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2022年01月27日05:24

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ストロング小林さん追悼(21)

ストロング小林が凱旋帰国し、フル参戦となった69年国際プロレス「ビッグ・サマー・シリーズ」は7月8日、水戸市茨城県スポーツセンター(テレビ収録、観衆5,000人超満員発表)で開幕。5,000人はオーバーですが、小林の凱旋でチケットの伸びゆきは好調、国際プロレスは強気の観客発表をしています。

7月2日からNETが「ワールドプロレスリング」の放送を開始(毎週水曜日午後9時より60分枠)、日本プロレスの2局放映がスタート、水曜日は午後7時からTBSの「TWWAプロレス中継」と併せ、関東地区は2つのプロレス中継による視聴率戦争となりました。小林がヨーロッパから呼び戻されたのも、そういった背景が影響していると思われます。

オックス・ベーカー、スタン・ザ・ムース(ムース・モロウスキー)、ティト・コパ、アントン・ラスロの外国人選手がシリーズ全戦参加、ルター・レンジ、ニキタ・マルコビッチが中盤戦より特別参加。前68年10月の吉原功社長のヨーロッパマット視察、IWA設立により、イギリス以外からも外国人レスラーを招聘するようになっていました。

開幕戦で小林はメインイベントに出場、ムースとシングルマッチ60分3本勝負で対戦、1本目は9分14秒、2本目は8分57秒、いずれも体固めで2−0で小林がストレート勝ちし、開幕戦から豪快に白星発進。

セミファイナルは豊登&グレート草津組が初来日の「猛牛」ベーカー&先の「ダイナマイト・シリーズ」から残留した身長165cmで小さな身体でスピードに溢れたコミカルな動きで観客を魅了したコパ組と対戦。1本目は3分1秒、草津がベーカーを体固め、2本目は15分31秒、ベーカーが草津をベアハッグでギブアップさせ、決勝の3本目は3分41秒、豊登がコパを逆片エビ固めでギブアップさせ、2−1で豊登&草津組が勝ちました。

ラッシャー木村はラスロと45分3本勝負で対戦し1−1から両者カウントアウトの引き分け。(場外でのリングアウトかリング内でのカウントアウトか、国際プロレスの場合ははっきりしないものが多いですが、当時の熱戦譜に沿ってそのまま書きたいと思います)

7月12日、千葉県船橋ヘルスセンター・ローラースケート場(テレビ収録、観衆4,000人超満員発表)大会。メインイベントは豊登&R木村組がベーカー&ムース組と対戦、後に金網デスマッチで死闘を展開することになる木村とベーカーがタッグマッチで対戦。1本目は14分58秒、木村がベーカーを体固め、2本目は14分30秒、ベーカーが木村を体固め、決勝の3本目は6分1秒、外国人組の反則勝ちで2−1でベーカー&ムース組に軍配が上がりました。

小林はセミファイナルでコパとシングルマッチ60分3本勝負で対戦、1本目は11分15秒に片エビ固め、2本目は1分40秒体固めで前週に続き2−0で小林がストレート勝ち。

7月15日、新潟県三条市厚生福祉会館(テレビ収録、観衆不明)大会、特別参加のレンジがテレビ初登場。レンジといえば61年12月、日本プロレスに初来日し、リッキー・ワルドーとの黒人コンビで力道山&豊登組を破り、アジア・タッグ王座を獲得、センセーショナルな話題を巻き起こしたレスラーで、豊登とはおよそ7年半ぶりの対戦となりました。

この日レンジはコパとのタッグで因縁の豊登&草津組と対戦、1本目は15分12秒、草津がレンジに反則勝ち、2本目は5分10秒、レンジが草津を体固め、決勝の3本目は3分42秒、草津がコパをアバラ折り(コブラツイスト)でギブアップさせ、反則含みながら2−1で豊登&草津組が辛勝。

セミファイナルは小林とベーカーのシングルマッチ60分3本勝負で1本目は9分50秒に反則勝ち、2本目は1分6秒、体固めで小林がまたも2−0で小林がストレート勝ち。テレビマッチでは凱旋帰国試合となった先の「ダイナマイト・シリーズ」最終戦のウィリアム・ホール戦を入れると4週連続のストレート勝ちという快進撃。

セミ前はサンダー杉山とムースのシングルマッチ45分3本勝負でこちらは1−1から両者リングアウトの引き分けとなりました。

7月17日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,000人超満員発表)では初代IWA世界タッグ王者チーム、豊登&小林組の初防衛戦、挑戦者チームはラフファイターのベーカー&ムース組です。1本目は9分56秒、豊登がベーカーを逆片エビ固めでギブアップさせて先制、2本目は4分43秒、小林がムースを体固めで破り2−0のストレート勝ちで豊登&小林組凱旋王座初防衛を果たしました。

セミファイナルは杉山&田中忠治組とレンジ&コパ組の45分3本勝負。1本目は15分37秒、杉山がコパを体固め。2本目は5分37秒、レンジが杉山を体固め、決勝の3本目は2分21秒、コパが田中を体固めに降して2−1でレンジ&コパ組が勝利を飾りました。

中盤戦特別参加のマルコビッチは草津とシングルマッチで対戦し14分9秒、両者リングアウトの引き分けでした。

田中ですが、小林が渡欧していた69年2月に新設されたIWA世界ミッド・ヘビー級の初代王者となっています。ヨーロッパはジュニア・ヘビー級の階級がなく、代わりにミッド・ヘビー級、ミドル・ヘビー級が存在し体重のリミットは105kgでした。

田中は1月11日、町田市体育館でマイク・マリノの保持していたヨーロッパ・ミッド・ヘビー級王座に挑戦しましたが2−1で惜しくも敗退。しかし、田中のテクニック試合運びはヨーロッパの軽量級のトップとして通用することが証明され、2月11日、千葉県市原市臨界体育館でマリノとIWA世界ミッド・ヘビー級初代王座決定戦を行い、今度は2−1で見事勝利を飾り、初代王者に認定されています。

マルコビッチは田中のベルトを狙っての来日となりました。

7月24日、田中の地元である山口県防府市公会堂裏広場特設リング(観衆2,000人発表)で田中のIWA世界ミッド・ヘビー級王座にマルコビッチが挑戦、試合はメインイベントで組まれています。1本目は15分8秒、マルコビッチが体固め、2本目は2分13秒、田中が体固め、決勝の3本目は僅か9秒、速攻の体固めで田中が取り、2−1で田中が初防衛に成功、故郷に錦を飾りました。

セミファイナルは前週の大阪でのIWA世界タッグ選手権試合と同一カード、豊登&小林組vsベーカー&ムース組のノンタイトル戦。1本目は13分11秒、小林がムースに反則勝ち、2本目は3分11秒、小林がムースを体固めで破り、2−0のストレートで豊登&小林組がベーカー&ムース組を返り討ちにしています。

杉山とレンジのシングルマッチは10分11秒、両者リングアウトの引き分け。

7月27日、長崎県島原市体育館(テレビ収録、観衆3,500人満員発表)大会では豊登&草津&小林組の豪華トリオが実現、ムース&マルコビッチ&コパ組と対戦しました。

1本目は26分12秒、草津がコパを体固め、2本目は8分11秒、小林がムースを体固めに決めて2−0のストレートで豊登&草津&小林組が豪快な勝利。セミファイナルは杉山がベーカーとシングルマッチ45分3本勝負で対戦、1本目は13分35秒に反則勝ち、2本目は3分23秒に体固めで杉山が2−0のストレート勝ち。

R木村とレンジのシングルマッチは14分、木村の反則負けとなりました。

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