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2022年02月22日06:25

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ストロング小林さん追悼(47)

71年6月19日、ミネソタ州ダルースでアメリカ修行中のストロング小林は、3月4日、北九州市小倉区三萩野体育館でサンダー杉山を破りIWA世界ヘビー級王者となったビル・ミラーに挑戦、60分時間切れ寸前の58分26秒にバックドロップからの体固めで小林がフォール勝ち、第4代王者に輝いています。

しかし、本日記(42)に記載の通り、この日小林はミネソタ州ミネアポリスで国際プロレスの「第3回IWAワールド・シリーズ」から帰国後、AWA入りしたビル・ロビンソンと対戦し敗れており、この試合がAWAでのラストマッチとなっています。

ミラーvs小林のIWA世界ヘビー級選手権試合は別冊ゴング71年8月号には試合レポートと写真が掲載されていますが、試合の写真はなく、小林がベルトを掲げている写真など数点が掲載されているだけ。おそらくは試合は行われておらず、写真撮影用に日本から送られて来たベルトを使って王座移動の「絵作り」を行っただけかと思われます。

この試合と、小林が国際プロレスを退団した後の74年8月16日、コロラド州デンバーで行われたとされるスーパースター・ビリー・グラハムが第7代王者ロビンソンを破ってIWA世界ヘビー級王者となった試合は、実際にはやってないと思います。

7月2日、羽田東京国際空港に到着した小林が帰国、真っ黒に日焼けして精悍な面構え、吉原功社長と共に記者会見を行い、上半身裸になり獲得したIWA世界ヘビー級のベルトを持ってファイティングポーズ。まさにエース凱旋という感じで、小林時代の到来を告げています。

小林の凱旋帰国シリーズとなる「ビッグ・サマー・シリーズ」は7月6日、東京体育館(テレビ収録、観衆3,000人発表)で開幕、ブラックジャック・ランザ、ランザのプレーイングマネージャーであるボビー・ヒーナン、チャック・カルボ、ビッグ・コマンチ、チーフ・ブラック・イーグル(後のカルロス・コロン)、ジョニー・ケイス、ジャック・クレイボーン(残留)の外国人選手が参加。 

日本側は凱旋帰国の小林と入れ替わりにグレート草津が、当時プロレス興行が行われていたイラクを皮切りにフランス、アメリカ遠征に出発、草津は日本を発つ前の6月24日、芦屋令嬢である尼崎市出身の森山智子さんとの婚約を発表しています。杉山とのコンビで保持していたIWA世界タッグ王座、ラッシャー木村とのタッグで保持していたヨーロッパ・タッグ王座は返上されました。ヨーロッパ・タッグ王座はそのまま自然消滅しています。

また、ベテランの田中忠治もこの年の「AWAビッグファイト」終了後に一時帰国したマイティ井上と共にヨーロッパ遠征に出ており、この時日本には不在。

開幕戦のメインイベントで小林はカルボとIWA世界ヘビー級王座の初防衛戦を行いました。1本目は13分18秒、カルボが反則勝ち、2本目は3分33秒、小林が体固め、決勝の3本目は1分32秒、小林が豪快なバックドロップから体固めを決め、ほぼワンサイドで初防衛を果たしています。

セミファイナルは木村&寺西勇組がランザ&ヒーナン組と対戦、1本目は12分10秒、木村がヒーナンをアバラ折り(コブラツイスト)でギブアップさせ先制、2本目は10分45秒、ヒーナンが木村を体固め、3本目は4分17秒、ランザが寺西を裸絞め(コブラクラッチ)で破り2−1でランザ&ヒーナン組の完勝。

杉山はケイスを15分46秒、逆エビ固めでギブアップさせて勝利。リングネームをミスター浜口→浜口兵庫→アニマル浜口に変更した浜口はコマンチに14分59秒、反則勝ち。大剛鉄之介はイーグルとシングルマッチで対戦しましたが15分16秒、体固めで敗れました。

クレイボーン(開幕戦から結膜炎の為欠場)の実弟であり黒潮太郎に次ぐ外国人留学生、エテフィア・ジェラール(稲妻二郎)がこの日デビュー、佐野浅太郎と10分時間切れ引き分けとなりました。

第2戦、7月7日、長野スケートセンター(テレビ生中継、観衆7,500人超満員発表)大会。メインイベントは小林&木村&寺西組がランザ&ヒーナン&カルボ組と対戦した6人タッグマッチ。1本目は20分56秒、カルボが木村を体固め、2本目は1分54秒、木村がカルボを逆エビ固め、決勝の3本目は7分30秒、小林が背骨折りでヒーナンをギブアップさせて2−1で小林&木村&寺西組に軍配が上がっています。

セミファイナルは杉山&浜口組がコマンチ&イーグル組のインディアンコンビと対戦、1本目は15分2秒、日本組の反則勝ち、2本目は7分15秒、杉山がコマンチを体固めに決め、杉山&浜口組が2−0のストレート勝ち。ケイスはミスター珍とシングルマッチで対戦、10分8秒体固めで勝利。

第3戦、7月8日、高崎市体育館(テレビ収録、観衆3,700人満員発表)大会。メインイベントは杉山&木村組とコマンチ&イーグル組の対戦、1本目は10分50秒、イーグルが木村を体固め、2本目は1分29秒、木村がイーグルを体固め、決勝の3本目は5分3秒、杉山がコマンチを体固め。2−1で杉山&木村組が勝ちました。

小林はセミファイナルでヒーナンとシングルマッチ45分3本勝負で対戦、1本目は12分57秒、ヒーナンが体固め、2本目は2分57秒、小林が逆さ押さえ込み、決勝の3本目は6分8秒、背骨折りで小林が曲者ヒーナンからギブアップを奪い、2−1で完勝。

カルボと寺西のシングルマッチは21分30秒、逆片エビ固めでカルボのギブアップ勝ち。ランザは浜口とシングルマッチで対戦、12分7秒、裸絞めでギブアップ勝ち、ケイスは前日に次いで珍とシングルマッチで対戦し10分17秒、体固めで連勝しています。
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