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2019年12月27日21:44

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猪木とビンス(630)最終章

85年12月12日、仙台・宮城県スポーツセンターで行われた「IWGPタッグ・リーグ戦」優勝決定戦は1位チームであるブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカ組が会場に姿を現さずボイコット。   

この結果、同点2位である猪木&坂口組vs藤波&木村健吾組の決勝進出者決定戦がそのまま優勝決定戦となりました。(60分1本勝負)

前12月11日、福生市民体育館でブロディとのシングルマッチで左膝を負傷した坂口は「1時間しか効かない」とされる痛み止めの注射を打っての出場、左膝には黒いサポーターが巻かれています。

猪木と藤波の攻防、手四つから互いにブリッジワーク、猪木がリバーススープレックスで藤波を投げつける。代わって入った坂口は藤波に逆水平チョップの連打、藤波も張り手でお返し、さらにアリキックで坂口の負傷箇所である足を攻撃。

坂口はアトミックドロップを見せるも膝の状態が良くないのですっぽ抜け。猪木にタッチ、藤波も木村健へ交代。猪木はインディアン・デスロック、ギリギリと絞っていきます。坂口が入って木村健にスリーパーホールド、シュミット式バックブリーカーで固定しておいてから猪木がコーナーポスト最上段からのフライング・ニードロップの黄金連携を見せていきました。

藤波が入り、坂口はこのシリーズ、スヌーカに見せたバックドロップ、しかし藤波はコーナーをキックしてこれをクリア、坂口に延髄斬り。

猪木と木村健との攻防になり、木村健は果敢にも猪木に張り手、怒った猪木は弓を引くナックルパートで鉄拳制裁、そして延髄斬り。打たれ強くない木村健は藤波にタッチ、藤波は猪木に足4の字固め。ガッチリ決まりましたが猪木はロープへ逃れました。

坂口が入りましたが藤波&木村健組は坂口の負傷している左膝に照準を絞り、藤波がサソリ固めに捉え、うつ伏せになった坂口の後頭部へニードロップ。ようやく猪木にタッチするも坂口は左膝が限界に来たか場外でダウン字戦闘不能状態に。

猪木は木村健にバックドロップ、交代した藤波は猪木に卍固めを見せていきます。ロープワークからのコブラツイストの掛け合いから猪木のバックを制するとフルネルソンからのドラゴン・スープレックスホールド(飛龍原爆固め)。

31分53秒、藤波がタッグマッチながら師匠猪木から初の3カウントを奪い、藤波&木村健組の優勝。テレビ朝日の田畑祐一アナウンサーが勝利者インタビューの為にリングに上がり藤波にマイクを向けると、藤波は「やったー!」と絶叫、木村健も同じく「やったー!」と勝利の雄叫びを上げました。

猪木はカウントの速さには不満そうながら、抗議はせず、「しょうがねぇなぁ」という表情で苦笑い。ブロディ&スヌーカ組のボイコットを収める為には自ら3つ取られて藤波&木村健組に勝たせないと仕方ないといった感じでした。

前回書きましたが「IWGPタッグ・リーグ戦」は王座決定リーグ戦ではなく、優勝した藤波&木村健組は翌86年1月5日、東京・新宿の京王プラザホテルで行われた優勝祝賀パーティーのレセプションの中で新設された初代IWGPタッグ王者チームに認定されています。

この日のその他の試合はセミファイナルがディック・マードック&マスクド・スーパースター組とケンドー・ナガサキ&ミスター・ポーゴ組の対戦で10分48秒、マードックがポーゴを体固め。

ザ・バーバリアンは後藤達俊を7分11秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、カネック&ドスカラス組vs星野勘太郎&越中詩郎組は12分15秒、カネックと越中が両者リングアウトの引き分け。

ハックソー・ヒギンズは力抜山を5分52秒、片エビ固めで降し、パット&マイクのケリー・ツインズvs小杉俊二&金秀洪組は11分59秒、パットが金を体固めに決めてケリー・ツインズが勝利を飾りました。

なお、この日は東京の日本武道館で全日本プロレスが「世界最強タッグ決定リーグ戦」を開催しており(スタン・ハンセン&テッド・デビアス組が長州力&谷津嘉章組に30分時間切れ引き分けで最多得点となり優勝)、試合をボイコットしたブロディ&スヌーカが会場に姿を現すのでは!?という噂がまことしやかに流され、記者からボイコットの件を聞かされた馬場は「絶対に入れるな!」と若手を武道館の通用口付近に待機させていましたがブロディ&スヌーカが全日本プロレスの会場に現れることはなかったです。
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