00年4月、ミレニアムの大日本プロレスを襲ったのがアメリカ東部地区にあるハードコアプロレス団体CZW(コンバットゾーン・レスリング)。
エースであるザンディグ、「家庭内暴力」をリングネームとしたワイフビーター、ニック・ゲージ、アシッド、ジャスティス・ペインらが来日、巨大ホチキスを額に打ち込んだり、ワイフビーターは巨大芝刈り機で相手の腕をエグリにいくなど過激なデスマッチを見せて注目を集めました。
大日本認定デスマッチ・ヘビー級王座は前回書きました99年12月4日、横浜文化体育館で山川竜司がシャドウWXを破って王座に就きましたが、この日のセミファイナルで「黒い呪術師」アブドーラ・ザ・ブッチャーにフォール勝ちした本間朋晃が00年1月2日、後楽園ホールで山川を降してベルトが移動。
その王者、本間に5月14日、神奈川・新川崎駅小倉陸橋下広場特設リングでWXを破りワールド・エクストリームカップ優勝を果たしたザンディグが挑戦、レモン&ソルトデスマッチという、非常に痛みの伝わる試合形式で本間に勝ってしまい、初来日から僅か3か月でデスマッチ王座を獲得。大日本の頂点に立っています。
8月6日、秋葉原昭和通り口広場特設リングで行われた松永光弘&葛西純組vsザンディグ&ニック・ゲージ組のファイヤーデスマッチは2−1でザンディグ&ゲージ組が勝ちましたが、屋外会場の特性を生かしてリング運搬用トラックの天辺や自動車を使っての攻防が展開され、これまでリング上が酸欠状態になることから試合内容は期待外れもあったファイヤーデスマッチの弱点を克服したスペクタクル映画のような好試合となり、ファン、関係者から高い評価を得ています。
ファイヤーデスマッチで評価を上げた葛西でしたが、大日本を裏切りザンディグと手を組んでCZWに寝返ってしまいました。
00年11月23日、横浜文化体育館「BJWvsCZW WORLD WAR2000」(観衆3,000人発表)では賞金10万ドル争奪大日本vsCZW5対5全面対抗戦が行われました。
対抗戦はシングル3試合、タッグ1試合の全4試合(出場選手は5人)が組まれ、シングルは勝ち点1、タッグは勝ち点2が勝者チームに付与され、負けたチームが勝ったチームに対し10万ドルを支払わなければならないというルール。(試合は全て時間無制限1本勝負)
先ず先鋒戦はBJW認定(大日本認定改め)ジュニア・ヘビー級選手権試合、王者MEN'Sテイオー(大日本)に葛西(CZW)が挑戦。テイオーは前名はテリー・ボーイで、テリー・ファンクのオマージュレスラーでしたが、テリーの宿敵ブッチャーが使用したフォークを持ち出して葛西の額をメッタ打ち。
葛西もテイオーを場外でテーブルに寝かせておいてからの2階席からのダイブを見せるなど成長の跡を見せましたが、最後は有刺鉄線バットを葛西の足にねじ込んでの足4の字固めでギブアップ勝ちを奪い王座防衛、大日本が1勝し1点を獲得。
次鋒戦、大日本、シャドウWXとCZW、LOBOとのシングルマッチ、当初はWXがLOBOの持つCZWアイアンマン王座に挑戦と発表されていましたが、来日前にLOBOがベルトを獲られてしまいノンタイトル戦に変更。
WXはノンタイトル戦となった鬱憤をLOBOにぶつけ、持ち込んだ蛍光灯ボードを使ってのDDTからラリアットを決めて10分33秒に片エビ固めで勝利。大日本が2連勝で2点となりました。
副将戦はタッグマッチ、大日本、山川のパートナーは盟友、金村キンタロー(FMW)が助っ人参戦しワイフビーター&ジャスティス・ペイン組と対戦。ワイフビーターは電動芝刈り機で金村の腕の肉を刳る攻撃に出て金村は一時戦線離脱。
山川の孤軍奮闘状態が続きましたが金村が蘇生、場外で机の上に山川が押さえつけたワイフビーターにコーナーポスト最上段からのダイビング・ボディアタック、ワイフビーターが場外でダウンしている間に山川がリング上でペインにパワーボムからのフェイス・クラッシャー、11分49秒、片エビ固めで山川がペインを降し、大日本は3連勝の4点を挙げてセミファイナルの時点で対抗戦勝利、10万ドル獲得が確定しました。
そしてメインイベント、大将戦はBJW認定デスマッチ・ヘビー級選手権試合、ガラス&バーブドワイヤー(有刺鉄線)ボードデスマッチ、王者CZW、ザンディグに大日本、本間が挑戦。大日本は対抗戦で勝ちが確定しているとは言え、やはりメインで本間が勝ってベルトを取り戻さなければ意味がありません。
先手を打ったのはザンディグ、怪力で本間をコーナーのガラス&ボブワイヤーボードに投げ捨て式のパワーボム。さらにイスの上にボードを置いて、コーナーポスト最上段から雪崩式ブレーンバスター狙い。しかし、本間はこれをスーパーパワー・ボムで鮮やかな切り返し。
最後は15分56秒、本間が「大日魂」の黄色いTシャツを腕に巻いての渾身のランニング・エルボーからの片エビ固めでついにザンディグをフォール。デスマッチ・ヘビー級のベルトを奪回し、対抗戦を4戦全勝、5−0でストレート勝ちし10万ドルを手中に収めています。
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