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2020年12月23日22:16

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ありがとう!横浜文化体育館(106)

2001年以降、21世紀に入ってから旗揚げされた団体の中でも、横浜文化体育館に進出した団体は男女問わず多数ありますが、異色と言っていいのが06年にさくらえみが旗揚げした女子プロレス団体「アイスリボン」です。

94年にIWAジャパンで、本名の元川恵美でデビューしたさくらは連日市来貴代子とのシングルマッチが組まれ、市来に試合でいじめられてリング上で泣き出すような気の弱いタイプの選手でしたが、市来がIWAを抜けてから本領を発揮、97年8月13日には北沢タウンホールでルナ・バションを破りAWF世界女子王座を獲得。

98年には全日本女子プロレスに参戦、ファイヤーバード・スプラッシュを使いこなすまで成長し99年にはIWAジャパンを離れフリーに。その後は団体に属することなく活躍していましたが、06年、独自の発想でアイスリボンを旗揚げ。「見てるより、やる方が楽しい女子プロレス」、「プロレスでハッピー」をキャッチフレーズに、「さくらえびキッズ」と呼ばれた小中高校生や普通のOL、主婦などに広く門戸を開放し入口のハードルを思い切り下げて1からプロレスを教えて試合をさせるシステムを構築しました。

でんぐり返し、マット運動の延長線上にあるプロレスとして従来の女子プロレスとは一線を画し、リングを使わないマットを使ったプロレスを展開。埼玉県蕨市に道場を借り、最初は千本桜ホール、市ヶ谷アイスボックス、蕨アイスリボン道場といった小規模会場で20〜30人程度の観客を集めて開催されていました。08年からはリングを使っての興行を並行して行うようになりました。 

さくらの他には大日本プロレスの映像制作をしていた株式会社ネオプラスの佐藤肇社長が運営に関わりました。

09年8月30日には初の聖地、後楽園ホール大会「不思議の国のアイス」を開催し満員にしてみせました。12年には創業者であるさくらが退陣、佐藤社長がフロントとして興行面を全面的に担当することになりました。さくらはタイに飛び、タイ人のレスラーを育てるという新たな道を歩んでいきます。

そのアイスリボンですが、横浜大会は200〜300人収容のが横浜ラジアントホールで「横浜リボン」と題した興行を行って来ましたが旗揚げから実に10年経過した16年5月4日、「10年目の到達点」と題した10周年記念興行を横浜文化体育館で開催(観衆1,552人発表)しています。

メインイベントはICE✕∞選手権試合、王者世羅りさに優華が挑戦、11分18秒、世羅がダイビング・ダブルニードロップからの片エビ固めで勝ち王座を防衛。

セミファイナルにはアイスリボン創業者であるさくらが登場、高橋七奈永(奈苗、シードリング)とベテランコンビを結成し、団体を牽引しているエース、藤本つかさ&中島安里紗(シードリング)組と対戦、23分5秒、ヴィーナスシュートからの片エビ固めで藤本がさくらを破り創業者である「さくら超え」を達成しています。

セミ前には「女子プロレス界の横綱」里村明衣子(センダイガールズ)が参戦、つくしとシングルマッチで対戦、力の差は遺憾ともし難く、11分6秒、デスバレーボムからの片エビ固めでつくしを寄せ付けず完勝。

雪妃真矢はヒールである雪妃魔矢として登場、魔矢として闘うのは、アウェイである尾崎魔弓のOZアカデミーに「正危軍」としての時がほとんどですがホームリングで雪妃魔矢七番勝負として実力者、木村響子と対戦、雪妃のセコンド、尾崎がチョッカイを出す中、木村のスリーパーホールドで雪妃は失神、13分1秒、レフェリーストップによる木村のTKO勝ちとなりました。

トライアングルリボン選手権試合、王者チェリー(フリップ)に弓李が挑戦、6分6秒、ネ・コヒストラル(マヒストラル)で弓李がフォール勝ちしベルト移動。新王者となりました。

柊くるみが負傷から復帰、復帰戦は豊田真奈美(フリー)&テキーラ沙弥と組んで星ハム子&宮城もち&藤田あかね組と対戦、14分3秒、もちがくるみをダイビング・ギロチンドロップからの体固めで降し、復帰戦を飾ることは出来ず。

初期のアイスリボンを彷彿とさせるリング&マット4WAY変則タッグマッチ、松本都(崖の淵プロレス)&235(フミコ)&植木崇行(大日本プロレス)組vs村上和成&パピヨン朱美組vs佐々木貴&GENTARO(いずれもFREEDOMS)組vs「ヤンキー二丁拳銃」宮本裕向(666)&小高イサミ(BASARA)組の4チームがリングとマットに別れ対戦、松本組のみ3人。12分3秒、松本が村上をスクールボーイに丸め込んだところを全員が覆いかぶさってカウント3が入り、松本が「平成のテロリスト」からピンを奪うという大金星(?)。

第1試合は「まるこ軍vs長浜軍」長崎まるこ&松本浩代(フリー)&べーカーノワール組と長浜浩江&真琴(WNC−REINA)&水波綾(センダイガールズ)組の6人タッグマッチは10分30秒、長崎が長浜をまるコロリン(エビ固め)でフォールしまるこ軍に軍配が上がりました。

10年間で退団してプロレスをやめてしまった選手も多数いれば、他団体へ移籍してしまった選手も多数おり、市場原理からいってやむを得ない事だと思いますが、それでも志田光、RIHOのように世界的なレベルのレスラーを多数産み出したさくらの手腕は高く評価すべきだと思います。
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