85年「世界最強タッグ決定リーグ戦」第13戦、12月5日、広島県立体育館(観衆3,800人発表)大会。全日本プロレスは集客が厳しい広島でしたが今回もシビアな動員の数字となってしまいました。
メインイベントはタッグリーグ公式戦、スタン・ハンセン&テッド・デビアス組が国際血盟軍のラッシャー木村&阿修羅・原組と激突。体力的に不利な国際血盟軍はハンセン組の暴走を誘い、反則かリングアウトによる勝ち星を狙いたいところです。
国際血盟軍はデビアスに攻撃の的を絞り、原がデビアスにヒットマン・ラリアット、自分の目前でパートナーにラリアットを見舞われたハンセンが怒ってノータッチのままリングインし、原を背後から担ぎ上げてバックドロップ。
不意討ちを食らった原をデビアスがロープに飛ばしてのカウンターのパワースラム、タフな原もこれは返すことが出来ず、8分4秒、デビアスが原を片エビ固め。ハンセン&デビアス組が3勝2両リンで失点4の6点と首位になっています。3勝のうち2勝はデビアスがフォールを奪って居るのが頼もしいところ。R木村&原組は1勝2敗2時間切れ引き分けの失点6の4点となりました。
セミファイナルは夢のシングルマッチ、ドリー・ファンク・ジュニアと長州力のシングル初対決。長州は前日のニック・ボックウィンクル戦に続き元世界王者との連闘となっています。
長州のサソリ固め狙いをドリーは巧みにかわし、エルボースマッシュを要所要所で放ちペースを掴ませません。早る長州をすかすようにドリーはトップロープに両足を乗せて長州の身体を同体でリング下へ落としにいきました。(ドリーの両リン定番ムーブ。90年11月30日、帯広市総合体育館での最強タッグ公式戦、馬場&アンドレ・ザ・ジャイアント組とファンクスの試合で馬場に仕掛けて馬場は左足大腿骨亀裂骨折の重傷を負っている)
長州は場外でドリーにリキラリアット、しかしそこへ次のメインイベントに出るハンセンとデビアスがコスチューム姿で乱入、ドリー、長州の両方に攻撃を加え13分19秒、ノーコンテストとなりました。
天龍の腰の負傷の回復遅延により、セミ前に予定されていた鶴田&天龍組とハーリー・レイス&ジェシー・バー組のスペシャルマッチが11月28日、旭川大会に次いで流れ、馬場が再び鶴田と組んでレイス&バー組と対戦。11分24秒、両チームリングアウトの引き分けで旭川と同じ結果に。
ダイナマイト・キッド&デービーボーイ・スミス組はジャパンの小林邦昭&新倉史裕組と対戦、9分24秒、キッドが新倉をダイビング・ヘッドバットからの片エビ固めに決めてキッド&スミス組の完勝。
天龍はタイガーマスク&大熊元司と組んで、ジャパンの谷津嘉章&寺西勇&保永昇男組との6人タッグマッチに出場、18分57秒、軽量の保永をパワーボムからのエビ固めで仕留めています。
ニック&カート・へニング組はマイティ井上&渕正信組との対戦。17分4秒、ニックが渕をパワースラムから片エビ固めで余裕の勝利。
全日本対ジャパン、ハル薗田vs仲野信市のシングルマッチは9分8秒、薗田がジャパンの宿敵、小林の得意技であるフィッシャーマン・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め)で完勝。この後の試合に出たカートが後にWWF、WCWでこの技をパーフェクト・プレックスとして多用するのは日本で小林、薗田の技を見て研究していたのでしょう。
ジャパン対国際血盟軍、栗栖正伸と剛竜馬のシングルマッチは10分29秒に両者リングアウトの引き分け。第1試合の全日本対ジャパン、百田光雄と笹崎伸司のシングルマッチは8分58秒、百田がバックドロップからの体固めで笹崎を降しました。
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