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2020年12月27日23:18

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ありがとう!横浜文化体育館(110)

2013年に全日本プロレスの武藤敬司が、新しくオーナー兼代表になった白石伸生(スピードパートナーズ代表)との確執から所属選手と数名のフロントを連れて離脱、7月に設立を発表した団体が「WRESTLE−1」(レッスルワン)でした。

団体名の元は武藤とK−1を運営していた株式会社ケイ・ワン代表でもある正道会館の石井和義館長が組んで主催したイベント名で02年11月17日、横浜アリーナで第1戦が開催され、メインイベントではグレート・ムタとボブ・サップの異色のシングルマッチが組まれて、ムタがサップにフォール負け。

翌03年1月19日には東京ドームに進出、武藤はビル・ゴールドバーグ(総武線に乗って水道橋駅から降りて来て会場入りするシーンがオーロラビジョンに映り話題を集めた)とタッグを結成してブライアン・アダムス&ブライアン・クラーク組のクロニックを破りました。

しかし、メインイベントに組まれたサップとK−1「4Times Champion」アーネスト・ホーストが「アーネスト・ビースト」を名乗って行われたプロレスマッチがあまりにしょっぱい試合(ぎこちないスクールボーイでビーストことホーストのフォール勝ち)が不評を買い、またこの時期石井館長が脱税容疑で在宅起訴、逮捕されるという事件もあり、初期のWRESTLE−1は一旦は休止となりました。 

2シーズン目のWRESTLE−1はそれから2年後の05年8月4日の両国国技館で開催され、主催は株式会社ケイ・ワンからK−1の運営を引き継いだFEG株式会社(谷川貞治代表)が行い、GP形式によるトーナメントが行われました。1か月前の7月2日、さいたまスーパーアリーナでのWWE日本公演のダークマッチでエキシビションを行った曙がプロレスデビューを果たし、ムタと対戦し敗れました。敗れた曙は全日本プロレスの8月シリーズに参戦、「武藤部屋」入門を果たしました。

10月2日、国立代々木競技場第一体育館で行われたトーナメントではサップ、ムタ、ジャマール、鈴木みのるの4人が勝ち残り、12月10日、横浜アリーナで準決勝、決勝が行われる予定でしたが、資金繰り破綻からイベントは中止に、未完のトーナメントに終わりました。

それから8年、武藤は新たに起ち上げた新団体に「WRESTLE−1」と名付けました。旗揚げに参戦したメンバーはカズ・ハヤシ、真田聖也(SANADA)、近藤修司、征矢学、KAI、大和ヒロシ、浜亮太、中之上靖文、アンディ・ウーなど諏訪魔を除いた「武藤全日本」のメンバーがほぼフル参戦。武藤全日本生え抜きのBUSHI(Te−28こと清水哲也)は全日本から新日本プロレスにレンタル移籍しており、そのまま新日本ヘ移籍したため参加せず。

また、フリー参戦として船木誠勝、田中稔、金本浩二、桜庭和志ら「武藤人脈」の選手達が参戦、全日本プロレスで3代目PWF会長を務めていた衆議院議員の馳浩も武藤シンパであり、WRESTLE−1ヘ協力し、試合にもスポット参戦しています。

WRESTLE−1の代表取締役は武藤であり、武藤と共に全日本プロレスに参画し11年5月、神戸サンボーホール控室でのTARUによるスーパーヘイト暴行事件により代表を引責辞任した武藤に代わって代表取締役に就任指定た内田雅之も取締役としてフロント入りしていましたが、表に出てこない実のオーナーはTGC(トーキョーガールズコレクション)の運営会社だった「F1」を経営していた矢吹満こと玄満殖なる人物で、後に今年20年3月22日、埼玉県知事からの自粛要請に応えず、K−1を開催したことで悪い意味で世間に名前が知られてしまいました。

WRESTLE−1旗揚げ戦は13年9月8日、東京ドームシティのJCBホール(TDCホール)で行われ、2,500人満員の観衆を動員、メインイベントでは武藤がサップとの「チームレッスルワン」を結成し、レネ・デュプリ&ゾディアック組と対戦、10分20秒、武藤がゾディアックをシャイニング・ウィザードからの体固めで破り、セミファイナルにはKAIと団体の次期エースと目された真田がシングルで激突、同期対決となりましたが16分45秒にKAIがスプラッシュ・プランチャからの片エビ固めで勝利を飾りました。外国人ルートも旗揚げ戦からTNAのオーナー兼エースのジェフ・ジャレットが来日して早くから提携を開始しています。

14年にはハッスル→SMASH→WNC→WNC−REINAと所属団体を変えざるを得なかったTAJIRI一派がWNC−REINAの解散により、合流。他にAKIRA、児玉祐輔(ユースケ)、土肥孝司、村瀬広樹、黒潮イケメン二郎らが合流しました。

WRESTLE−1初の横浜文化体育館大会は旗揚げ戦から約3年後の16年8月11日、山の日に武藤全日本時代のビッグマッチのタイトルとしてファンに親しまれた「プロレスLOVE in横浜」(ガオラ収録、観衆1,902人満員発表)として開催されています。

メインイベントはWRESTLE−1チャンピオンシップ、王者KAIに12年の全日本プロレスオーディションに合格し、すぐにアメリカ修行に出発、現地でデビュー戦を行い、旗揚げに際し帰国、武藤と行動を共にした稲葉大樹が挑戦。21分59秒、極反り卍固めでKAIをギブアップさせて新王者となっています。

セミファイナルには武藤とほぼ入れ代わりとなり全日本プロレス入りした秋山準が武藤退団後の生え抜き若手である野村直矢&青柳優馬組を引き連れて参戦、武藤&土肥&熊ゴロー組と対戦、21分51秒、秋山がエクスプロイダーからの片エビ固めで土肥を破り、WRESTLE−1と全日本プロレスの対抗戦は全日本軍に凱歌が上がりました。

イケメン試練の七番勝負第6戦は新日本プロレスの飯伏幸太とのシングルマッチ、12分37秒、飯伏がシットダウン式ラストライド(パワーボム)からのエビ固めで勝利。イケメン七番勝負は6戦6敗。

WRESTLE−1クルーザー級ディビジョンチャンピオンシップ、王者鈴木鼓太郎(フリー)に児玉が挑戦。16分57秒、サーヴィカル・ブレイクからのエビ固めで児玉がベテラン鼓太郎を降し、クルーザー級もベルトが移動しています。

カズ・ハヤシはザ・グレート・サスケ&ディック東郷と懐かしのみちのくプロレス黄金時代トリオを結成、近藤&“brother “YASSHI&大鷲透組のブードゥー・マーダーズと対戦。15分13秒、東郷がYASSHIを得意のダイビング・セントーンからの片エビ固めで撃破しています。

河野&ジェイク・オーメン組vs火野裕士(ZERO1)&KAZMA SAKAMOTO(フリー)組vsTAJIRI&田中稔(フリー)組vs葛西純(FREEDOMS)&MIKAMI(DDT)組の4WAYハードコアルールタッグマッチは10分37秒、河野がSAKAMOTOをイスの上でのダブルチョーク・スラムからの片エビ固めで破り、河野&ジェイク組の勝利。

村瀬&大家健(ガンバレプロレス)&翔太&三富正行組とその経営手腕を買われ、WRESTLE−1にスーパーバイザーとしてフロントでも活躍していた高木三四郎&アンディ・ウー&吉岡世起&藤村幸平組の8人タッグマッチは9分22秒、村瀬がアンディのマスクを剥がし、咄嗟に顔を手で覆ったところを首固めに丸め込みました。

第1試合の大和ヒロシ復帰戦、大和&立花誠語&頓所隼組とNOSAWA論外&MAZADA&KIKUZAWA(菊澤光信、菊タロー)組の東京愚連隊の6人タッグマッチは10分13秒、MAZADAの正田落としからの片エビ固めに大和がフォール負けを喫し、復帰戦を白星では飾れませんでした。
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