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2020年08月09日23:38

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ジャンボ鶴田怪物伝説(694)

「ニューイヤー・ウォーズ SUPER BATTLE86」参加外国人のプロフィールの続きです。

初来日、序盤戦1月1日、後楽園ホール〜1月8日、松山・愛媛県民館まで特別参加のパワーリフティング元世界王者、トム・マギー。62年カナダ・バンクーバー出身の23歳。ボディビルとウェイトリフティングで身体を鍛え、81年には19歳の若さでパワーリフティング世界王者となりました。82年にはインターナショナル・パワーリフティングコンテストに優勝。

また怪力世界一を決めるワールド・ストロングマン・コンテストにも3年連続出場(92年1月4日、新日本プロレスの東京ドーム大会に来日したビル・カズマイヤーは優勝の常連)しました。85年にミスター・ヒトにスカウトされてプロレス入り。

今回ヒトの売込みによって初来日が実現。しかしプロレスラーとしてではなく、パワーリフティングの元世界王者として1月1日、後楽園ホールで長州力と「異種格闘技戦」で対戦が決定。パワーリフティングが格闘技がどうかは疑問ですが、胡散臭さ満載感がアリアリです。

これまでヒトの売込みと言えば、79年12月13日、新日本プロレス、京都府立体育館で「カナダの現職警官であり空手家」という触れ込みのキム・クロケード(実際はプロレスラー、76年1月の国際プロレス「新春パイオニア・シリーズ」に初来日が発表されていたが交通事故による負傷を理由にキャンセルされている)、82年2月9日、新日本、大阪府立体育会館で猪木挑戦を表明していた士道館空手のハシム・モハメド(実力が及ばず猪木戦は実現せず)のグローブマッチの対戦相手を務めたローズン・ブルー(こちらもプロレスラー)、前85年8月のジャパンプロレス「サマー・ドリーム・フェスティバル」に初来日した黒人マスクマン、ビッグ・ブラック・モンスターなど…

ダイナマイト・キッド&デービーボーイ・スミスを新日本から引き抜いて全日本プロレスに売り込んだ以外はどうしようもないのばかりで、ブッカーとしての実力には大いに疑問符がつくばかり。マギーも期待よりも不安の方が先に立ちました。

1月9日、岩国市体育館〜最終戦2月5日、札幌中島体育センターまで特別参加のバリー・ウィンダム&マイク・ロトンド組のUSエキスプレス。

リーダーのウィンダムはご存じブラックジャック・マリガンの長男。83年11〜12月の「世界最強タッグ決定リーグ戦」にロン・フラーと組んで参加して以来2年1か月ぶり2度目の来日。前回は初来日で期待されていましたが、阿修羅・原&マイティ井上組、ザ・モンゴリアン(ジン・ルイス、テキサス・レッド)&鶴見五郎組に勝っただけの2勝、4点と不本意な成績に終わりました。

84年にフロリダでロトンドと共にUSエキスプレスを結成、ロン・バス&ブラック・バート(リック・ハリス)組を降してフロリダ地区のUSタッグ王座を獲得。同年末には2人揃ってWWFに引き抜かれ、1月21日にはコネチカット州ハートフォードで新日本プロレスのレギュラーだったディック・マードック&アドリアン・アドニス組を破りWWF世界タッグ王座を獲得。

同年3月31日にニューヨークMSGで開催された「レッスルマニア」でアイアン・シーク&ニコリ・ボルコフ組のイラン、ロシア反米連合に敗れ転落も6月17日ニューヨーク州パプキシーで王座奪回に成功。しかし8月24日ペンシルバニア州フィラデルフィア・スペクトラムアリーナにおいてグレッグ・バレンタイン&ブルータス・ビーフケーキ組に敗れ再び王座転落、10月にWWFをリリースされ、今回の来日となりました。

初来日となるロトンド(IRS、マイケル・ウォールストリート)は58年フロリダ州出身、シラキュース大学レスリング部主将を務め、大学の大先輩にあたるザ・デストロイヤーにスカウトされ81年にプロレス入り。デストロイヤーが当時西ドイツで試合をしていたところから(全日本プロレスからも石川敬士、大仁田厚らがデストロイヤーに呼ばれて西ドイツで試合をしている)西ドイツでデビュー。

82年にノースカロライナ州のクロケット・プロに移り、レロイ・ブラウンを破りミッドアトランティック地区NWA認定TV王座を獲得。83年にフロリダに転戦しウィンダムとUSエキスプレスを結成。以後の活躍はウィンダムと被る為割愛します。

私生活ではロトンドはマリガンの娘と結婚しており、ウィンダムは義理の兄弟。ロトンドの息子はであるウィリアム・ロトンドはブレイ・ワイアットのリングネームでWWEスーパースターとして活躍しており、三世レスラーに当たります。

WWF入りの為に来日をキャンセルしたキッド&スミスとWWFをリリースされて全日本に代打参戦が決まったUSエキスプレス、偶然でしょうが何か因縁めいたものを感じます。

私はプロレスをテレビで46年、生観戦で44年観戦していますが、「親子三代レスラー」を二組生観戦しています。

一組がラリー、カート、ジョー(カーティス・アクセル)のへニング一家、もう一組はドクトル・ワグナー一家。

マリガン一家とピーター・メイビア&ロッキー・ジョンソン、ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)は三代生観戦していますが三代純血ではないので除外しています。

マイティ・ミロに関しては当初参戦メンバーに入っていなかった為、正式なプロフィールのリリースが全日本プロレス側からなかったのでこちらも割愛させて頂き、参戦した箇所で触れていきたく思います。

日本側はジャパンプロレスのアニマル浜口が前85年10月7日、江南市民体育会館で鶴田のブレーンバスターを食らって失神、脳震盪と頚椎損傷により翌日から欠場していましたが、今シリーズより復帰。家族のいるアメリカに戻ったキラー・カーンは引続き不参加。

また、前85年8月の「決戦!ダイナマイト・ウォーズ」で全日本本隊に反旗を翻し、ヒールターンした「東洋の神秘」ザ・グレート・カブキが10月の「ワールド・チャンピオン・カーニバル」以来2シリーズぶりにフリーとして参戦。今シリーズはロシアンズ、USエキスプレスとタッグ屋が主体で共闘出来るような外国人選手もおらず、果たしてどのような動きを見せるか?可能性が高いのは同じヒールサイドにいる国際血盟軍との合体か…?

タイトル戦は前回書いた1月28日、東京体育館でのミル・マスカラスvs小林邦昭のIWA世界ヘビー級選手権試合の他、ついに長州が全日本のベルト争いに登場、鶴田&天龍組と長州&谷津嘉章組によるインターナショナル・タッグ選手権試合2連戦が東京体育館とシリーズ最終戦、2月5日、札幌中島体育センターで組まれています。

また、キッドの来日中止で1月28日、東京体育館で行われる予定だったタイガーマスクとキッドのシングルマッチはタイガーマスクvsサムソン冬木の一戦に変更されました。
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