72年国際プロレス「ダイナマイト・シリーズ」後半戦の熱戦の模様です。9月20日、大阪府立体育会館(観衆3,000人発表)大会。メインイベントはIWA世界タッグ選手権試合、王者チーム、ストロング小林&グレート草津組にバディ・オースチン&ビル・ドロモ組が挑戦。
1本目は15分13秒、ドロモが草津を体固め、2本目は9分52秒、草津がドロモを回転エビ固め、決勝の3本目は5分33秒、小林がオースチンを体固めに決めて、2−1で小林&草津組が勝利。初防衛に成功しています。
セミファイナルは2日前に全日本プロレスへの移籍が発表されたサンダー杉山の国際プロレス所属ラストマッチ、ビル・ロビンソンとシングルマッチ45分3本勝負で対戦、2年4か月前の70年5月19日、仙台市レジャーセンターでは当時、初代IWA世界ヘビー級王者だったロビンソンに杉山が挑戦、1−1からカウントアウト勝ちで杉山が勝利を収め、第2代王者となっています。
1本目は21分13秒、杉山が体固め、2本目は12分48秒、ロビンソンが体固め、決勝の3本目は45分時間切れとなり1−1の引き分けとなりました。この試合を最後に杉山は6年間在籍した国際プロレスを離れ、全日本プロレスへと移籍します。
田中忠治はベンジー・ラミレスを16分54秒、逆エビ固めで破り、デビル紫とバッファロー・ザリノフのシングルマッチは14分56秒、ザリノフが体固めで勝利。寺西勇はリック・フェララを18分47秒、アバラ折り(コブラツイスト)でギブアップさせています。
9月28日、北九州市小倉区三萩野体育館(テレビ収録、観衆4,500人満員発表)大会。メインイベントは小林のIWA世界ヘビー級王座にロビンソンが挑戦。1本目は15分56秒、ロビンソンが人間風車スープレックスから体固め、2本目は5分3秒、小林が逆エビ固めでギブアップを奪いました。決勝の3本目は4分51秒、両者リングアウトの引き分けに終わり、1−1で小林が14度目の王座防衛に成功しました。
草津はBオースチンと金網デスマッチで対戦し、23分11秒、カウントアウト勝ちを収めています。
田中&寺西&ミスター珍組とドロモ&ラミレス&フェララ組の6人タッグマッチ45分3本勝負。1本目は9分46秒、フェララが寺西を体固め、2本目は3分3秒、田中がラミレスを逆エビ固め、決勝の3本目は5分45秒、寺西が逆さ押さえ込みでフェララを丸め込んでフォール勝ち、2−1で田中&寺西&珍組が勝ちました。大剛鉄之介はバッファロー・ザリノフとシングルマッチで対戦し15分5秒、回転エビ固めで勝利。
9月29日、長崎国際体育館(観衆5,500人超満員発表)大会、メインイベントに何と珍が登場、小林&寺西とトリオを結成、Bオースチン&ドロモ&ラミレス組と対戦しています。1本目は21分17秒、ラミレスが寺西をラクダ固め(キャメルクラッチ)でギブアップさせて外国人組が先制、2本目は8分21秒、寺西がラミレスを回転エビ固め、決勝の3本目は6分5秒に珍がオースチンから体固めでフォールを奪うという大金星を挙げて、2−1で小林&寺西&珍組が勝利を飾りました。
セミファイナルは草津とロビンソンのシングルマッチ45分3本勝負。1本目は18分20秒、草津が足4の字固め、2本目は7分5秒、ロビンソンが体固め、決勝の3本目は6分18秒、両者リングアウトとなり、1−1の引き分けに終わっています。
田中はザリノフとシングルマッチで対戦、17分30秒、アバラ折り(コブラツイスト)でギブアップ勝ち、フェララは羮成英を16分17秒、逆エビ固めでギブアップさせています。
10月1日からTBSの「TWWAプロレス中継」がこの年だけで3度目の放送時間変更。同じ毎週日曜日午後6時25分から6時55分までの30分枠に短縮されてしまいました。2度目の短縮は国際プロレスにとっては痛かったです。
10月11日、鳥取県米子市民体育館(テレビ収録、観衆5,500人超満員発表)大会。メインイベントは小林vsドロモの金網デスマッチで26分18秒、小林がカウントアウト勝ち。
セミファイナルは草津&田中組vs ロビンソン&ラミレス組。1本目は10分55秒、草津がロビンソンをアバラ折り(コブラツイスト)、2本目は5分30秒、ロビンソンが草津を体固め、決勝の3本目は1分55秒、田中がラミレスをアバラ折り(コブラツイスト)、日本組は2本共にコブラツイストがフィニッシュホールドというかなり雑なマッチメイクでした。この辺は観客からは不満の声は出なかったのか…。
大剛はフェララとシングルマッチで対戦し、16分41秒、エビ固めでフォール負け、寺西はザリノフを17分22秒、体固めで撃破しています。
シリーズ最終戦は10月16日、神奈川県大和市車体工業体育館(テレビ収録、観衆4,000人超満員発表)大会。メインイベントは小林がラミレスと金網デスマッチで対戦、28分15秒、カウントアウトで小林に軍配が上がりました。
セミファイナルは草津&寺西組がロビンソン&ドロモ組と対戦、1本目は6分30秒、寺西がロビンソンから体固めで1本取るという殊勲の星を挙げました。それにしても、ロビンソンと言えばこれより3年後の75年12月11日、新日本プロレス蔵前国技館での猪木戦が日本ではあまりに有名で、猪木がロビンソンから大変な思いで1本(卍固め)奪ったことを考えると、寺西は決して悪いレスラーではありませんが、やはり中堅の域を出ることのなかった選手だけに、このマッチメイクにも大いに疑問が残ります。
寺西は5月の「ワールド選抜シリーズ」でもモンスター・ロシモフから逆片エビ固めでギブアップを奪っており会社の方も売り出そうとしているのが窺えます。
2本目は4分15秒、ロビンソンが寺西を体固め、決勝の3本目は3分57秒、草津が足4の字固めでドロモからギブアップを奪い2−1で草津&寺西組の勝利。
フェララは珍を13分10秒、体固めで降しています。Bオースチンの名前が熱戦譜から見えませんが、連日の金網デスマッチで年齢的にも疲れが出たかと思われます。
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