馬場、鶴田を相手に屈辱の2連敗を喫した国際プロレスのエース、ラッシャー木村。団体の威信とプライドを賭けて国際プロレス、全日本プロレス、韓国・金一道場「日韓三軍対抗戦」最終戦に臨みました。
第3戦となる最終戦は2月22日、岐阜市民センター(東京12チャンネル収録、観衆3,800人発表)大会。3大会共に満員にはなりませんでした。
メインイベントは大木金太郎&キム・ドク組の保持するインターナショナル・タッグ選手権にR木村&グレート草津組が挑戦。両チームは前77年12月14日、全日本プロレス「世界オープン・タッグ選手権」大阪府立体育会館で公式戦で初対決。4人が4人、完全に初顔合わせということで大いに注目された組み合わせでしたが、期待とは裏腹に僅か10分20秒で両者チームリングアウトの引き分け、無得点試合に終わっています。
王者チームの大木&ドク組は、77年11月7日、韓国・ソウル市文化体育館で馬場&鶴田組から2度目のベルト奪取に成功。11月25日、前橋・群馬県スポーツセンターで馬場&鶴田組のリターンマッチを1−1から両チームリングアウトで退け、王者のまま越年。
明けて78年の全日本プロレス「新春ジャイアント・シリーズ」ではキング・イヤウケア&ブル・ラモスのザ・タイクーンズと2回に亘り防衛戦を行い3度目の防衛に成功。この試合が4度目の防衛戦となりました。
挑戦者チームであるR木村&草津組はR木村がIWA世界ヘビー級王者となってからは本格的にタッグチームとしてタイトル戦線には絡んでいませんが、73年5月14日、船橋ヘルスセンター・ローラースケート場でイワン・コロフ&マッドドッグ・バション組を破ってIWA世界タッグ王者チームとなり、同王者史上最多の11回の連続防衛に成功。
挑戦者チームもダスティ・ローデス&ディック・マードック組のテキサス・ジ・アウトローズ、ジン&オレイのアンダーソン兄弟、ワフー・マクダニエル&レッド・バスチェン組、ジェリー・ブラウン&バディ・ロバーツ組のブロンド・ボンバーズ(ハリウッド・ブロンドス)、ザ・ブルート(バグジー・マグロー)&ジム・ブランゼル組、ニック・カーター(ブッチ(ボブ)・ミラー)&スウィート(ルーク)ウイリアムス組のザ・キウイズ(ザ・シープハーターズ、ブッシュワーカーズ)、スーパースター・ビリー・グラハム&バロン・フォン・ラシク組、ラシク&カーター組、現AWA世界タッグ王者チームのニック・ボックウィンクル&レイ・スチーブンス組、ダニー&ブッチャーのリンチ兄弟、バション&ジャック・クレイボーン組という蒼々たる顔ぶれ。
馬場&猪木組、馬場&鶴田組のインターナショナル・タッグ王座、あるいは新日本プロレスの猪木&坂口組、坂口&ストロング小林組の北米タッグ王座防衛戦の相手と比べても遜色ないメンバーでした。
つまり挑戦者チームの方が実績では上です。
試合は前回の不完全燃焼試合が3本勝負で見られるとあって個人的には楽しみでした。1本目は17分2秒、大木が草津をセカンドロープからのヘッドバットから体固め。2本目は3分6秒、ロープワークの最中、ロープに飛んだドクを草津が場外で足を引っ張ってダウンさせ、リング内のR木村がドリルアホール・パイルドライバーからの片エビ固めでドクをフォール。
決勝の3本目は4分2秒、両チームリングアウトの引き分けとなり、大木&ドク組が4度目の防衛に成功しました。
セミファイナルではマイティ井上&アニマル浜口組のアジア・タッグ王座にグレート小鹿&大熊元司組が挑戦。極道コンビからすればベルトを奪われ、リターンマッチに2度失敗しているので負けられないところ。
試合はM井上と小鹿が1本ずつ取り合った後、3本目、浜口と大熊の攻防。ロープワークの際、大熊が身を屈め、コーナーにいた小鹿がレフェリーの死角を突いて浜口の顔面に塩攻撃。目をやられた浜口が大熊にエビ固めで丸め込まれ、カウント3。国際プロレスのセコンド陣が「反則だっ!」とアピールしましたが後の祭り。小鹿&大熊組が3か月半ぶりに王座返り咲きを果たしました。
国際プロレスはベスト4がメイン、セミに出てしまい、また日本テレビが収録していないことから馬場、鶴田らはアンダーカードに回りました。
馬場&ロッキー羽田組(全日本)vs大位山勝三&鶴見五郎組(国際)は馬場のコーナーでの16文キックから羽田が鶴見を体固め。鶴田(全日本)は梁承揮(韓国)をダブルアーム・スープレックスで一蹴。
天龍源一郎(全日本)は金光植(韓国)を破り、寺西勇(国際)と梁鎮五(韓国)は両者リングアウト。呉大均(韓国)は伊藤正男(全日本)に勝利。剛竜馬(国際)は李王均(韓国)に勝ちました。
馬場、鶴田、天龍がアンダーカードに回ったことで最終日は全日本プロレスの1人勝ちとなり4勝1敗で8点加算の19点で団体優勝。国際プロレスは1勝2敗2両リンの2点加算の15点、韓国・金一道場も1勝2敗2両リンの2点加算の10点。寺西と梁鎮五は寺西の方が力量は遙かに上と思われ取りこぼし感強く韓国の1人負けにならないように調整したか?、マッチメイクに恵まれなかったとはいえR木村の自力得点0は痛かったと言えます。
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