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2020年05月07日23:08

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ジャンボ鶴田怪物伝説(600)

85年「激震!サンダー・ウォーズ」第18戦は6月5日、愛知県体育館(テレビ収録、観衆6,700人発表)大会。3月14日に次いで3か月スパンでの同所開催となりました。

前回は長州力ジャパン移籍後初の名古屋登場、ウォリアーズ初来日、ブルーザー・ブロディの参戦とあって9,200人(超満員)発表の観客を動員しましたが今回は満員マークはつかず。

メインイベントは長州とタイガー・ジェット・シン4年ぶりのシングルマッチ(60分1本勝負)。長州とシンは1〜2月の「激突!オールスター・ウォーズ」でタッグでは対戦していますが、シングルでは当たっておらず、新日本プロレス時代以来の対戦となりました。

両者の初対決は吉田光雄として凱旋帰国を果たした77年「第4回ワールド・リーグ戦」3月28日、館林市民体育館大会。このシリーズ、シンは当初来日メンバーには入っていませんでしたが、3月31日の蔵前国技館での最終戦の翌日、4月1日に蔵前大会を追加。新日本プロレスとしては初の蔵前2連戦の開催となりました。

新日本プロレスを放送していたNETが4月1日付でテレビ朝日に社名を変更、その一環として看板番組であったワールドプロレスリングも強化対策で追加興行が決定。4月1日のメインイベントはシン&上田馬之助組の北米タッグ王座に猪木&坂口組が挑戦(シン&上田組が反則負けで防衛)していますが、シンだけはテレビ収録のある館林大会に単独で出場、吉田とシングルマッチで対戦しており、9分44秒、吉田の反則勝ち。凱旋シリーズなので、吉田はフォール負けを逃れて花を持たせてもらった感じでした。

長州に改名してからは同年6月24日、大宮スケートセンターでの「アジア・チャンピオン・シリーズ」開幕戦でシングルで対戦、6分43秒、コブラクローでシンのフォール勝ち。以後は長州はシンに辛酸を舐めさせられ続けています。

両者のここまでの最後のシングル対決は81年6月2日、浜松市体育館での「第4回MSGシリーズ」公式戦で5分28秒、シンがコブラクローで勝利。このシリーズを最後にシンは全日本プロレスへ移籍。

長州にとってはスタン・ハンセン同様、団体の長としてリベンジをせねばならない相手でした。

試合はシンが場外で放送席の機材のコードを使って長州の首を絞め、怒った長州も同じくコードを用いてシンの首を絞める反撃。制止に入ったレフェリーに両者が交互に暴行を加え、5分49秒、ノーコンテストの裁定が下りました。長州にとっては悔しい結末に終わっています。

セミファイナルは鶴田&天龍組がアニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズとノンタイトルで2度目の対戦。前回、3月9日、両国国技館でのインターナショナル・タッグ王座を賭けた初対決(60分3本勝負)では1−1からマネージャーのポール・エラリングが乱入しての反則試合放棄という結末となりましたがウォリアーズ攻略の糸口を掴んだ試合でした。

今回は60分1本勝負。天龍がアニマルに延髄斬り2発をお見舞いしフォールの体勢へ。ホークがカット。天龍はコーナーポスト最上段からアニマルにダイビング・ボディアタック狙いに行こうとしたところ、エラリングがエプロンに上がって来てコーナーポスト最上段の天龍をイスで攻撃。

7分11秒、天龍がアニマルに反則勝ちを収め、鶴龍コンビが勝ち星を拾いました。

セミ前に組まれたマジック・ドラゴンvs小林邦昭のマスカラ・コントラ・カベジェラ(敗者覆面剥ぎ&髪切りマッチ)45分1本勝負。Mドラゴンが小林をロープに飛ばしてショルダースルー。そこを横転してかわした小林が着地し、Mドラゴンの両腕に背後から足で挟んでのジャパニーズ・レッグロールクラッチ狙い。

しかし、ブリッジしないうちにカウント3が入ってしまい、12分18秒、回転エビ固めで小林のフォール勝ち。敗れたMドラゴンはマスクを脱いで、園田一治の素顔を明かしています。

タイガーマスク&川田利明組とダイナマイト・キッド&デービーボーイ・スミス組は10分57秒、キッドが川田をダイビング・ヘッドバットからの体固めで破っています。

全日本対ジャパン、馬場&石川敬士組vs谷津嘉章&栗栖正伸組は8分23秒、石川が栗栖をサソリ固めでギブアップさせました。この日キラー・カーンは体調不良の為欠場。

ジャパン対国際血盟軍、アニマル浜口&寺西勇&仲野信市組とラッシャー木村&鶴見五郎&剛竜馬組の6人タッグマッチ。6選手中、5人が国際プロレス出身という異例の「同窓会マッチ」は8分5秒、R木村が仲野をラッシング・ラリアットからの体固めで降し国際血盟軍の勝利。

大熊元司とテリー・ゴディのシングルマッチは1分55秒、ゴディがラリアットからの体固めで完勝。このシリーズ、短時間で終わっている対グレート小鹿、対栗栖戦など、ゴディはウォリアーズのような秒殺型でもなければアンドレ・ザ・ジャイアントのような怪物型でもなく、このようなマッチメークは才能を殺してしまうところから本当に勿体ない。

マイティ井上&佐藤昭雄組とマリオ・ミラノ&カナディアン・ルイス組は9分2秒、佐藤がソバットからの体固めでルイスからフォール勝ち。

グラン浜田は新倉史裕とシングルで対戦、9分48秒、回転エビ固めで貫禄勝ち。全日本対ジャパン、小鹿&ロッキー羽田組と保永昇男&笹崎伸司組は8分36秒、小鹿が珍しい大技、ジャイアント・バックブリーカー(相手の腕を絡めてのハーフスリーパーに決めてから膝の上に乗せて背骨を痛めつける馬場の得意技)で笹崎からギブアップ勝ち。

第1試合は百田義浩がターザン後藤を8分2秒、首固めに丸め込んでいます。

翌週の6月13日には新日本プロレスが愛知県体育館で「85IWGP&WWFチャンピオン・シリーズ」最終戦を開催。猪木vsハルク・ホーガンの85IWGPヘビー級選手権試合をメインイベントに12,330人超満員発表の観客を集めました。前84年、蔵前国技館で暴動となったカードを名古屋に持ってきて大成功。押されっ放しだった全日本プロレスとの興行戦争で一矢報いてみせました。
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