96年初のJWP横浜文化体育館大会は4月7日、「THE HIT MAKER」開幕戦の特別興行「THUNDER QUEEN横浜 LIGHT UP NIGHT」(テレビ収録、観衆4,300人満員発表)として開催されました。女子プロレス界も対抗戦ブームが下火となり、同じ満員発表でも前回の4,950人→4,300人と動員では苦戦しました。
この大会は第2〜4試合までの3試合をライトアップ・シングルゾーン、第5試合〜メインイベントまでをライトアップ・タッグゾーンとして前半をシングル、後半をタッグに分けて試合を行いました。
メインイベントはJWPvsガイアジャパンの対抗戦、デビル雅美&久住智子&宮口知子組と長与千種&里村明衣子&加藤園子組の対戦。若手の中でも進境著しい久住が里村を22分35秒、エビ固めに丸め込んで3カウントを奪い、JWP軍に凱歌が上がっています。
セミファイナルはJWPと全日本女子プロレスの混成チーム同士のタッグマッチ、ダイナマイト関西&井上貴子組と尾崎魔弓&井上京子組の激突となり28分41秒、貴子が反則の顔面へのパンチ攻撃を尾崎に見舞い、体固めでフォール勝ち。敗れた尾崎は貴子にJWP式のストリートファイトマッチ、「ドレスアップ・ワイルドファイト」での一騎討ちを要求しました。
キューティー鈴木&福岡晶組vsエステル・モレノ&矢樹広弓組の一戦は22分31秒、前方回転エビ固めで福岡が矢樹を降しています。
前半はシングルゾーン、コマンド・ボリショイと天野理恵子は16分48秒、ボリショイがクルック・ヘッドシザースでギブアップ勝ち。宮崎有妃と本谷香名子のシングル戦は、11分44秒、本谷がカベルナリア(ルチャリブレのジャベの一種、うつ伏せにした相手の両足を自らの両足で踏みつけて動けなくしてからキャメルクラッチのように顎を絞め上げる拷問技)でギブアップさせました。
キャンディー奥津とさぶろうの一戦は12分8秒、ジャーマン・スープレックスホールドで奥津の完勝に終わりました。
この日の第1試合で菅生裕美が引退試合を行い、先輩である能智房代と対戦し10分時間切れ引き分け。引退後はJWPのレフェリー、テッシー・スゴー(当時話題となった統一教会で合同結婚式を行うとして注目を浴びた勅使河原秀行氏に似ていたという理由で命名された)に転向、現在も後継団体のPURE−Jでレフェリーとして活躍中です。
観客動員は不入りに終わったものの、全女96年8月12、13日の両日、日本武道館で行われた「ディスカバー・ニューヒロイン 真夏の夜の武道館」(ベースボール・マガジン社主催)では団体のエースと若手がタッグを組んだディスカバー・ニューヒロインタッグトーナメントで関西&久住組が決勝で全女のアジャ・コング&田村欣子組を破って優勝。久住は各団体若手の中でも成長株として注目を集めました。
しかし、10月13日に2度目の両国国技館に進出した「両国BIG PROJECT」が主催者発表は10,003人と10,000人超えで発表したものの、空席が目立ちました。メインイベントで関西とアジャが越境怪物タッグを結成し、デビル&井上京子組に敗戦、みちのくプロレス勢を入れた男女混合6人タッグマッチなども行われましたが、対抗戦らしい緊張感に欠け、内容、観客動員とも前回の95年6月16日の大会を下回っていたと思います。
JWPの団体としての興行人気のピークはこのあたりまでだったと考えるのが妥当でしょう。
翌97年には1月に男性ファンの多かった矢樹が結婚の為引退を発表、3月9日の後楽園ホールで引退試合を行っています。(その後フリーとして復帰)。
人気回復を推し量るべく、JWPにも世代交代の波が押し寄せました。団体の看板タイトルであったJWP認定無差別級王座は団体旗揚げイヤーの92年12月に初代王座決定トーナメントに優勝した関西が初代王者となり以後スーパーヒール・デビル雅美→関西と移動しましたが、97年4月8日、後楽園ホールで福岡がコーナーポスト最上段からのムーンサルト式ダイビング・フットスタンプで関西を破り、第4代王者となっています。
ちなみにこの日のセミファイナルでは97年4月29日、FMW横浜アリーナでの引退試合を控えた工藤めぐみがJWP初参戦、RIE(中村理恵、バッドナース中村)と組んで尾崎&天野組とドレスアップ・ワイルドファイトでぶつかりましたが、尾崎がテキーラ・サンライズでRIEをフォールしJWP組の勝利に終わりました。(10日後のFMW4月18日、後楽園ホール大会に尾崎が出場、工藤とノーロープ有刺鉄線バリケードボードデスマッチで対戦、工藤がスピニング・クドウ・ドライバーで勝ちシングルではリベンジを果たしている)
そんな状況で迎えた97年6月8日、JWP6月シリーズ「MERCY MERCY97」特別興行、横浜文体大会「THUNDER QUEEN IN横浜97」(テレビ収録、観衆3,800人発表)は満員マークはつかず。
メインイベントは78年に全女でデビューを果たしたデビルの20周年記念試合(プロレス界は前倒しで記念イベントを開催することが多い)JWP&ガイア混成チームによる4対4イリミネーションマッチ、デビル&長与&宮口&里村組vs団体の枠を超えて結成されたOZアカデミー、尾崎&天野&シュガー佐藤&永島千佳世組。
�ゝ楔�(10分2秒、雪崩式バックドロップ→片エビ固め)永島�∈監�(14分54秒、ダイビング・エルボードロップ→体固め)宮口��デビル(21分46秒、ローリングセントーン片エビ固め)佐藤�ぅ妊咼�(27分45秒、デビル・ドライバー→エビ固め)天野�ト�崎(32分10秒、パワーボム→エビ固め)里村�θ�崎(35分28秒、変形エビ固め)デビル��長与(38分13秒、スーパーフリーク→エビ固め)尾崎 1人残りでデビル&長与&宮口&里村組の勝ち。(試合時間はトータルタイム)デビルは決勝フォールは残念ながら逃しましたが佐藤、天野を連破しています。
セミファイナルはJWP認定無差別級選手権試合、王者、福岡に久住が挑戦、18分21秒、福岡がエビ固めに久住を丸め込んで王座初防衛に成功。
持病の腰痛の悪化から引退を発表した奥津が引退カウントダウンマッチ「FINAL RUNNING PART1」第1戦で関西と対戦、17分15秒、スプラッシュマウンテンの前に沈んでしまいました。
キューティー鈴木&本谷香名子&府川由美(全女)組のアイドルトリオとプラム麻里子&コマンド・ボリショイ&元川恵美(IWAジャパン)組の一戦は17分5秒、ラ・マヒストラルで本谷が先輩であるプラムから丸め込みながら3カウントを奪いました。まさかのフォール負けにプラムは悔しさを剥き出しにしていましたが、この2か月後に、ショッキングな事故が起きてしまいます…。
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