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2020年09月16日22:50

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ありがとう!横浜文化体育館(8)

平成に入って初の新日本プロレス横浜文化体育館大会は89年3月16日「ビッグ・ファイト・シリーズ」最終戦。猪木は前88年、ソ連ヘ飛びロシア人レスラー「レッドブル軍団」と契約。起爆剤とでも言うべき東京ドームへの初進出を4月24日に行うと発表。3月4日から、六本木の新日本プロレス事務所で電話予約の受付が開始されていました。

横浜文体大会は4,550人(満員)発表の観客を動員。平日木曜日開催でしたがまずまずの入りでIWGP3大タイトルマッチを開催。メインイベントは藤波が新日本プロレス初登場「南部の帝王」、「ザ・キング」ジェリー・ローラーを20分25秒、ローラーのブレーンバスターを押しつぶしてのエビ固めで破り、ヘビー級王座を7度目の防衛。

ローラーは85年1月に全日本プロレスに初来日していますが、終盤1週間の特別参加であり、ほとんどが一緒に来たジミー・バリアントとのタッグマッチばかり。来襲したジャパンプロレス勢の陰にかくれ真価は発揮出来ず…。

ローラーの得意技、コーナーポスト最上段からのダイビング・フィスト・ドロップを下から藤波がローラーの拳を手で掴んで切り返す、これがプロレスの醍醐味であると私は思っています。藤波のあらゆるタイプに対応出来る臨機応変なマット裁きが出た試合でした。

ジョージ高野&スーパー・ストロング・マシン組の「烈風隊」がマサ齋藤&長州力組に19分20秒、リングアウト勝ちしタッグ王座を獲得。世代交代の波が徐々に見られて来ました。ジュニア・ヘビー級王者越中詩郎は馳浩に14分50秒、ノーザンライト・スープレックスホールド(北斗原爆固め)で敗れ王座から転落。3つの王座のうち2つが移動しました。 

また、2月22日の両国国技館で長州にリキラリアット6連発を食らい、前年7月の札幌に次いで2度目のシングルマッチでのフォール負けを喫した猪木はこのシリーズ連日第1試合に出場。最終戦のこの日も第1試合に出て、藤原喜明を卍固めで破りました。

その藤原と、ヨーロッパ遠征から帰国した船木優治(誠勝)、鈴木実(みのる)は当月末に新日本プロレスを退団し新生UWFへ移籍。

6月16日、「サマー・ファイト・シリーズ」開幕戦後楽園ホールのリングで猪木が7月に行われる参院選に出馬を表明。以後はスポット参戦のセミリタイアとなり坂口征二が新日本プロレスの社長に就任。従来からの山本小鉄、藤波辰巳に加えて出戻りのM齋藤、長州も役員となり体制が一新されました。

IWGPヘビー級王座は藤波→ビッグバン・ベイダー→サルマン・ハシミコフ→長州→ベイダーと移動。前88年に旗揚げした新生UWFが完全決着主義、実力主義を前面に押し出し観客の支持を得ていたことに影響したか、新日本プロレスはフェンスアウトルールを撤廃、新日本も全日本プロレスも両者リングアウトが激減。その代わり、王座移動も頻繁に行われるようになりました。

9月21日の横浜文体大会はベイダーのIWGPヘビー級王座に凱旋帰国の橋本真也が挑戦。10分8秒、体固めでベイダーが勝ち前日の20日、大阪城ホールでのクラッシャー・バンバン・ビガロ戦に次いで連日の王座防衛。外国人選手としては異例の長期政権を築いていくことになります。

IWGPジュニア・ヘビー級王者佐野直喜はオーエン・ハートを18分31秒、ドラゴン・スープレックスホールド(飛龍原爆固め)で破り王座防衛。佐野は翌90年にはG高野と共に新団体SWSに移籍します。

この日行われた獣神ライガー&野上彰(AKIRA)&飯塚孝之(高史)vs越中&小林邦昭&星野勘太郎組の6人タッグは17分4秒、ライガーが星野をラウンディング・ボディプレスからの体固めで破っていますが試合後にライガーと星野が喧嘩でやり合う展開となりました。

91年1月17日横浜文体大会(観衆5,160人超満員発表)。腰のヘルニアから1年3か月に亘る長期欠場をし、前90年9月30日、猪木のデビュー30周年記念大会で越中とのエキシビションマッチで復帰した藤波はリングネームを辰爾と改めて、12月26日には浜松アリーナで長州を破りIWGPヘビー級王座にカムバックしていますが、初防衛戦の相手は元王者のベイダー。

新日本プロレスは前90年暮れに業務提携を締結したWCWとの提携第1弾ビッグマッチとして3月21日に東京ドームで「スターケードIN闘強導夢」の開催が決まっており、メインイベントでNWA世界ヘビー級王者リック・フレアーとIWGPヘビー級王者藤波のダブルタイトルマッチを発表していただけに藤波にとっては負けられないところでしたが…

12分57秒、ビッグバン・クラッシュからのラリアットの前にフォール負けを喫し王座転落。ドーム決戦に暗黒が立ち込めました。3月4日、広島サンプラザでベイダーに勝ち、辛うじてドーム大会の17日前に王座を奪回しています。

セミファイナルは長州&馳組とM齋藤&蝶野正洋組で13分37秒、M齋藤がバックドロップからの体固めで馳をフォール。武藤敬司はヨーロッパCWAのトップ、ムッシュ・ランボーを10分47秒、ムーンサルトプレスからの体固めで降しています。
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