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2020年10月06日05:13

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ありがとう!横浜文化体育館(27)

31年前の本日、89年10月6日名古屋・露橋スポーツセンターで旗揚げした大仁田厚率いる日本初の本格的インディーズ団体FMWは「何が飛び出すかわからない」奇想天外な発送で従来のプロレス興行の概念を覆しました。

FMWは「フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング」の略で、その名前の通り青柳政司、松永光弘ら誠心会館の空手家、テコンドーのリー・ガクスー、外国人の怪しい空手家を招聘。また初の男女混合団体(国際プロレス女子部は国際プロレスの所属ではなかった)として男女混合ミックスドマッチも開催して話題を集めています。

女子部は90年3月10日、後楽園ホールに元全日本女子プロレスの工藤めぐみ、豊田記代、天田麗文の「アウトブレーカーズ」が乱入しそのまま入団、またターザン後藤夫人だった(当時)デスピナ・マンタガスも参戦し層が厚くなりました。

90年8月4日、汐留レールシティでの大仁田とターザン後藤の「ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ」は大きな波紋を呼び、週刊プロレスもプッシュ、地上波でも特集番組が放送され、大仁田は「涙のカリスマ」として新時代のニューヒーローとなりました。

91年9月23日には川崎球場に進出、92年9月19日には横浜スタジアム、93年5月5日には2度目の川崎球場、8月22日には阪急西宮球場でも興行を行い、もはやインディーズとは呼べないほどの力を付けていました。

FMWの横浜文化体育館初進出は団体旗揚げ3年後の92年11月27日、「世界最強ストリートファイト・タッグリーグ戦」第8戦(観衆4,550人満員発表)。

聖地、川崎球場をビッグマッチの拠点としていたFMWは川崎近郊で且つ神奈川県でもインディーズにとっては大会場にあたる横浜文体はマーケティング戦略的に回避していた部分はありますが、川崎球場の成功で満員に出来る自信がついたのでしょう。

メインイベントは公式戦、大仁田&グリゴリー・ベリチェフ組とT後藤&ビッグ・タイトン組が対戦、12分30秒、ダイビング・ボディプレスからの体固めでT後藤が大仁田から直接フォールを奪ってT後藤&タイトン組が勝利。

新日本プロレスより移籍したタイガー・ジェット・シンはカリーム・スーダンをコブラクローで破り、ザ・シークの甥であるサブゥーvsタイガー・ジェット・シンJr(タイガー・アリ・シン)の注目のシングルマッチはサブゥーの反則勝ち。

94年5月5日川崎球場でWARの天龍との電流爆破マッチに敗れた大仁田は引退を宣言、翌95年5月5日の同じ川崎球場大会まで1年かけて引退ツアーを行うことを発表しています。

FMWの横浜文体2回目は94年7月31日、「日本全国縦断 大仁田厚メモリアル引退ツアー ラストファイト〜最終章〜7月シリーズ」最終戦(観衆5,625人超満員発表)でした。私はこの興行は生観戦しています。

メインイベントはミスター・ポーゴ&大矢剛功組の保持する世界ブラスナックル・タッグ王座に大仁田&松永組が挑戦。15分52秒、大仁田がサンダーファイヤー・パワーボムからのエビ固めで大矢をフォールし王座を獲得しています。

セミファイナルでは当時のFMW2代外国人エースでトップ争いの抗争をしていたザ・グラジエーターとビッグ・タイトンがシングルマッチで激突。10分33秒、スピードで上回るグラジエーターがアッサムボムからのエビ固めでタイトルを降しました。

T後藤は超電戦士バトレンジャーZとシングルマッチを行い、イスの上へのフェイスバスターを見舞って失神させてレフェリーストップ勝ち。

WWA世界女子&インディペンデントワールド世界女子二冠王者の豊田記代改めコンバット豊田は鍋野ゆき江と防衛戦を行い、11分31秒、コンバット・ドライバーからの体固めで撃破し王座防衛を果たしました。

翌95年3月30日、「日本全国縦断 大仁田厚メモリアル引退ツアー ラストファイト〜最終章〜3月シリーズ」最終戦(観衆5,200人超満員発表)大会ではメインイベントで大仁田の化身であるグレート・ニタvsポーゴの化身であるポーゴ大王によるノーロープ有刺鉄線バリケードダブルヘル・デスマッチが行なわれ、13分58秒、ポーゴ大王が凶器のノコギリをニタの腹部の上に乗せての体固めでポーゴ大王が勝利を収めました。

3日後の4月2日、東京ドームで行われたベースボール・マガジン社主催「夢の懸け橋」でFMW提供による同一カードの再戦が行なわれ、この時はニタが勝ちリベンジを果たしています。

セミファイナルはT後藤&大矢組がFMW生え抜きであるミスター雁之助(本田雅史)&新山勝利(ザ・シューター)組と対戦。33分53秒、新山が大矢のバックドロップを押し潰しての片エビ固めでフォール勝ちするという金星を挙げて雁之助&新山組に軍配が上っています。

WWA世界女子&インディペンデントワールド世界女子二冠王者となっていた工藤めぐみは猛毒隊のバッドナース中村(中村理恵)の挑戦を受けて防衛戦を行いました。

実力的には工藤が数段上でしたが、中村のセコンドについた猛毒隊のシャーク土屋、クラッシャー前泊が乱入を繰り返し、9分12秒、3人がかりのイスの上での合体式パイルドライバーからの体固めで中村が工藤から3カウントを奪って、二冠王座を強奪してしまいました。

引退試合を前にT後藤、雁之助、フライングキッド市原がFMWを退団するという事件がありましたが、95年5月5日、川崎球場で愛弟子ハヤブサ(江崎英治)を破って大仁田は引退。

5月17日、深谷市民体育館からハヤブサ、田中正人(将斗)、工藤を中心とした新生FMWで再スタートを切りましたが大仁田のワンマン団体だった為にファンが「大仁田ロス」に陥り観客面では多いに苦戦を余儀なくされています。

ですが、ハヤブサ、田中、工藤の頑張りや松永、W☆ING金村、保坂秀樹、非道のW☆ING同盟、ベテラン大矢、グラジエーター、スーパー・レザー(コーポラル・マイク・カーシュナー)、ホーレス・ボウダーらの外国人、女子部も土屋、前泊らヒールの活躍により、後楽園ホールを中心にじわじわと人気回復して来ました。

映像面においてもGAORAの中継の他。大仁田時代のBMGビクターに代わって東芝EMIがオフィシャルビデオを発売していくことで支援。

新生になって初の横浜文体大会は12月21日、「イヤーエンド・センセーション」最終戦(観衆5,500人超満員発表)。

メインイベントにはみちのくプロレス勢がゲスト参戦、ハヤブサ&ザ・グレート・サスケ&中川浩二組vsスペル・デルフィン&リッキー・フジ&TAKAみちのく組のスペシャル6人タッグマッチ。華麗なる空中殺法の共演で観客を沸かせ、17分14秒、ハヤブサがフェニックス・スプラッシュからの体固めでリッキーを破りました。

セミファイナルはW☆ING対決、松永&保坂&ジェイソン・ザ・テリブル組とSレザー&金村&非道組がカリビアン・バーブドワイヤー・スパイダーネット・ダブルヘル・デスマッチで対戦。身内同士の対戦は甘くなりがちですが、デスマッチの内容でFMW本隊を食ってやろうとスタートから遠慮ない潰し合いに。

14分42秒、ジェイソンが保坂との合体雪崩式パワーボムで非道をフォール。松永&保坂&ジェイソン組が勝利。

翌96年5月5日、新生になって初の開催となる川崎球場大会で引退することをを表明したコンバット豊田はJd'のバイソン木村と組んで工藤&全日本女子プロレスのアジャ・コング組と「全女(昭和)61年組」同窓マッチで対戦。

22分12秒、工藤が雪崩式前方回転エビ固めでバイソンをフォール。C豊田は勝つことが出来ませんでしたが「このメンバーで試合をするのはこれが最後になると思うが、試合出来て感無量」とコメントしています。(翌96年3月31日、全女横浜アリーナでこの4人に同じ全女61年組のKAORU、Coogaを加えた6人タッグマッチが実現)

田中はポーゴとチェーンデスマッチで対戦も健闘虚しくロープ越しに首を絞められて宙吊りとなり失神KO負け。9月5日の札幌中島体育センターで藤原組の手に渡った世界ブラスナックル・タッグ王座ですが、この日は大矢&ボウダー組が王者チーム、藤原喜明&池田大輔組に挑戦。17分38秒、大矢が池田をバックドロップからの片エビ固めで破りベルトをFMWに戻すことに成功しています。
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