンから10年3月に発売されているDVD−BOX「最強マスクマン烈伝」に画質の良くないダイジェスト映像が収録されており現在も視聴可能です。
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