全日本プロレス一行は「ニューイヤー・ウォーズ SUPER BATTLE86」終了後、2月13日より初の台湾遠征を行っています。
台湾へは前85年9月に新日本プロレスが招聘され、「インターナショナル・ワールド・レスリングマッチ」として台北、高雄を中心に全6大会を行い、盛況に終わっていますが、今回は全日本プロレスが招聘されました。
「蒋介石総統生誕100周年記念プロレス国際大試合」と銘打ったイベントで今回は全4大会。全日本プロレスからは馬場、鶴田、天龍、タイガーマスク、石川敬士、マイティ井上、グレート小鹿、大熊元司、サムソン冬木、渕正信、百田義浩、百田光雄、小川良成が参加。また、ハル薗田は台湾限定のマスクマン、スーパー・ドラゴンとして外国人側より参戦しています。
台湾の現地レスラーとしてライオン・キングが台湾出場した他、外国人勢は先頃亡くなったジャイアント・キマラ(カマラ、アフリカ代表)、ロパティ・ツゥイサオ(アメリカ代表)、カール・フォン・スタイガー(ドイツ代表)、キニー・ポポ(ハワイ代表)と言ったメンバーが出場。ジャパンプロレス、国際血盟軍の参加はなし。
第1戦は2月13日、高雄市体育館(観衆4,300人発表)大会。初戦はいささか寂しい入りとなりました。
メインイベントは馬場&天龍組がキマラ&ポポ組と対戦、10分12秒、馬場がポポをカウンターの16文キックから片エビ固めに決めて馬場&天龍組の完勝。
セミファイナルには地元の英雄Lキングが登場、小鹿とタッグを組んでスタイガー&ツゥイサオ組と対戦、13分58秒、外国人側の反則負けとなっています。
鶴田はセミ前でロッキー羽田とのシングルマッチ。鶴田と羽田は羽田が凱旋帰国した77年5月以降、タッグを組んだり、チャンピオン・カーニバル公式戦では年1回の対戦をしてきましたが、羽田が内臓疾患により欠場、復帰後はポジションが下がってしまった為、日本で対戦することはなくなっていました。
試合は12分8秒、鶴田が逆さ押さえ込みでフォール勝ち。バックドロップを使わなかったのはかつて自分を持ち上げてくれた先輩に対する配慮かと思われます。
台湾ではビデオが市中に廻り、訪台前から人気の高かったタイガーマスクはSドラゴンとのマスクマン対決、16分45秒、鮮やかなダイビング・ボディアタックからタイガーマスクのフォール勝ち。
石川&M井上組vs大熊&渕組は30分時間切れ引き分け。冬木と百田義のシングルマッチは11分28秒、エビ固めで冬木の勝ち。百田光と小川のシングルマッチは11分20秒、片エビ固めで百田光が若手の小川を退けています。
2月14日の第2戦は第1戦と同じ高雄市体育館(観衆5,800人発表)大会。前日の大会を観た観客からは口コミで広がったか1,500人増員しました。
全日本プロレスの御大・馬場と地元台湾の英雄、Lキングがメインイベントでタッグを結成、スタイガー&ツゥイサオ組の独米連合軍と対戦。10分57秒、Lキングがツゥイサオをカウンターの水平チョップから体固めに決めて馬場&Lキング組の完勝。
セミファイナルでは大熊vsキマラのシングルマッチが実現。前85年8月2日、ジャパンプロレス札幌中島体育センターでのキマラ初来日第1戦と同じ組み合わせとなりました。ジャパン軍団相手には闘志溢れるファイトでベテラン健在ぶりを見せつけた大熊でしたが、2m、180kgの怪物キマラには歯が立たず、6分33秒、フライング・ボディプレスからの体固めでキマラが大熊を圧殺しています。
鶴田は天龍との鶴龍コンビでセミ前に登場、Sドラゴン&ポポと対戦、14分45秒、鶴田がポポをバックドロップからの体固めに決めて、インターナショナル・タッグ王座から転落して初めての鶴龍コンビの試合を勝利で終えました。
現地人気の高いタイガーマスクは渕正信とシングルマッチで対戦、14分59秒、ジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ち。台湾の観客から大声援を受けています。
石川&M井上組vs小鹿&羽田組は19分8秒、石川が羽田を回転エビ固めに決めて石川&M井上組の勝利。
冬木と百田光のシングルマッチは12分1秒、スピンキックからの片エビ固めで冬木が勝ち、「百田超え」を果たしました。第1試合の百田義と小川のシングルマッチは13分25秒、逆エビ固めで百田義がギブアップ勝ちを奪っています。
ジャパンプロレス、国際血盟軍、外国人選手が加わる国内興行では1興行あたりの試合数が10を超え、10分前後で試合が終わることが常でしたが、試合数もジャパン移籍前に戻り、選手達も伸び伸びと試合を楽しんでいたように感じます。
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