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2019年08月19日20:23

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猪木とビンス(501)最終章

国際プロレスでは70年1月の「新春パイオニア・シリーズ」にAWA世界ヘビー級王者バーン・ガニアを招聘。(終盤戦特別参加)、併せてモンスター・ロシモフが初来日しています。

1月9日、国際のリングに上がっていた豊登が体力の限界を理由に引退を発表。

ロシモフは初来日でマイケル・ネイダーと組んでIWA世界タッグ王座を奪取するなど活躍し試合運びではキャリアの浅さを露呈することもありましたが大器の片鱗ぶりを見せつけています。

AWA世界ヘビー級王者ガニアはストロング小林、グレート草津、サンダー杉山の挑戦を退けAWA世界ヘビー級王座を連続防衛して帰国しましたが、ロシモフの才能に目を付け、「ミネアポリス・レスリング&ボクシングクラブ」のオーナーもしていたことからロシモフを「アメリカに来てヘビー級のプロボクサーにならないか?」と勧誘しています。 

プロレスラーとしてはロシモフはガニアの目にはまだまだと映ったのでしょう。ロシモフはプロボクサーになる気は流石になく、丁重にお断りしていますが、この時のガニアとの運命的な出会いが後に「世界の大巨人」として全米の稼ぎ頭になるきっかけになる訳です。

70年3月に「第2回IWAワールド・シリーズ」が開幕し、前回優勝者で初代IWA世界ヘビー級王者のビル・ロビンソンが約1年ぶりに来日。

5月14日、東京体育館で予選を勝ち上がって来たS小林と優勝決定戦を行い、2−1で勝って2連覇を果たしていますが、後にこの年の予選は「実は行われていなかった」ことが判明しています。

5月19日、仙台市レジャーセンターでロビンソンは杉山の挑戦を受けて1−1からリングアウト負けを喫し、IWA世界ヘビー級のベルトを失っています。杉山は第2代王者となりました。S小林はアメリカ遠征に出発。

7月8日、横浜スカイホールで開幕した「ビッグ・サマー・シリーズ」に、57年にルー・テーズを破って幻のNWA世界ヘビー級王者となり、AWA、WWA等団体が分裂する要因を作った"マットの魔術師"エドワード・カーペンティアが初来日しましたが、44歳と年齢的にピークを超えていたこともあり、期待外れに終わっています。

7月にはディリースポーツとの共同企画により「あなたがプロモーター」という企画でファン投票により「未だ見ぬ強豪」ファンの見たい初来日の外国人選手のアンケートを取り投票1位となった選手を9月の「ダイナマイト・シリーズ」に招聘しようと言う計画が実施されました。

ランク1位と2位にはミル・マスカラスとスパイロス・アリオンの名前が上がりましたが、マスカラスは日本プロレスと親密関係にあるロサンゼルス地区で試合をしていた為招聘は困難、よって順位を入れ換え、アリオンを僅差で1位にしました。

アリオンはダイナマイト・シリーズへの初来日が決まりましたが、日本プロレスの外国人ブッカーをしていたミスター・モトが当時アリオンが主戦場にしていたサンフランシスコのプロモーターであるロイ・シャイアを通して圧力をかけ、「国際プロレスから呈示されている倍のギャラを出すから国際には行くな」と連絡。

アリオンは来日キャンセルとなりました。国際プロレスではアリオンの来日中止理由を「急性虫垂炎」と発表しています。

国際プロレスでは巻き返しを図るべくダイナマイト・シリーズ中の10月8日、大阪府立体育会館で日本初の「金網デスマッチ」を敢行。日本プロレスに事前に情報が漏れない様、当日まで極秘理に進められました。

ラッシャー木村がドクター・デス(ムース・モロウスキー)を破りましたが「あまりに残酷過ぎる」とTBSに苦情が寄せられ、以降金網デスマッチはテレビでは放送できなくなっています。

しかし「怖いもの見たさ」で国際プロレスには「東京でも金網デスマッチをやって欲しい」という要望が殺到。年度最終戦の12月12日、台東体育館でR木村vsオックス・ベーカーの金網が組まれ、5,000人超満員の観衆が集まりました。

ベーカーのセコンド、ボブ・ウィンダムが金網越しに椅子を投げ入れ、ベーカーは椅子でR木村の足を攻撃し試合中にR木村の左足が骨折してしまうというアクシデントがありました。

しかし、不屈の闘志を見せたR木村はスリーパーホールドでベーカーを絞め落として大逆転勝利を飾っています。
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