75年新日本プロレス「闘魂シリーズ」中盤戦、猪木の復帰決定で沈滞ムードだった新日本プロレスは徐々に明るさを取り戻して来ました。
新日本プロレスの巡業は九州から本州へと戻り、9月13日は山口県宇部市体育館(観衆2,400人発表)大会。ストロング小林はメインイベントに出場、柴田勝久と組んでジャック&レイモンドのルージョー親子と対戦。
1本目は12分46秒、ジャックが柴田を体固め、2本目は3分37秒、柴田がレイモンドを片エビ固め、決勝の3本目は4分32秒、S小林がレイモンドをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせて2−1でS小林&柴田組が勝利を飾りました。
セミファイナルは坂口征二とバディ・ロバーツのシングルマッチ45分1本勝負で、12分23秒、坂口の反則勝ち。
ハリウッド・ブロンドスのリーダー、ジェリー・ブラウンはこの日山本小鉄とセミ前のシングルマッチ30分1本勝負で対戦していますが、わずか52秒という秒殺勝利で小鉄を撃破しており、この結果だけ見ればタイガー・ジェット・シン、アンドレ・ザ・ジャイアント並の勝ち方をしています。
9月16日、愛知県豊田市体育館(観衆3,500人満員発表)大会のメインイベントでは北米タッグ王座奪取に向けて燃える坂口&S小林組のパワー・ファイターズがBロバーツ&Rルージョー組と対戦、1本目は16分45秒、日本組の反則勝ち、2本目は4分24秒、S小林がRルージョーを体固めで破り坂口&S小林組が2−0のストレート勝ち。
セミファイナルでは星野勘太郎とJブラウンのシングルマッチ45分1本勝負が組まれました。前日の小鉄戦のような秒殺勝利ではなかったものの、4分24秒、体固めでJブラウンが勝っています。それでもシン、アンドレ並の試合時間でベテラン星野がJブラウンに惨敗。ジョニー・パワーズが前半戦で帰国した為、参加外国人レスラーのエース的ポジションに短期間ついたと言えます。
9月17日、大阪・旧松原西小学校特設リング(観衆3,400人満員発表)大会、メインイベントはS小林&星野組とBロバーツ&Rルージョー組の対戦、1本目は16分7秒、Bロバーツが星野を体固め、2本目は2分18秒、星野がBロバーツから回転エビ固めで取る改心の一勝。決勝の3本目は3分25秒、S小林がRルージョーをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせて2−1でS小林&星野組の快勝となりました。
セミファイナルは坂口とJルージョーのシングルマッチ45分1本勝負で12分56秒、坂口のリングアウト勝ち。Jブラウンはこの日も小鉄とシングルで対戦し、3分、体固めで圧勝しました。
9月18日、新潟県イズミヤ長岡ショッピングセンター駐車場特設リング(観衆3,300人満員発表)大会、今シリーズ9月5日、長岡市厚生会館大会に続く2度目の長岡大会となりました。
メインイベントは坂口&S小林&小鉄組がJブラウン&Bロバーツ&マイク・サンドー組と対戦する6人タッグマッチ。1本目は15分20秒、Bロバーツが小鉄を体固め、2本目は2分43秒、小鉄がBロバーツを回転エビ固め、前夜のヤマハ・ブラザーズのパートナー、星野に負けじと小鉄も意地を見せてBロバーツから貴重な1本を奪いました。決勝の3本目は5分11秒、外国人組の反則勝ちとなり、2−1でJブラウン&Bロバーツ&サンドー組が勝っています。
9月19日、千葉公園体育館(テレビ生中継、観衆3,300人超満員発表)大会、いよいよ猪木が待望の復帰戦。猪木は8月1日、ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアムで坂口と組んでHブロンドスと北米タッグ王座防衛戦を行って以来49日ぶり、日本での試合は7月30日、大阪府立体育会館で同じく坂口と組んでハンス・シュミット&ブルート・バーナード組との北米タッグ王座防衛戦以来51日ぶりの試合となりました。
猪木の試合は「ワールドプロレスリング」の番組の冒頭に放送され、Jルージョーとのセミファイナル45分1本勝負。猪木は白地に紫の衿、背中に「闘魂」と大書されたガウンで入場。ガウンを脱ぐと力道山ばりの黒のロングタイツを着用し観客席からは大きなどよめきが上がりました。
負傷箇所の左膝を見せないように、あるいは下にサポーターを着用していたか?猪木は久し振りの試合で勘が戻らなかったか、Jルージョーに攻め込まれる場面も見られましたが、カニ挟みからのダブル・レッグロックから得意のリバース・インディアン・デスロック、さらに膝に負担がかかるだろうと思われるブリッジしての鎌固めを披露。
最後は11分13秒、最終戦の10月9日、蔵前国技館でNWF世界ヘビー級王座初防衛戦の相手となる鉄人ルー・テーズを意識したバックドロップからの体固めでJルージョーをフォール。復帰戦を白星で飾りました。
この後は「ダブル・メインイベント」として行われ、ダブルメイン第1試合は坂口とJブラウンのシングルマッチ60分1本勝負。このところ、星野、小鉄を相手に短時間勝利を挙げて強いところを見せているJブラウンでしたが、10分56秒、坂口の反則勝ちといつも通りの結果に終わりました。
ダブルメイン第2試合はS小林&小鉄組vsBロバーツ&Rルージョー組のタッグマッチ60分3本勝負が組まれました。1本目は10分43秒、S小林がRルージョーをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ先制、2本目は16分59秒、BロバーツがS小林を体固め、決勝の3本目は4分38秒S小林がRルージョーを体固めに決めて2−1でS小林&小鉄組が勝利を飾りました。S小林は残念ながらBロバーツからフォール、ギブアップを取り返すことが出来ず。
テレビ生中継はダブルメインイベント第2試合の途中で放送時間が終了しています。
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