85年「IWGP&WWFチャンピオン・シリーズ」は5月10日、福岡スポーツセンター(テレビ収録、観衆5,650人満員発表)で開幕。
この年のIWGPは過去2年間とはガラリと形態を変えて来ました。前84年の第2回大会は、その前の83年の第1回大会、6月2日、蔵前国技館での優勝決定戦で猪木がハルク・ホーガンのアックスボンバーにより失神KO負け。
「猪木の1年越しのリベンジなるか!?」の1点にファンの関心が集中。6月14日、蔵前国技館でのホーガンvs猪木の優勝決定戦は再々試合の末、長州力の乱入により猪木がリングアウト勝ち。
期待が大きかった分だけファンの「裏切られた」意識が高くなり、長州の乱入を不服とした観客がいつまでも帰らず暴徒と化し、国技館の建物を毀損するという事件が起きています。
新日本プロレスではこの時の教訓を活かし、この年はリーグ戦を行わず、トーナメント方式とし、トーナメントの優勝者が6月11日、東京体育館で前年度優勝者でシード扱いされている猪木と優勝決勝戦を行う方式に変更になりました。
また、トーナメントに参加しない特別参加の大物外国人選手を入れ替わりで招聘。シリーズ中にWWF認定によるタイトルマッチを沢山組み入れ、「トーナメントによる優勝争いとタイトルマッチラッシュの2本建て」を柱とし、ファンが優勝争いのみに興味が行き過ぎないようにリスク分散を図りました。
この手法は73年に行われた全日本プロレスの「第1回チャンピオン・カーニバル」と同趣旨のものでした。
トーナメント本戦参加外国人選手はアンドレ・ザ・ジャイアント、ディック・マードック、アドリアン・アドニス、マスクド・スーパースター、キングコング・バンディ(5月10日福岡スポーツセンター〜6月6日仙台・宮城県スポーツセンター)、アイアン・マイク・シャープ、カネック。なお、トーナメント参加が発表されていたロン・ミラーは来日キャンセルとなりました。
特別参加外国人選手はWWF世界ヘビー級王者ハルク・ホーガン(6月7日松本市総合体育館〜13日愛知県体育館)、元同王者ボブ・バックランド(5月17日熊本県立総合体育館〜23日徳島市立体育館)、同じく元王者ペトロ・モラレス(5月24日神戸ワールド記念ホール〜29日相模原市立総合体育館)、新日本プロレス初参戦となるジミー・スヌーカ(5月10日福岡スポーツセンター〜16日佐賀スポーツセンター)。
また、トーナメント参加以外の外国人選手はトニー・セントクレアー、エンリケ・ベラ。カネック、ベラは83年の第1回大会の中南米代表ですが公式戦では不振に終わり、今回は元UWA世界ヘビー級王者の肩書を持つカネックは辛うじてトーナメントにエントリーされましたがベラは圏外ヘ。
特別レフェリーに新日本プロレス初登場となる元NWA世界ジュニア・ヘビー級王者、鳥人ダニー・ホッジ(5月31日大宮市民体育館〜6月13日愛知県体育館)が来日しています。
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